あくまで個人的な定義ですが、戦略的侵攻能力が有る物が爆撃機、無い物が攻撃機、と考えています。
Ｆ−１５Ｅは戦略的侵攻能力と戦略兵器運用能力を有していますから紛れも無い戦闘爆撃機でしょう。
きっど

攻撃と爆撃の違いということになりますが、ニュアンス的には
「攻撃」＝敵の戦力を叩く（戦車・対空陣地・艦船など）
「爆撃」＝敵の施設を叩く（航空基地・港湾・道路・発電施設など）
という感じになります。
この分類に従うなら F-15E は攻撃機です。が、現在バンカーバスターを運用できる機体が他にないため、これを敵施設に叩き込む爆撃任務もこなしていることになります。
また F-117A も、戦闘機を意味する F ナンバーではありますが、実質は攻撃機（防諜のためあえて F ナンバー）です。
なお FB-○○は、昔 FB-111 アードバーグというのがありました。F-14D ボムキャット仕様は、爆弾運用能力を持つということで Bombcat と通称されているだけで、性能的には戦闘攻撃機です。
tac

戦闘攻撃機という新参の用語は定着しているんでしょうか？
ＢＵＮ

アメリカ海軍では「攻撃機」を使いたがり、
アメリカ空軍では「爆撃機」を使う。
と言った面もあるのではないかと思います。

便利少尉

＞２　ＦＢ１１１はＦ１１１の戦略空軍（ＳＡＣ）型といったもので、Ｂ５２等と同様、戦略爆撃機として扱われたものです。現在、米軍で形式区分がＢのものと言えば戦略爆撃用ということになり、戦略核削減交渉の対象となったりする。

この戦略爆撃と戦術爆撃も明確に区分し難いところがあり、例え、Ｆ１１１やＦ１５Ｅでも戦略的目標（軍司令部、軍需工場等の生産・輸送拠点など）を爆撃すれば「戦略爆撃」ということになってしまう。ま、そんなややこしいこと言わずに、上記の戦略爆撃以外の爆撃・攻撃任務を引っくるめて「戦術爆撃・攻撃」と言っているようですが。

で、現代は戦略爆撃機でも空対地核ミサイルといった精密誘導兵器を多用する時代です。かつては自然落下式の爆弾は精度が悪く、魚雷やロケット弾などに比べてピンポイント性に欠ける、また、急降下爆撃や魚雷攻撃など各種任務に特化した爆撃機、攻撃機が用いられていました。しかし、第二次大戦後、ミサイルの登場、レーザー誘導爆弾など自然落下式爆弾の精度向上、そして一つの軍用機がミサイル、爆弾等、各種兵器を任務に応じて選択・混合して搭載するやり方が一般的になってきたことが、攻撃任務と爆撃任務とを区分し難くする原因であると思います。
爆撃が精密攻撃の要素も帯びるようになってきたと考えるべきかも。
むしろ、こうした戦術攻撃・爆撃任務の中に、長距離侵攻精密攻撃や近距離対地支援等の各種ミッションがあり、軍用機によってどのミッションを重視しているかが重要なポイントと思います。
従って、新聞に出てくる「戦闘攻撃機」と「戦闘爆撃機」の区分について、あまり真剣に悩まない方がよいのではないかと思います。
アリエフ

アメリカ海軍の場合、第二次世界大戦後すぐに従来の艦爆、艦攻を兼ねるスカイレーダーが出現し、「艦上攻撃機」に統一され、そして今回は、その「艦上攻撃機」の任務を「艦上戦闘機」が兼ねるんでそうなったんじゃないですか？

全体の歴史でみれば現在では純然たる軍用機は、「戦術用作戦用途機」「戦略的作戦用途機」「軍用輸送機」って内藤一郎氏の本に書いてあったんですが、なんかそんな気もします。（ちょっと例外もあるけど）
バウアー中尉

皆様、回答ありがとうございます。勉強になります。似ている物を区分けしていくのは実に楽しいですね。

もぐら号

ゴミ情報ですので結論がでるまで控えていましたが、どうも海外でも爆撃機というものに一部アレルギーがあるようです。
（我が国もですが。Ｆ１００が戦闘爆撃機と首相に説明したら即ＦＸ候補から外された事もあります）
ベトナム戦でＢ２６あたりが初期？に引っ張り出されたのをある国が爆撃機の配備を拒否したのでＡ２６と改称したと読んだことがあります。（ほんとにつかったのかな？）（ベトナム戦って別の事でも地上にいるときと発進して作戦に入ったときに所属替え（帰還時には原隊復帰？）したりとか訳わからない話があったようですね）
素人の空耳モード