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2640 横須賀で桜花の弾頭が見つかったそうなのです。61糎の径で1.7メートルあるそうです。
魚雷をけづって造ったのでしょうか?
なにか情報があったら教えてください。
塾長

  1. 便乗質問失礼。
     寸法・重量(1200kg)から、改造元になるような爆弾、魚雷、砲弾は見当たりませんので、桜花専用の弾頭だと考えられますが、ある資料に「桜花の弾頭は徹甲弾」と書かれているのが気になります。
     桜花の突入速度から考えて舷側装甲を貫徹できるとは思えませんし、弾頭形状を80番爆弾等と比べると、上面装甲に対する貫徹力すら疑問です(残る可能性としては成形炸薬が考えられますが)。
     いったい桜花にはどういった手法で・どの程度の装甲貫徹力を持たせようとしていたのでしょうか?
    Schump

  2. 径が61センチと有りましたので、てっきり基は海軍の酸素魚雷かとおもったのですがーー
    見つけた人が桜花の弾頭と言っているのですが、桜花の弾頭ってこんなに大きいものだったのでしょうか?

    質問者

  3. 桜花の弾頭、直径600ミリ、長さ1740ミリといわれているので、サイズとしてはぴったりではないでしょうか。本物っぽいですね。見学などできるのでしょうか?


  4. それがどんなものなのか知りませんが、19年11月の空技廠作成「試製桜花取扱説明書案」によれば、桜花一一型の頭部は径600、長さ1823となっていますから大体寸法は合っているのではないでしょうか。「魚雷をけづって」造った訳ではないと思いますよ。大将。
    BUN

  5. >1
     内藤初穂氏の「桜花」によれば、沖縄で鹵獲した桜花に対する米軍の調査でもSAP(特殊徹甲弾)と判断されたそうです。また、弾頭製造には海軍の徹甲弾のメッカ呉工廠が担当しました。
    井中かえる

  6. 私は機銃が付いている戦闘機なら多少の知識があるのですが、機銃の付いていない機体はさっぱりなので助かります。

    井中かえるさん教えてください。
    弾頭は呉海軍工廠製というのは何という本、雑誌に書いてあるのでしょうか?

    皆様
    まだ「見つかったという情報と、見つけた人が桜花の弾頭だと言っている。何処で作ったんだロー?と本人が言っている。」という情報しか入ってきていません。それで私の所に「判りますか?」と第3者を介して質問が来ました。追加情報有り次第お知らせします。


    塾長

  7. この大きさで正しい事が、皆さんの情報で判ったわけですが、
    魚雷の気室(高圧空気が入っている所)とほぼ同じ直径ですから、同じ製造設備で桜花の弾頭も製造出来たと考えられ、大きさ的になんとなく納得、
    魚雷を削っては個人の夢想のようなもんですが、すくなくとも試作ではそうしていても(私ならそうする)おかしくは無いなーと妙に納得、そうだったらたのしいなーーそうだといいのにーーと夢が膨らむ毎日です。

    塾長

  8. >塾長
    魚雷の気室ってのは
    基本的に筒形状でして前後に蓋が(前はボルト止)装着されて密閉容器になってるわけで砲弾等とは異なります。
    また魚雷の弾頭は、信管と袋詰の火薬を設置してるだけの構造です。
    よって弾頭を流用したりする事も無かったと思います。

    徹甲弾だとするならどう考えても鋼鉄の塊でしょうが、魚雷の外皮は3mm程度で気室でも10mm無い厚さですので強度的にも適してないと考えますが?

    SUDO

  9. ぜんぜん関係ないかもしれませんが、AGM-84 Harpoonの弾頭は、下記URLによると、Penetration high-explosive blast (488 pounds) になっております。

    http://www.fas.org/man/dod-101/sys/smart/agm-84.htm

    日本語だと、半徹甲弾頭とか呼ばれてます。

    この弾頭の炸薬/弾頭重量比は、下記URLによると、44.1%です。
    あと、戦艦の主砲用94式徹甲弾の同値は、2.3%って書いてあります。

    http://users.hoops.ne.jp/sus304l/calcula/exp_weight.htm


    桜花は、人間が乗ったミサイルであることと、最大速度が876km/hourなんで、どちらかというと、戦艦の主砲弾を流用した徹甲爆弾よりも、ハープーンの半徹甲弾頭の方が近いような気がしますが、いかがでしょうか?

    また、上記の仮説が正しいとすれば、魚雷の気室や弾頭の先の部分(最初に衝突する部分)を多少丈夫にすれば、間に合いそうな気もしますので、塾長さんの説も、まんざらではないようにも思えたりします。

    でも、桜花の弾頭重量は、1200kgもあるのですね。
    やっぱり、違うかな・・・。
    ある

  10. ↑まず、訂正:94式徹甲弾→91式徹甲弾、でお願いします。

    次に、大和の主砲弾(91式徹甲弾)と桜花の弾頭の比重を概算してみました。

    91式46cm徹甲弾:直径:0.46m、長さ:1.5m(風防除外)、重量:1460kg
    弾頭の形状を単純な円柱形として計算すると、
    体積:0.249m^3、比重:5857kg/m^3

    桜花弾頭:直径:0.60m、長さ:1.7m(風防除外)、重量:1200kg
    弾頭の形状を単純な円柱形として計算すると、
    体積:0.481m^3、比重:2497kg/m^3

    比重の比は、桜花:91式46cm徹甲弾=1:2.35ぐらいになります。

    #普通の徹甲弾ではないですね。
    ある

  11. 連続で失礼します。
    桜花の弾頭を、直径:0.6m、長さ:1.7m、重さ:1200kg、外殻の材質を鋼(密度:7900kg/m^3)、炸薬をTNT(密度:1580kg/m^3)、外殻の形状を先後端をふさいだ単純な中空円筒とし、中にTNTが詰まっているだけの構造とすると、平均肉厚は、約20mmと計算されます。炸薬重量:炸薬/弾頭重量比は55%で、ハープンよりも炸薬の比率が大きいことになってしまいます。

    #ひょっとして、重量や構造のモデルが違いますか?
    ある

  12. >↑  http://homepage2.nifty.com/matutec/heisou/kenkyusyo/kenkyusyo.html
    おなじみ藤田兵器研究所の報告によると肉厚20mmってのはご推察通りみたいです。
    炸薬量は約520キロなので重量比は43%。弾頭だけとは言え重量比はハープーンとはほぼ一致してますね。なんかすごい。
    jas1

  13. >6
     5は一続きの文章で、どちらも出典は「桜花(中公文庫版)」です。この本には詳細な参考文献表もついていますので、とっかかりとしてふさわしいと思います。

    井中かえる

  14. 気室の作り方と桜花の弾頭の関係を解説致しました。
    http://www.warbirds.nu/kunimoto/type51/gyorai.htm
    昭和5年頃から気室の製造方法は変わっているんです。
    塾長

  15. 12>
    桜花について、こんな詳細に報告したページがあったのですね。ご教示ありがとうございます。

    >炸薬量は約520キロなので重量比は43%。弾頭だけとは言え重量比はハープーンとはほぼ一致してますね。なんかすごい。

    ほんとにすごいですね。まさか、桜花の弾頭の縮小コピーが、ハープーンの弾頭だったりして・・・。

    14>
    HP拝見しました。内外面を旋盤で切削すれば、所要寸法の弾頭ができそうですね。
    ある


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