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2993 ハリアーのペガサスエンジンを4基ポッド式に搭載して40〜50人乗りの輸送機を仕立て上げることはできないでしょうか。離陸推力が不足なら200〜300mmくらいの離着陸性能のSTOL機は実現できませんか。このくらいの地方空港なら建設可能と思いますので。
ビギナー

  1. 実は、こんなんあるんです。

    http://www.johnmullen.org.uk/aerospce/pics/do31.htm

    強襲輸送機にするつもりだったようです。内翼ポッドにペガサス2基、翼端ポッドに垂直離着陸用リフトエンジン4×2基で最大離陸重量27.5トンにもなる機体でした。
    Schump

  2. 騒音がものすごくて、使い物にならなかったそうです。音響疲労も相当な物だとおもいます。民間用にはペガサスは使えないでしょう
    kazu

  3. 地方空港でも滑走路は1000mはありますので、40〜50人旅客機ならC-1輸送機(離陸距離945m)ベースで旅客機が出来ると思います。
    例え農道空港であっても滑走路長が800mはありますからSTOL実験機「飛鳥」(離陸距離550m)なら可能かと。
    少なくともペガサスエンジン4基ポッド式よりは安くできると思いますが・・・。

    米国で構想中の4発チルトローター輸送機が実現すれば、回転翼を除く垂直離着陸旅客機も可能かもしれませんね。
    507

  4. 逆に、200〜300mの滑走路しか引けない土地って何なんだろう。よっぽどの山間部か離島、それこそ全人口がその輸送機で移動できてしまうような狭隘なところでしょう。ということは採算のとりようもない路線なわけで、災害救助とか急患移送のような臨時・緊急の用事であればヘリか飛行艇で間に合いますし。
    Schump

  5. 滑走路用地買収のたびに大論争が巻き起こる日本としては「STOL」あるいは「VTOL」は魅力的に響くのですが、滑走路だけでは空港として機能しないんですよね。ある程度の旅客・貨物をスムーズに扱うためのターミナルや道路/線路を整備する為には、結局それなりの用地面積を買収しなければなりません。またV/STOLと言えども垂直上昇で巡航高度まで昇るわけではなく、離着陸経路下の住人に対する騒音保障も必要となります(ロートダインや Do31 のように騒音の大きい機体なら尚更です)。これに加えて機体価格や維持費、パイロットの要請費用なども考えると、現在のところV/STOL機を大量民間輸送に用いるメリットはないと思います。
    ささき

  6. ていねいなご回答ありがとうございます。パイプくわえた評論家がバブルのころ地方自治体の首長さんに飛行場つくれ、ヨットハーバーつくれ、ゴルフ場つくれとけしかけたため現在の状態になってしまったと思うんですが、また経済がよくなりでもしたら(?)またぞろ計画がむしかえされるのはと心配されます。どうやらVTOL輸送機は軍用以外では実用化は期待うすのようですね。多少うるさくても実用として使えるものがないと飛行特性とか運用方法とか新しい発展の可能性が見えてこないような気がするのですが。
    ビギナー

  7.  ジェット VTOL(リフトエンジン、ティルトノズル、ティルトエンジンなど) は騒音/燃費問題以前に、エンジンが止まると即墜落という極めて危険な乗り物なので民間への転用はかなり難しいでしょう。ホーカーシドレーでは 1950 年代に極めて多数のリフトエンジン(16 基の RB-202)を搭載することで多重安全性を確保しようとした HS.141 中型旅客機を計画しましたが、機体価格/整備費用/積載量/航続力などの折り合いがつかずキャンセルされています。
     ベル V-22 のようなティルトローター型や、ロートダインのようなオートジャイロ型は安全性においてジェット VTOL よりマシに思えます。V-22 の場合は左右エンジン結合シャフトを持ち、片発が止まった場合 1/2 出力で軟着陸できるよう考慮されています。しかしティルトエンジンは可動部が多く、特に主翼アクチュエータが故障すれば着陸不能になること、ロータ直径が大きくできないので同出力のヘリにくらべてリフト能力に劣り(V-22 は機体構造にカーボン複合材を多用して軽量化しペイロードを稼いでいます)、かつロータ直径が小さくできないので同出力の固定翼機に比べ巡航速度に劣るなど、ヘリ・固定翼機両者の利点と同時に欠点も受け継いでしまっています。
     まぁ安全性は民間機のことですから、少なくとも現在の固定翼旅客機と同レベルを実現できなければ受け入れられないのは自明でしょう。それが確保できたとして、「滑走路を極端に短くできる」という利点が燃費やペイロードや巡航速度の低下をカバーできるほどの商品価値を見出せるかどうか、が VTOL 旅客機実現の鍵だと思います。加藤貫一郎氏はハブ空港と都市を結ぶコミューターとして「ヘリコプター、あるいはそれに類似の V/STOL 能力を持った中型旅客機」のニーズが今後増えてゆくであろう、と予想されていますね。
    ささき

  8. >3
    >ゴミ

     過去800m級の空港で50人級のターボプロップ旅客機が運用されていた事があります、デハビランドDHC−7ダッシュ7は離陸滑走路長688m着陸滑走路長594mのSTOL性能にモノを言わせロンドン・シティ空港(滑走路釣762m)で運用可能な唯一の旅客機として重宝されました。
     農道空港で運用可能な(幅の点は置いといて)旅客機としては最大級でしょうね。
    ooi


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