QQCCMMVVGGTT
2812 何故、ミッドウェー海戦の時索敵を 速度の遅い水上機にやらせてるのでしょうか?米海軍みたいに急降下爆撃機にやらせれば良いのに、やっぱり偵察は将校じゃなくちゃ駄目ってのがあるのかな
まさのり

  1.  単純に空母攻撃隊の機数を一機でも多く確保したかったからでは?

     余談ですが、機動部隊に専門の偵察機(彩雲みたいなやつです)を積む提案もこの頃にはあったのですが、そのつど「艦攻で済むから(艦攻だと、状況次第では攻撃に転用できるし)」という理由で却下されたそうで。
    zono

  2. 水偵では攻撃できないからですね。
    水偵をとっておいても攻撃力は増大しませんが、艦爆を取っておけば攻撃力を保持できます。
    特に相手が空母機動部隊となれば、一番槍をつけるのは艦爆なわけですし。

    本来、日本の空母部隊はzonoさんが仰るように艦攻で索敵を行なうのが筋です。
    この場合、利根と筑摩がいたから、それを水偵で補っているのだということです。
    零式三座水偵と九七艦攻の巡航速度には大差ありませんし。
    また、米海軍が急降下爆撃機にやらせているとはいっても、米海軍の正規空母は攻撃主任務のVBと偵察主任務のVSの二つの艦爆飛行隊を載せているわけで、編成自体が違います。
    まなかじ

  3. 便乗質問二つ。
    索敵機だけでも空母の飛行甲板に露天駐機させるわけにはいかなかったのですか。
    水上機であっても、信頼性も性能も低い火薬カタパルトではなく、空母の飛行甲板から離陸させるメリットは大きいと思うのですが。

    何故、日本の(艦載)水上偵察機は、艦上戦闘機に敵う筈も無い飛行性能如きを重視して、
    索敵機にとってのレーゾンデートルそのものである下方の見晴らしの良さを、蔑ろにしたのでしょうか。
    艇体型、高翼の水偵も、試作されていたのに。鼎の軽重が判らなかったのでしょうか。
    littleNemo

  4. 策敵は本来艦上機の任務です。水上機が使われているのは既存の三座水偵のが応用されているに過ぎません。ミッドウェー海戦後には母艦搭載の艦攻、艦爆への落下増槽搭載改修が広く行われ策敵任務により適する体制が整えられています。
    また、火薬式カタパルトは決して低性能という訳ではなく、満載状態の三座水偵を射出できる能力があり、運用上問題は出ていません。むしろ水上機の問題点は射出よりも帰還後の揚収にあります。艦を停止させねばならない上に荒天下での運用が艦上機よりもはるかに制限されるからです。
    そして下方視界が策敵機のレーゾンデートルではありません。策敵機は横を見て飛ぶのです。

    BUN

  5. 余談ですけれども、このような場合、なるべく「鼎の軽重」は問わないほうがよろしいのではと思います。
    BUN

  6. ミッドウェイには、一応、二式艦偵も参加してるのは御存じですよね。
    エロチカ番長

  7. カタパルトで射出する水上偵察機は露天係止(駐機)されていて、大型戦闘艦の場合、露天係止された水上偵察機は主砲の爆風に耐えられません。へたすりゃボートだって爆風に耐えられないんです。とすると、砲撃戦においては主砲を撃つより先に搭載機を飛ばしておくか、敢えて爆風で壊れるままにするか、最初から搭載しないか、つまり水上偵察機自体はあればないよりまし(いざ射出後は回収できるかどうかすらわからないのはBUN氏の書き込みどおり)という存在で、偵察用より砲撃観測用の意味合いが強かったのではないでしょうか。
    おそらく質問者の念頭には利根型巡洋艦のことがあると思われます。利根型巡洋艦は主砲を前方配置することで爆風の影響を減らし、水上偵察機の運用制限を減らしましたが、そのことによって漸く艦載機の偵察を補完できたのでは?
    strafe

  8.  大和型がわざわざエレベーターをこさえて全水偵を艦内の格納庫に収容できるようにしたのも爆風対策ですね。
    tomo

  9. 艦載水上機の任務は、
    ニ座水偵=主に偵察と戦隊のニ座水偵を連合して行う二五番爆弾による敵空母他への急降下爆撃。
    三座水偵=偵察、夜間触接と敵艦攻撃。
    主力艦用ニ座水偵=砲戦観測と複座戦闘機としての防空戦闘。
    といったものです。
    実際に広く運用された零式三座水偵と零式観測機の姿からは、こうした本来の任務は見えにくいので誤解されやすいのですが、日本の艦載水上機の運用構想はかなり積極的なものです。こうした攻撃的な運用の為に多数の艦載機を連続射出できる優秀なカタパルトが開発されているのです。
    本来の姿で利根他が艦載機を装備していればヨークタウンに二五番爆弾の第一弾を命中させるのは利根四号機(当然ニ座水偵)だったかもしれませんね。
    BUN

  10. 日本の巡洋艦って、25番爆弾を搭載してるんですよね。
    (高雄級で4発 光人社「写真 日本の軍艦」より)
    アレ見て「本気で水上機での爆撃考えてるんだ」と
    かなりビビった思い出があります。
    勝井

  11. ↑。水偵の搭乗員の手記をお読みになればわかりますが、本来は偵察も行う水上爆撃機です。
    名称が偵察機というので知らない人に誤解を与えるだけで、特に夜間の爆撃は頻繁に行われています。
    kazz

