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2949 零戦の操縦席前の部分が角張っているのは7.7mm機銃がそこにあるからだと分かりますが、他の戦闘機、たとえば隼は同じく機首に機銃を装備しているのに角張っていはいません。これはどういうわけでしょうか?
超初心者

  1.  機首に機関銃を積む場合、銃身位置がパイロットの視線に近ければ近いほど照準しやすいといわれています。また、機種によっては、機銃の装填レバーをパイロットが直接操作するようになっていることがあり、この場合も、手を伸ばしやすい計器盤の上部あたりに機関部が位置していれば便利です。
     零戦も一式戦もこうしたことを考慮した位置に機首銃を装備しているのですが、零戦の場合、離着艦時の視界をよくするためにパイロットの着座位置そのものが高く設定されているので、そのぶん機銃も上に位置することになり、機関部を収納する部分が流線形のラインからはみ出しているわけです。
     この傾向の極端な例が、ソッピース・キャメル(WW1・イギリス)やマッキMC.200(WW2・イタリア)で、視界向上のためにコクピット部分が大きく盛り上げられた胴体を持つため、機銃は完全にカウリングより上に位置し、銃身が機首の線からはっきりと浮くかたちになっています。
     むろん、機銃が低い位置にあるとはいえ、一式戦も12.7mmや20mm(試作のみ)を搭載した型では機関部(や給弾・排莢筒)がはみ出すので、そのぶんをバルジでクリアしていますし、Me109G-5、6、14にみられる「ボイレ(こぶ)」も同様です。
    Schump

  2. Schumpさん、ご回答ありがとうございました。



    質問者

  3. ふと思ったんだけど、キ43の胴体銃って若干仰角をつけてセットされてない?
    そのため、銃口位置はあまり変わらなくても、機関部の位置が少し下がることになる。


  4. うん、やっぱり。
    零戦の胴体銃は機軸に平行ですが、キ43の場合仰角1度付けられてますね。


  5. > 3、4
     気になったのでちょっと計算してみました。
     カウリングのブラストチューブ開口部からホ103の機関部後端までが約1900mm、これにtan1(deg)をかけてやると33mm強。機銃搭載部上方に少し空間があるので、この差分がそのまま盛り上がるわけではないのですが、胴体肩部分のバルジが少し大きくなりますね(エンジン形状の関係で砲口位置はほとんど下げられない)。
     もっとも、機関部を埋め込むために仰角を付けたわけではなく、有効射程距離内で弾道と照準線をなるべく一致させるための処置ですよね。
     …零戦との取付角の差が7.7mmと12.7mmの有効射程(内の弾道)の差から来ているのだとしたら、末期零戦の機首13mm機銃には迎角がついたんだろうか?
    Schump

  6. 零戦の13ミリは仰角なしです。零戦の方が全体に機銃周りの隙間が最初から大き目に取ってあるようですね。
    12.7ミリに換装したキ43は排莢シュートが大きく機体外にはみ出てしまってバルジが大型化しますが、このバルジは小さいながら7.7ミリのときから見られます。キ43の胴体銃の方がキチキチにセットされてるのは確かなようです。

    零戦の設計者には、機体表面に瘤が突出した設計をさけようとする傾向がありますから、大型のカバー(角型の)で覆って細かい出っ張りをなくしたのかも、というのがひとつ。
    機銃の整備性に対する要求が海軍側からはあったかもしれないという可能性がひとつ。
    それから、仰角のこと。
    色々相まってあのような形状の差になって現れたのかもしれません。


  7. 数字を調べてみました。ちなみに97式、89式両7.7mm機銃は、外寸が「ほぼ同じ(笑)」です。
    それぞれ零戦11型(97式)、一式戦I型(89式)、同(ホ103)の順です。

    (1)機体中心線〜機関部先端における銃身の中心線、の高さ
     540mm、505.6mm(507.6とも)、526mm

    (2)機体中心線〜照準器中心線、の高さ
     787mm、742mm、742mm

    (3)=(1)−(2)
     247mm、236.4mm(234.4mm)、216mm

    7.7mm同士なら、仰角を計算に入れても、機関部後端での高さの差は5センチ弱ぐらいでしょうか。これに6.にあるクリアランスを加えると、あの形状の差になるのでしょう。
    Schump

  8. ふむふむ。零戦のほうがそもそもの装備位置が3センチ強上にあるんですね。



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