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3014 悩んだのですが、防空の事なのでこちらで質問します。

2次大戦のドイツは基本的に都市防空を高射砲で行う事を前提としていたので、高射砲の配備が促進されたが、結局防空戦闘機で迎撃したほうが効果的であった。むしろ、高射砲が発射する弾丸、その量に対する効果を考えると、高射砲弾作るのを押さえ航空機製造に資材を回したほうが資源の節約にもなる、効果もある…という意見があったのを知りました。

ドイツのレーダー・サーチライトと連動した高射砲防空システムの図面を見ると「そんなに当たらなかったのか」と疑問を感じるほどですが、定数割れは軍隊の常ですし、理想と現実は違うのかともまた思います。質問をまとめますと
1)高射砲弾、特に有名な88ミリなどの弾丸は一発いくらくらいしたのでしょう? 値段のはる物だったのでしょうか?
2)結局、ドイツの高射砲防空システムは効果的と言えたのでしょうか?
3)やはり弾丸製造を縮小したほうがよかったのでしょうか?

お願いいたします。
まるき

  1. 一般論として、高射砲弾が直撃しないとしても、連合軍の爆撃機のパイロットに与える恐怖感や心理的ダメージはかなりのものがある。また、爆撃機が正確な爆撃を行うためには高度をできるだけ下げた方が良いわけだが、そうすると高射砲を含む対空砲火の餌食になる危険性が高くなる。従って、目標の軍需工場を破壊するために比較的高い高度から都市全域に大量の爆弾をばら撒く破目になってしまい、連合軍にとってはかなりの軍事予算の無駄を強いられた。
    迎撃戦闘機部隊との連携プレーもあるわけだが、決して効果的でなかったとは言えないと思います。
    アリエフ

  2.  正確な価格は存じませんが、対空砲弾の場合は信管が高度な時限式ですので、そのコストがけっこうしたのではないかと思います。

     また高射砲の最大の問題点は有効範囲の狭さです。
     爆撃機に対して、一つの高射砲部隊は一箇所しか守れません。
     戦闘機でしたら、足の短いドイツ戦闘機でも航続力は700km、行動半径で150kmぐらいにはなりますが、高射砲は防空半径は10km無いんです(高度次第ですが高高度爆撃相手では4km無いんじゃないかな)
     半径10kmの射程とは、ちょっとした大都市を一つの高射砲部隊では全然カバーできないという事で、戦闘機の半径150kmとは、ちょっとした地方を一つの飛行隊でカバーできちゃうって事です(どっちもかなり過大に見積もってますが・・・)

     そして、本当はどっちも適当なバランスで持っていた方が良いのです。
     戦闘機で叩いて、その後高射砲で撃って、またボロボロになって帰っていく爆撃機を戦闘機で送り狼してとするのが効果的です。
     この適切なバランスは、その時の状況によって異なります。
     そして爆撃隊は、好きな場所を選んで攻撃できます。高射砲部隊は待ち構えてるところに爆撃機が来てくれないと無力です。戦闘機は配置転換も比較的容易
    で、戦況に合わせて戦力を柔軟に運用できますので、効率が凄く良いのです。
     そういった観点では、戦闘機を主体として、重要地点に重点的に高射砲部隊を配置するという戦闘機重点式の方が効率的だったのかもしれません。
     ですが、戦闘機は訓練されたパイロットと燃料を必要とし、そのどちらもドイツ空軍では非常に厳しかったのも忘れてはいけないでしょう。
     また、どうせそうやって戦闘機作ったら東部戦線に投入されちゃうんだろうなとか・・・。
     結局、何ともいえないような気はしますね。
     っていうか、あれだけ落とされても、しぶとく爆撃機出した米英軍ですからね、多少ドイツ側の迎撃効率が上がって、損害が何割か増えても、そのまま押し切っちゃうんじゃないかと・・・・。
    SUDO

  3.  ミニマムな方で88の砲弾価格、
    例の日本に売られたティーガーの砲弾が92発で9000RM、
    ティーガーフィーベルには榴弾1発100RM、
    とあり、戦車用と対空用比べるのも無茶な話ですが、
    まあ目安として。

     ドイツの防空施策、というのはちょっと話がでかくなりすぎるのでは。
    バツ

  4. >対空砲弾の場合は信管が高度な時限式
    ここの方々には釈迦に説法ですので、何なのですが
    実際に配備された訳ではないですが(なぜなら時間切れ)ドイツでは高射砲に着発信管を使う計画がありました。また、末期は時限信管の設定を最大にして実質的に着発信管として運用していたそうです。統計的に時限信管で効力ある範囲で爆発させる確率と直撃する確率が同じで実際の射撃でも多くの?直撃弾が得られたことからの全面てんかんだったそうです。
    ですから価格生産面の回答はドイツ自身がすでに出していたともいえそうです。

    (「対空戦」あるいは「防空戦」というような題(翻訳は陸自の高射学校)の原書房ででていた本から記憶で引用しました)

    素人の空耳モード

  5. >4
     ああ、言われてみれば、直撃率と有効炸裂率なんて場合によっては同じかもなぁ(笑)

    http://www.skalman.nu/third-reich/statistics.htm
     で、年別のドイツの航空機生産と、それに占める先頭機の割合を見てみると。
     1939年-爆撃機2,877機:35% 戦闘機1,856機:22%
     1940年-爆撃機3,997機:39% 戦闘機3,106機:30%
     1941年-爆撃機4,350機:37% 戦闘機3,732機:32%
     1942年-爆撃機6,539機:42% 戦闘機5,213機:34%
     1943年-爆撃機8,589機:35% 戦闘機11,738機:47%
     1944年-爆撃機6,468機:16% 戦闘機28,926機:73%
    Me109やFw190の爆撃型が戦闘機生産に含まれるのか爆撃機生産なのかがわからないのですが、これを見ると、1944年になるまで、ドイツ軍は熱心に爆撃機を作っており、その生産数は1943年まで、戦闘機より多く、1943年でも前年より爆撃機生産数は拡大してます。
     勿論これらには色々な理由があるのでしょうが、高射砲に回すコストを戦闘機にと言うなら、その前に爆撃機に回すコストを戦闘機に(実際にやってますが)より早期に、もっと大々的にやっても良かったのではないかとか言えますよね。
     結局、それぞれ色んな理由や思惑や見通しがあった上での戦力整備な訳ですから、中々上手く行かないというか、ドイツ軍は良く頑張ったんじゃないかとか思いますね。
    SUDO


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