  12. ↑い、僕も3番とか6番での爆撃は理解できていたんですよ。
     4発とはいえ25番を搭載してることにビビったわけです。
    勝井

  13. ↑500lb爆弾なら米巡洋艦も一時期搭載してますよ。もっとも、それが搭載できるSO3Cが
    あまりに素晴らしい飛行機だったお陰で、直ぐに艦隊の巡洋艦から降ろされた結果、
    それと同時に降ろしてしまいましたが。

     まぁ、アメリカには巡洋艦偵察機の水爆構想がありませんので、そもそもの熱の入れ方が
    違いますけど(瑞雲みたいな水爆構想自体はありますが、巡洋艦に積むつもりは無いのです)。
    大塚好古

  14. >3
     水上機を空母の甲板から離陸させるメリットと仰いますが、出来ない事にメリットもへったくれも無いと思いますが。(当時の空母から離陸可能な水上機なんて無いと思いますけど)
    ooi

  15. Grumman J2F Duckでは だめ?
    私の目には水上機に見えます
    セミララ

  16.  >13 大塚好古 さん
     SO3Cが500lb爆弾を搭載するのは フロートを取って陸上機になった時で胴体下に装着する となっていて 水上機の状態でも使用可能な主翼下ハードポイントには 100lb爆弾或いは325lb爆雷を装着 となっており 水上機の状態では500lb爆弾は搭載できないような記述が見られるのですが...
     主翼下ハードポイントにも500lb爆弾が装着可能だったのでしょうか
    セミララ

  17. >セミララさん
     ダックは日本海軍の機体じゃないから対象外では無いでしょうか(^^;
    ooi

  18. >15 日本海軍で無くても良いなら、英空母がウォールラスを発着艦させてますね。

    >16 確かに資料ではそうなってるんですが、クリーブランド級初期の就役艦で
    SO3C搭載艦の一部が500lb爆弾を積んだ形跡があるので、運用試験を兼ねて
    なんかやってたのかもしれません(まあデンヴァーの艦長に「こんな飛行機
    使えるか!」とログに書かれるような機体だったため、搭載艦からも直ぐ
    降ろされてしまいますが<SO3C)。明快な回答でなくて申し訳ないですf(._.)。
    大塚好古

  19. >18 大塚好古 さん
    御回答 ありがとうございます
    それにしても かわいそうなSEAMEW
    セミララ

  20. 便乗質問ですが、日本の航空母艦搭載の艦攻搭乗員は十分な長距離索敵訓練を行っていたのでしょうか。「日本の空母部隊は艦攻で索敵」という御意見はよく見受けられますが、安永弘氏著の「死闘の水偵隊」を読むと、艦攻の索敵に関する練度は水偵よりも低いように感じられます。艦攻は雷爆撃の訓練に比重が置かれるでしょうから、水偵ほど長距離索敵訓練(通常の艦攻の攻撃距離よりはるかに遠い)を行えなかったのではないでしょうか。
    三座水偵

  21. 艦攻でも水偵でも、訓練で長距離索敵をやるということは私は聞いたことはありません。通常、航法と通信訓練は150浬程度で行います。

     確かに3座水偵は偵察任務を割り当てられていた関係で、艦攻など艦上機に比べればより訓練をしていると言えるかも知れません。しかし、当時長距離航法は器材などが貧弱なため難しく、大艇や陸攻などでも航法失敗はあります。安永さんの記述は水偵搭乗員の心意気を表しているのだと私は思います。

     索敵の距離は使用機種に依存します。零式水偵、九七艦攻は約300浬が平均です。
    川崎まなぶ

  22. >21
    私見ですが、実際のところ、三座水偵のペアはどれでも300浬索敵をこなせますが、艦攻は全員は無理なような気がします。艦攻の方が数も多いし、消耗が激しいために平均的練度が低くなる傾向があるでしょうから。水偵ではあり得ませんが、艦攻や艦爆は単独の推測航法はアヤシイという機もあったのではないでしょうか。
    三座水偵

  23.  零式水偵と九七艦攻という機種であれば、航法能力はその機種に依存するものではなくその搭乗員(偵察員が中心)に依存します。たとえ航法に優れた偵察員が水偵隊に多くいたとしても、偵察に艦攻を使用したいのであればその優れた偵察員と艦攻隊に転勤させれば良く、水偵を使い続けなければならない理由にはなりません。逆に、水偵に優秀な偵察員を回したければそうすればよいのです。安永氏の著作に出て来ますが、マリアナ沖海戦時の氏の乗る零式水偵の偵察員はその直前まで九七艦攻に乗っており水偵は初めてでした。

     消耗については、昭和18年12月までの統計で

    3座水偵 操:117,偵/電:194
    艦攻   操:198、偵/電:365

    と記されておりますが、そもそも艦攻は3座水偵の2倍強の搭乗員を保有しており、3座水偵に比べてダメージが大きいとは言えません。

     艦攻や艦爆でも推測航法があやしいことがあったかもしれませんが、水偵や陸攻、大艇でも同様なことが報告されています。天候は一定ではありませんし、それにより視界も一定ではありません。どの機種なら必ず出来る、といったことはありえない、と私は考えています。
    川崎まなぶ

  24. 消耗に関するデータは非常に参考になりました。装備機数を考えると三座水偵の方が消耗率は激しいんですね。
    三座水偵


Back