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2692 基本的なことをお聞きします。
Boeing B-29などのように会社名 + 機種名という表記があります。
設計から最終機生産の途中で、社名変更や吸収合併があったときは、どの時点での社名を使うのが慣習なのでしょうか?

素浪人

  1.  国と時代と事情によって異なりますが、まず B-29 は Bomber の B であり会社名ではありません。
     米空軍の場合は機体番号は一定で、その後にダッシュ符号を付けた「ブロック・ナンバー」で製造元とロットナンバーを示していました。例えば B-29 であれば B-29-1-BW(ボーイング・ウィチタ工場)、B-29-1-BA(ベル・アトランタ工場)、B-29-1-MO(マーチン・オマハ工場)のようになります。-1 というのがブロックナンバーで、製造ロットごとに -1, -5, -10, -15 のように増えてゆきます。ただし、同じ米空軍でも P-47 のようにリパブリック製(P-47D-xx-RE)とカーチス製(P-47G-xx-CU)で別タイプに分けている場合もあります。ただし、これを「カーチス P-47G」と呼ぶことは普通ありませんね。

     米海軍の場合は同じ機種でも製造元によって呼称を変えていました。グラマン F4F 戦闘機はゼネラルモーターズで生産されて FM、TBF 雷撃機もGM製は TBM、ヴォート F4U 戦闘機はグッドイヤーで生産されて FG になっています。ただし 1962 年以降は統合呼称が使われているため、海軍機でも機種番号にメーカー名が入ることはありません。

     第二次大戦時ドイツの場合、開発途中で移管された機種には最終開発担当メーカーの略称を付加していたようです。試作/設計どまりの機体ですが Me155 が Bv155 になったり、Do635 が Ju635 になったりしています。

     生産途中で吸収合併があった場合は色々ですが、基本的には「機体を装備品として語る場合は最終製造元の呼称、歴史的事物として語る場合は開発元の呼称」で呼ぶことが多いように思えます。
     例えば F-16 はジェネラル・ダイナミックス社で開発されましたが、今日ではロッキード社で製造されており制式にはロッキード F-16 と呼ぶはずです。ただし Goggle で検索すると「Lockheed F-16」の 700 件に対し「General Dynamics F-16」は 1790 件ヒットで、制式な「ロッキード F-16」に対し慣習的な「ジェネラルダイナミクス F-16」のほうがいまだにポピュラーであることが伺えます。またボート F-8 クルセイダー戦闘機も途中で LTV(Ling-Temco-Vought)に合併していますが、LTV F-8 という呼称より Vought F-8 という呼称のほうが広く使われているようです。Ling-Temco-Vought になってから(1961)開発された(1964) LTV A-7 コルセアII 攻撃機さえ、「Vought A-7」という表記も見受けられます。

    ささき

  2. >1. 何だかよくわからなくなってしまいました(^^;)。基本的には、軍隊が装備品として呼ぶ場合には最終製造元で呼ぶことが多いが、飛行機を事物として語る場合にはオリジナルの開発元で呼ぶことが多いのではないか、ということです。軍隊での制式呼称が製造元によて P-47 が D 型と G 型に分かれたり、全く同仕様の機体が TBF と TBM に分かれたりしたのも管理上の都合があってのことでしょうが、そんな細かい事情まで突っ込んで語らない場合は「リパブリック P-47」「グラマン TBF」「ヴォート F4U」で通じるということです。
    FA-18 も制式には「ボーイング FA-18」と呼ぶはずです。なにせマグダネル・ダグラス社はもう存在しないのですから(笑)。でも長く耳に馴染んできた「マグダネル・ダグラス FA-18」のほうが、制式呼称のはずの「ボーイング FA-18」より自然な気がしてしまいますね。
    ささき

  3.  便乗申し訳ありません
     では ”F4U Corsair” の場合は ”Chance Vought”なのか”Vought”なのか”Vought Sikorsky”なのか...
     同様に”B-32 Dominator”の場合は ”Consolidated”なのか”Convair”なのか”ConsAir”なのか はたまた”Consolidated Vultee”なのか...
     どうなんでしょう?
     あとブロックナンバーの付け方も良くわかりません
     5ずつアップしているやつもあれば 1つだけ数字が大きくなるやつ、 10や20も大きくなるやつとか...
    セミララ

  4. F4U は Vought, B-32 は Consolidated で記されることが多いようです。しかし B-36 は迷うことなく Convair ですね、理由はわかりません。
    Consolidated-Vultee(Con-V-Air, convair)に合併するのは 1943 年 3 月 17 日ですが、

    XB-32 試作発注 1940/6/27
    XB-32 初飛行 1942/9/7
    B-32 制式採用 1943/11/3
    XB-36 試作発注 1941/11/15
    XB-36 初飛行 1946/8/8

    制式採用の日付を取って呼ぶなら「Convair B-32」と呼ぶべきなのですけどねぇ…。

    >ブロックナンバー
    何か管理上の都合があるのでしょうが、さっぱりわかりません。
    米軍機の型番規則については William Guestin 氏の記事がありますが、ブロックナンバーの詳細については触れられていませんでした。
    http://www.csd.uwo.ca/~pettypi/elevon/gustin_military/usdes.html
    ささき


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