搭載ミサイルの配分によって多少違いますが、基本的には前列一斉発射、前列レールを引っ込めて後列一斉発射です。

核ファルコン（AIM-26A)を持っていく場合、中央ベイ前列に核ファルコン、左右中央の各後列に赤外線ファルコン（AIM-4C)の配置です。
まず核ファルコンを叩き込み、討ち洩らしを赤外線ファルコンで斬ってとるつもりだったようです。核爆発のEMPの影響を考慮して、この場合はレーダー誘導ファルコンは使いません。
左右の前列を使わないのは、赤外線ファルコンはシーカー感度が無駄に広い（技術的に古い）ので、前方を飛ぶミサイルのロケットモーターの噴射炎を追尾する恐れがあるからです。このため、横並びに発射する必要があります。
よって、発射は一斉発射となりますが、任務の性質上それが求められるので問題はありません。
つまり、中央前列（核）の後、後列３発一斉という発射セットですね。

通常弾頭ファルコンの場合、赤外線ファルコン(AIM-4C/F)を左右中央前列に３発、セミアクティブレーダーホーミングのファルコン(AIM-4A/E)を後列に３発の合計６発、または中央ベイを空けて合計４発が標準です。
通常の警戒態勢では上昇力を稼ぐため４発搭載での待機が普通です。
この場合、赤外線ファルコンを前列に置くのは先に書いた理由からで、こちらを先に発射しないとあさっての方向へ飛んでいってしまう恐れがあるわけです。
また、同様の理由から前列のミサイルはやはり一斉発射になります。
後列のミサイルはレーダー誘導ですから順次発射も可能ですが、やはり任務の性質上、基本的には一斉発射で確実撃墜を期します。
こちらの場合、前列３発一斉、後列は状況によるが基本的には３発一斉という発射セットですね。

まなかじ