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2776  例によって重箱のスミをつつくような質問です(^^ゞ
 航空機の「自重」「空虚重量」「総重量」「全備重量」「離陸最大重量」などは、それぞれどのように定義されるのでしょうか。
 特に、エンジンオイル、操作系オイル、消火装置の消火剤、救命筏などの扱いがよくわかりません。離陸最大重量については、設定気温・気圧(高度)などもお教えいただければと思います。
 よろしくお願いいたします。

カンタニャック

  1. 自重
    機体構造(主翼、胴体、尾翼、着陸装置等)
    動力装置(エンジン、プロペラ、燃料系統等)
    装備(計器、操縦系統、電気・電子系統、油圧系統、防除氷系統、空気調和系統等)
    固定バラスト
    使用できない燃料(配管やタンクの中にある燃料で普通では使用できないもの)
    運用中に使用する満載時の各種流体(滑油、作動油、飛行機の各種系統の通常の運用に必要なその他の流体)

    積載量
    追加装備(食料、飲料水、サービス用品など)
    乗員
    燃料
    有償重量(乗客、苛物、貨物、郵便物など航空輸送の運賃や料金になる重量)

     上記の自重と積載量の合計が全備重量です、また自重と空虚重量、全備重量と総重量は同じ意味です。
     消火装置は装備に含まれます、救命筏も装備だったような・・・
     最大離陸重量は、確か15℃で760mmだったかな、十年以上前の記憶なのであやふやです、ノート掘り返して勉強しますので、今回はこれで勘弁してください。
    中村

  2. 旅客機関係で更に細かく分類すると
    ・空虚重量(機体構造+発動機+機体固有装備+全シート+カーペット類+燃料・作動油排出不能量)<消火装置の消火剤はココ
    ・基本重量(空虚重量+エンジンオイル、作動油フルレベル+ギャレー・トイレ用水+非常用装備品(機内用)+電気電子関係装備品+燃料使用不能量)<エンジンオイル、操作系オイル、救命筏はココ。ちなみに機内に装備されている消火器もココ。
    ・基本運航重量(基本重量+乗組員+乗組員手荷物+サービス用フード+バラスト)
    ・運航重量(基本運航重量+通常編成以外の乗組員&手荷物)
    ・最大零燃料重量(運航重量+ペイロード)
    ・最大着陸重量(着陸時に構造的に許容される最大の重量)
    ・最大離陸重量(離陸時に 同上           )
    ・最大地上走行重量(最大離陸重量+地上滑走中に消費される燃料)
    ってとこです。

    気温・気圧については国際標準大気と呼ばれる仮想大気状態が決められていて
    ・乾燥した理想大気であること
    ・海面上にて
      気圧 29.9213in-Hg(1013.25hPa)
      気温 288.15K(摂氏15度、華氏59)
      密度 0.0023769lb・sec二乗/ft四乗(0.124915kg・sec二乗/m四乗)
    と定義されています。
    jas1

  3. 中村様、jas1様ありがとうございました。
    カンタニャック


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