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2705  日本のエンジンの出力の事なんですが...
 昔(?)のエンジン(光3型とか)の馬力の項を見ると 「高力」 「公称」 「常用最大」 の回転数とブーストが示してあって それぞれ「地上」と「全開高度」での馬力が示してあります
 しかし新しい(?)エンジン(火星20型とか誉とか)の馬力の項では 「離昇」 「公称」 「常用最大」 となっています
 昔のエンジンの地上高度での高力状態が 新しいエンジンでの離昇状態なのはわかるのですが さて 高空全開高度での高力状態はどうして消えてしまったのでしょうか
 実際は消えていないで ちゃんとした資料には載っているのでしょうか
 また 高力が離昇に置き換わったとした時 飛行機の最大速力計測時の出力ですが 昔は高力状態で計測し 新しいエンジンでは公称状態で計測するものなのでしょうか
セミララ

  1. NA(Naturally Aspirated)エンジンと加給機付エンジンでは、その出力の表示に当然違いが在るかと存知ますが・・・。つまりNAエンジンと違い加給機付エンジンは、加給による温度上昇で一定吸気圧における空気の密度を低下させて吸入量を減らし、デットネーションを助長してしまう為、低高度では長時間スロットルバルブを全開にする事が出来ません。因みに加給機付エンジンは、目標とする高度でスロットルバルブ全開の時に所定の馬力が出る様に設計されてますので、高空全開高度(臨界高度)での高力状態は消えてません。性能曲線図で調べると公称高度、公称馬力がそれに該当するかと思います。最大速力計測時の出力は陸昇ではなく、臨界高度での公称馬力で計測されてます。エンジンによって若干違いますが、デットネーションの問題の為陸昇出力で1分、公称出力で30分以内の運転制限が課せられてます。この時間を超えるエンジンの連続運転は、マニュアルで禁止されてます。
    のんびり

  2. 先の回答で「光」エンジンがNAエンジンの様な書き込みをしてしまいました。一型、二型、三型とも加給機の扇車径は280oと同一でありますが、その扇車回転比が初期の一型では増速比9・0と最も大きく高公称高度型エンジンで在ります。これは私の推理なんですが、エンジン出力の測定方法が変化したのは燃料のオクタン価が影響しているかと思います。
    のんびり

  3.  御回答 ありがとうございます

     >高空全開高度(臨界高度)での高力状態は消えてません。性能曲線図で調べると公称高度、公称馬力がそれに該当するかと思います

     高力状態と公称状態とは全くの別物です
     光三型の例を示します
     高力状態 回転数2150rpm ブースト+150mm で 地上出力@高度 770hp@0m 高空全開出力@高度 830hp@2100m
     公称状態    1950rpm      +60mm          650hp@0m          710hp@2600m

     つまり高力 公称とも地上 高空全開 両方の状態が定められています


     >最大速力計測時の出力は陸昇ではなく、臨界高度での公称馬力で計測されてます

     了解しました 全開高度での高力状態が設定されているエンジンでもそうなのですか?
    セミララ

  4. 「光」エンジンの高力状態がどんな状態で計測されているのかは、残念ながら確認出来ませんでしたが・・・通常の加給機付きエンジンでは、設計時に計画された臨界高度迄は高度が上がるに従い出力が向上して行き臨界高度で最高出力が得られる様に設計されてます。但し臨界高度以上ではスロットルバルブ全開状態で、外気圧の低下に従い吸気圧が下がり出力は、臨界高度を分岐点にへの字型に低下して行きます。これは私の推測ですが、高力状態の計測は在る高度において可変ピッチプロペラでエンジンの回転数を高めると加給機の駆動馬力が変化しエンジンは排気背圧が減少し吸気温度が下がり出力向上したかと思いますが・・・。但しこの状態で出力が向上しても、燃料のオクタン価が低いとデットネーションが発生する確率は非常に高くなると想像出来ますし・・・実用的では無いかと存じます。

    セミララさんの疑問に対し私の乏しい知識ではお力になる事が出来ず、お詫び申し上げます。
    のんびり

  5. 高力はプロペラピッチではなくて、希薄混合気での状態での可能性も在るかと・・・プロペラピッチを若干変更すれば排気慣性が高まる事により出力が向上する事が在りますが、前進速度が低下する事が考えられますのでスロットルバルブ全開プロペラピッチ高の状態で出力向上が得られる可能性があるのはキャブレターによる混合気の希薄化だと思います。但しこの場合、ガソリン冷却による燃焼室の冷却が出来なくなりますので事実上デットネーションと紙一重でとても危険な状態かと・・・。
    のんびり

  6.  う〜ん 面と向かって話し合えないもどかしさを感じます
     このような質問につき合わせてごめんなさい
     このような質問に答えてくださってありがとうございました
    セミララ

  7. 誤り:スロットルバルブ全開プロペラピッチ高の状態は、スロットルバルブ全開プロペラピッ低の状態となります。
    私には難しい質問でしたが、良い勉強になりました。
    のんびり


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