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2594 自動空戦フラップっていうのは、実際役に立ったのでしょうか?戦史などを読んでるといまいちそうとも思えないのですが。その割に仮想戦記では大活躍。堂なんでしょう?
うぐいす

  1. >堂なんでしょう?
    どうなんでしょう?
    うぐいす

  2.  空戦フラップを使うという事は既に相手が後ろに付いている、あるいは巴戦で後ろを取り合う体勢になっているということです。つまり既に負けているか良くて対当なわけで、そこから逆転を狙って急旋回をかけるのは空戦のカタチとして良いものではありません。そんな物は使わずとも相手の後上方から襲い掛かり、エネルギー優位を活かして相手を好位置につけさせず追い立てるのが理想です。もちろん実戦では理想どおりに上手くゆくとは限らず、編隊空戦を狙っても次第に崩れて乱戦になってしまった事も多かったようですが。しかし乱戦になった場合でも、目の前の一機を落とすために速度を落としてフラップを伴う低速急旋回に入れるのはあまり感心しませんね、そいつを落とした次の瞬間は自分がやられる番かも知れません。
     「無いよりは有ったほうが使える場面もあるかも知れないが、空戦の趨勢を決するほど重要な装備ではない。むしろ加速性能や上昇力の優劣のほうが重要」ではないかと私は思います。
    ささき

  3. 「あれを使うと著しく速度が低下してしまう」のだそうです。


  4. 私自身が、実戦記を読みちらした・・根拠の無い(すみません)感想でいえば、超ベテランには無用の装備(その信頼性、重量増加、作動条件プログラムの完成度などを考慮して?)だと思います。ただし、それなりのパイロット?には、有効な局面もあった?と思います。
    それゆえ、自動空戦フラップのコンセプトは理解出来ます。操縦系統に機械制御を組み込み、高度な操作を手助けするのは、ある意味、現代の定石です。
    身近なトコロで・・・パワステ、ABS,ATミッション、トラクションコントロールなどなどを思えば、機械制御の位置付けが分かります。つまり、本来熟練を要する操作を(その道のベテランには敵わないかもしれないが)比較的簡単に再現するために、機械制御があります。そして、システムが十二分に熟成されれば・・・人間には不可能な制御まで、可能になります。
    >仮想戦記で活躍・・というのは、そのハードとソフトが、完全に熟成された状況だと理解されてはいかがでしょう?

    sinn

  5. 本を読んでいると否定的な意見が目に付きますが、空戦フラップ一般について「私は使った」というベテラン搭乗員のお話も聞いていますので、最近はどちらとも言い難いような気持ちです。まして紫電、紫電改を装備した部隊は少ないので今の所結論を出すにはサンプルが少なすぎるのではないでしょうか。
    BUN

  6. 紫電改の空戦フラップは、何とかに比例か反比例して動くので速度の低下も
    最小限で済む(あやふや)みたいな事を読んだのですが。
    フッフール

  7. >6 たしかGに反応するものだったはずです。原理は結構簡単だったような覚えがありますが、記憶は曖昧です(ごめんなさい)。
    居眠り将軍

  8. >6,7
     ピトー管につながったチャンバーに水銀を入れ、これと組み合わせたガラス管内の上下に電極を設け、ガラス管内を水銀柱が上下することによって水銀と上下の電極が接触して形成するスイッチが切り替わり、フラップに上下の指示を出します。
     で、その作動プログラムですが、

    ・速度増→ピトー管からの動圧でチャンバー加圧→水銀柱上昇
      →水銀と上接点つながる→フラップ上げの油圧弁開く
    ・Gかかる→水銀柱下降→水銀と下接点離れる→フラップ下げの油圧弁開く

    となっています。これから分かるように、速度が上がり始めないとフラップ上げ=抵抗減少の動作がかからないため、旋回後の再加速の初期には障害があります。また、操縦桿の引き=かけたいGに応じて自動的に必要な揚力を提供してくれるのはいいのですが、限界が来るまではフラップを下げ続け、抵抗を増大させるため、ついつい速度を落としすぎる結果になる可能性があります。
    Schump

  9. みなさんありがとうございますです
    なんだか僕の頭では、結局役に立ったかどうかは分からないという回答がでたのですが、それでよろしいのでしょうか? BUNさんのおっしゃったサンプルが少ない為ということでしょうか
    うぐいす

  10. 蛇足ですがロッキード P-38 のフラップも「自動」ではありませんが空戦フラップとして使うことができ、これを使えば双発の巨体ながら Bf109 や Fw190 以上に小半径で旋回できたそうです。一撃離脱が身上の P-38 で空戦フラップを使うなど邪道に思えますが、アフリカ戦線でひょんな事から低空混戦に巻き込まれ、左右エンジン推力操作と空戦フラップを駆使した旋回操作で逃げ切ったという手記を読んだことがあります。
    ささき

  11. 皆様ご存知のとおり、学研の紫電改に坂井三郎氏の紫電改評が載ってますが、
    最近思うのですが、実はベテランでないと紫電改が乗りこなせないというのは、
    ベテランでないと自動空戦フラップのクセをつかむのが難しいという意味では
    ないでしょうか?
    すなわち、片さんが書かれてるとおり、素人がのると使いすぎてうっかりスピードを落としすぎるけらいがあり、
    そのコツをつかむなんてベテランでないと時間がかかるということではないかと思うのです。
    P-kun

  12. >P-kun
    「自動」ということでいっそうそうなってしまったのかも知れない、
    とも思うのです。



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