ドルニエDo-Aリベレですね。
複座（三座）の小型練習・スポーツ飛行艇で、いってみれば水上軽飛行機を飛行艇でやってみた、という飛行機です。
全幅8.5m、全長7.18m、全高2.27m、翼面積14.00平方mという小型機です。
Do-Aという型式符号からもわかるように、第一次大戦後にドルニエが初めて作った飛行機でもあります。
原型は1921年初飛行で、動翼と主翼上面の一部以外全て金属製の単葉機という当時としては斬新なデザインです。艇体が頑丈で、そのまま氷の上に降りても大丈夫というのがウリのひとつでした。
胴体側面からスポンソンを出して水上での安定を図るというドルニエ製飛行艇の特徴は、既にこのリベレで確立されています。
世界的にもけっこう人気があったようで、日本にも何機か輸入されていたはずです。
1929年製というと、リベレIIになっていると思います。
発動機はジーメンスハルスケの星型エンジン（60〜80馬力）が標準ですが、ドイツ博物館の収蔵機はBMWの直列エンジン（たぶん185馬力）を積んでいるようですね。
BMWの方がだいぶ馬力が大きいので、曲技用に使われていたものなのかもしれません。
まなかじ

てす
めぁん