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2754 WW・頃のレシプロ機のプロペラのことですが、ピッチを変えるのにどういう仕組みで操縦席から伝達したのでしょうか。油圧とか電動とか書いてありますが、回転するプロペラシャフトを通してどうやるのでしょう。さらにBf109GやP-39のようにプロペラシャフトに機関砲の銃身が通っている場合はもう想像もつきません。
ついでにT-6テキサンのプロペラの付け根当たりからピッチコントロールとかいうカウンターみたいなものが出ていますが、どんなふうに作動するのでしょう。P-36にもついていたような気がします。
ビギナー

  1. 機種依存文字(ローマ数字)は使わないでください。

    さて、ご質問の内容ですが、言葉で説明するのは難しい内容です。
    図書館か本屋に行けば「航空機メカニズム辞典」のような本が有りますので、
    一度読んでみてください。図解になっていてよくわかると思います。
    それでもわからないようでしたら、どこがどうわからないのかお聞きになると良いでしょう。

    回転軸を通して油圧や電流を伝えるのは一般的な技術です。軸が空洞でも同じです。
    それがわからないとその先のことも難しいと思います。
    kazz

  2. 例えば、疾風は電動のプロペラだったそうですが、ハブの中にモーターが入っていてピッチを変えるとは考えにくいし、どうもお答えからするとシャフトの中を通して油圧なり電流なりでプロペラハブ内の動力発生装置に作用して動かしているようなのですが、私のような航空工学や機械工学にうとい者には高速でブン回っているハブにエアシリンダーをどうやって仕込むのか理解できません。操縦席の静止系からシャフトの回転系にねじれや摩擦熱を発生させずに伝達する方法はそう簡単とは思えないのですが。
    ビギナー

  3. 1例を言えば、
    プロペラの根本が軸方向に回転(ピッチ変更)できるようになっていて、
    おもりが付いています。離陸時には油圧をかけておもりの力よりも
    強く回すことでピッチを下げます。
    離陸して速度が上がるとペラの回転が上がりすぎるので、油圧を抜いて、
    おもりの力でピッチを上げます。離陸時のみ油圧をかけるので、
    通常の飛行中はオイルが漏れる心配はありません。

    kazz

  4. 過去ログの http://www.warbirds.nu/ansq_old/A1000277.html    http://www.warbirds.nu/ansq/11/A2001512.html にも少し回答があります。
    隆盛

  5. ありがとうございます。ところで手持ちの資料を見ると、カウンターウエイトがハブの外にでているものはT-6とか九七艦攻とか零戦くらいしか確認できません。同時期のものは同じシステムなのでしょうが、F4FやF6F、P-47のようなスピナーのないプロペラにはカウンターウエイトらしきものは見えません。皿ギヤでコントロールしているのでしょうか。また零戦のカウンターウエイトはプロペラにアームでつながっていないように見えるのですが(3個のカウンターウエイトがリングにつながっているように見える。1996年学研「零式艦上戦闘機」)どう解釈したらよいのでしょうか。
    零戦の定速プロペラはどうやって自動的にピッチが変えられるのかも聞きたかったのですが、やめておきます。
    ビギナー

  6. 頭の中ばかりで考えず、kazzさんも仰っておられるように、まずは図書館なり、本屋で購入するか立ち読みするなりして材料を増やしましょう。
    こういうのは何より図解がわかりやすいです。
    航空工学関連の本や、飛行機の詳細図解の系統の本を探してみましょう。
    たいがい、電動式の代表格としてカーチス、油圧式の代表格としてハミルトン・スタンダードが挙げられていると思います。
    現代機でもセスナが良く使うハーツェルとか、大型ターボプロップ機のダウティ・ロートルは見つかるでしょう。

    検索や探し物のヒントとして・・・

    ピッチコントロール用の円盤型バラストがついているのはバラストの遠心力と油圧を併用するハミルトン・スタンダード系のもので、世界中で一世を風靡し、広く使われています。
    この形式はだいたい二式までの日本軍機には広く使われていますから、ワリと簡単に見つかるんじゃないでしょうか。
    イギリスではデハビランド、ドイツではユンカース、フランスではイスパノ・スイザ、イタリアではフィアット、日本では住友金属、そしてソ連もライセンスを買っています。

    しかし、1930年代後半には違う系統のものが各国で実用化されてます。
    たとえば、よく使われたものだけ拾ってみても
    アメリカではカーチス電動(エレクトリック)、ハミルトン・スタンダードのフルフェザリング油圧(ハイドロマチック)、エアロプロダクツ電動
    ドイツではヒルト風圧、VDM電動、ユンカース電動
    イギリスではデハビランド油圧、ロートル電動
    フランスではラチェ電動、ショビエール電動
    イタリアではピアッジョ電動
    といった具合です。

    特許を避けるためにそれぞれ多少作動機構が違っています。
    それぞれ装備している機体の詳細図解がしてある本を見ると、プロペラ調速器の作動機構も載ってたりします。
    ラチェ電動とVDM電動は、日本でも使ったのでわりと楽に見つけられるでしょう。

    モーターカノン装備が可能なのはカーチス及びエアロプロダクツの特別タイプ、VDM、ユンカース、ショビエールですね。
    まなかじ

  7. 書店で見てきました。プロペラの根元にカサ歯車があり、シャフトのカサ歯車と噛み合っていました。シャフトのカサ歯車に筒がついていて側面に弧を描いたようなガイドが切ってあって、シャフトの中心を通ってT字型の部品の上の横棒の部分がガイドにはまっていてTの字の縦棒が前後することでわずかな回転運動にかわって、プロペラピッチを変化させられる構造のようです。(石油ストーブのレバーを回転方向に動かすと筒状の部品がセリあがりますが、その逆の動きと考えて下さい。)これならカウンターバランスなしでも納得です。電動プロペラの電動たる所以は不明でしたが。いろいろおさわがせいたしました。
    ビギナー


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