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3185  2サイクルジーゼル・ジェット複合エンジン、ネイピア・ノマッドについて質問させていただきます。
 ノマッドの構想図によれば、未燃焼の燃料を含むジーゼル排気がタービン部燃焼室に送り込まれ燃焼後タービンを回転させるようですが、その際燃焼室で燃料の追加がなされるのでしょうか。それとも、タービン部のエネルギーはピストン部の未燃焼ジーゼル油だけでまかなわれているのでしょうか。 完成したノマッドがどうなっているのかも含めて、お教えいただければ幸いです。
カンタニャック

  1. ビル・ガンストン著「航空ピストンエンジン」によれば、試作型 E.125 ノマッドでは燃焼室への燃料噴射(リヒート・チャンバー)が行われていたものの、量産先行試作型の E.145 で省かれたそうです(ついでに軸流式の前段過給器と副タービンも削除)。なお鈴木孝著「エンジンのロマン」によればノマッドの燃焼室は反転掃気式という形式で、ピストン下降時にシリンダ片側の吸気口から流入した新気が反対側の排気口から燃焼ガスを追い出す原理を取っており、比較的短ストロークのため「燃料が完全燃焼しきらないうちに掃気が始まる」ものの、「排気されたガスは燃焼を継続し、そのエネルギーはタービンで回収する」のだそうです。
    ささき

  2. ↑「燃焼室への燃料噴射」とは「排気燃焼室への」の誤記。原理図を見ると排気集合部の直後に燃焼室があり、バイパス・バルブでリヒート ON/OFF が制御可能になっているようです。
    ささき

  3. >1  ありがとうございました。

    ゴミ感想
     なるほど、だからイギリス人は「リヒート」っていうのか。
     ノマッド試作型の「ピストン後タービン前再燃焼」は確かに「リヒート」だけど、「アフターバーン」か否かの議論を始めると大混乱しそうだものなあ。
    カンタニャック


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