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3625 取り急ぎお尋ねします。
99双軽の2型の全長が1型【12.6m】よりも15cmほど延長されているようですが、具体的にどの部分が変更されたのでしょうか?側面図や側面写真など見たのですがなかなか判断できませんので、是非お教え下さい。また出来ればその他のタイプ(2型乙では更に延長【12.88m】された旨の資料もあるようなので)の詳細も判ればお願い致します。
こーいち

  1.  「精密図面を読むE-第二次世界大戦の双発爆撃機-」に九九双軽の寸法についての詳細な考察が掲載されていますので、以下にその概略を挙げておきます。

    ・九九双軽の全長には12.600m、12.750m、12.755m、12.875mの四種類が伝えられている。
     (質問者の方が挙げられている12.88mというのは12.875mの下一桁を四捨五入したものと考えられます)
    ・12.600mは初期計画時もしくは初期試作機の数値と考えられる。
    ・12.750mは12.755mの下一桁を省略したものであると考えられる。
    ・所沢陸軍航空整備学校刊(昭和19年10月発行)「飛行機協程(案)九九式双爆撃機(一型二型)」の附図には機首〜前桁中心まで3.500m、前桁中心から尾端まで9.255mの計12.755mと表記されている。
    ・陸軍航空本部刊(昭和15年10月発行、昭和17年6月改訂)「九九式双爆撃機取扱説明書」と陸軍航空総監部刊(昭和18年12月刊)「飛行機操縦協程別冊 九九双軽爆撃機(二型乙)」には12.875mと記されている。
    ・12.875mで作図してみると不自然な形状になることと、数値が詳しく発行年度がもっとも新しい「飛行機協程(案)九九式双爆撃機(一型二型)」の12.755mが一番信頼性が高いと考えられる。
    ・一型より二型の方が全長が大きくなったとする資料があるが、胴体全長を改修延長したとする資料は見当たらないので、一型二型ともに全長は同一と解釈するのが妥当と考えられる。
    T216

  2. 形式認定に当たる、昭和15年の九九式双軽爆撃機仮制式制定書類には、
    「全長約12.755米」とはっきりした(?)数字が記されています。


  3. > 2.
     毎度の事ながら、フォローありがとうございます。
     12.875mというのは計測時のミスまたは誤差によるものか、転記ミスか何かでしょうか。
     しかし、oの単位までの数字を挙げておきながら「約」をつける辺りに陸軍の奥床しさを感じます(笑
    T216

  4. T216様、片様
    いつもながら明解な回答をいただき有難うございます。
    実は以前から日本海軍機のリサーチは続けていたのですが、陸軍機については全くの門外漢でしてほんの一月程前から手を付け始めたばかりです。
    これからもご指導の程、よろしくお願いします。
    こーいち


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