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2 空母「信濃」の搭載機は確か47機。同じ装甲空母の大鳳でももっと多かったはずです。なんでこんなに少ないのですか?あれだけの巨体でそれだけしか積めないのでは費用の割に役に立たない感じもしますが。

  1. 信濃、大鳳は艦政本部が計画した時点では搭載機を持たなかったのです。後方から発進した飛行隊に弾と燃料を補給し再度発進させる為の装甲された前進基地が信濃、大鳳でした。伊勢等の発進させるだけの艦が存在するのも恐らくこうした空母のある故なのです。少ない搭載機はその計画の名残りなのです。


  2. 本来、海上前進基地として使用されるはずの信濃には艦載機の搭載予定はなかったはずですが、それじゃあんまりだっていうことで上空直援機を搭載することにしたんじゃなかったですっけ?直援機だけだなら搭載機数は少ないですわな。(Key)


  3. 一番下ですが「大鳳」は除いて下さい。この艦は「正規空母」で艦載機の「中継母艦」である「信濃」とは違います。また、よく大鳳の搭載機数は飛行甲板の装甲化の為に犠牲にされた様に言われますが、「大鳳」計画時では搭載予定機が「烈風/流星」の大型機だからであって、翔鶴と同様に零戦/97艦攻/96艦爆トリオにしたなら75機弱程度が可能と言われ、これは翔鶴級より若干少ない程度です。(T-SATO)


  4. (お題と外れるけど)日本海軍の艦上機は米海軍の艦上機程、翼折り畳みが徹底していないから、その点も考慮すれば「大鳳」の搭載機数は立派です(仮にF6F/TBF/SBCの組み合わせなら90機位は積めるんだろうか?)(T-SATO)


  5. 大鳳の格納庫は翔鶴と比べると大分狭くなっているから(特に上部格納庫)、勘で(^^;)翔鶴に比して20%の減、ただしエレベータが一個減った分で4機増えるから、艦内に収容出来る機体は翔鶴の85%と見るけど、どうでしょう?(N)


  6. 翔鶴級を84機(補用機含む)とすると85%で71機+露天繋止、いい数字ですね(「あ号作戦」で実際に何機積んだかご存じの方いる?、忘れちゃった)。それで、大鳳は重心降下の為に甲板数を翔鶴級より1段減らしたので居住区間の確保に四苦八苦したそうですね。格納庫も前部エレベータから先は居住区間だし、格納庫内壁にへばり付くように部屋を設けているので(下記にもある通り、そのせいで格納庫が狭い)大きさの割には乗員には苦しい艦かも。(T-SATO)


  7. 確か信濃は格納庫の半分しか固有搭載機に割り当ててなかったとか聞きます、他は中継用なんでしょうね、WW2末期の米空母の戦闘機比率で50%ぐらいですから、半分を自前の戦闘機に割り当てていたのは常識的で妥当だと思います/SUDO


  8. 大鳳の搭載数が公称値より多い(あ号作戦時75機)のは下に書かれているとおりですが,事情は信濃も同じです。47機は烈風(18+2)・流星(18+2)・2式艦偵(6+1)を搭載する場合です。格納庫床面積を平面図から概算したら約4,860平米,翔鶴が5,545平米なので約88%。零戦・99艦爆・97艦攻なら80機程度,と推定します。信濃は艦幅が広い上に格納庫幅/艦幅比が大きいので,1段格納庫ながら床面積は広いです(米空母も同様)。また47機の数字も,攻撃機の搭載数は他の空母機の収容を考えて少な目になっているようです。


  9. 大鳳の搭載数が公称値より多い(あ号作戦時75機)のは下に書かれているとおりですが,事情は信濃も同じです。47機は烈風(18+2)・流星(18+2)・2式艦偵(6+1)を搭載する場合です。格納庫床面積を平面図から概算したら約4,860平米,翔鶴が5,545平米なので約88%。零戦・99艦爆・97艦攻なら80機程度,と推定します。信濃は艦幅が広い上に格納庫幅/艦幅比が大きいので,1段格納庫ながら床面積は広いです(米空母も同様)。また47機の数字も,攻撃機の搭載数は他の空母機の収容を考えて少な目になっているようです。


  10. ↑2つ目のコメント,IEのキャッシュされたページから勝手に登録されてしまったようです。申し訳ありません(できれば削除お願いします)。


  11. 珊瑚海以降は補用機も分解した形ではなく、組み立てた形で積むようにしたという事なのでその辺も関係しているのかな?


  12. 随分下の話ですが、「大鳳」も戦術的には「中継空母」として計画されてます、通常空母より敵に接近し攻撃を加え、飛行機は足りなくなったら別艦から供給され、また少々の攻撃では沈まない空母でした


  13. 「大鳳」は(世界の艦船「日本空母史」より抜粋)『防御力の強い空母を機動部隊の前方に進出させ、味方攻撃機の中継基地として敵攻撃圏外から先制攻撃を加えようとするアウトレンジ戦術に基づいて飛行甲板に装甲を施した重防御空母』(世界の艦船「日本空母史」より)と信頼してる同誌に書いてあります(でも、これ矛盾しません?、味方より前に出て、敵からはアウトレンジするなんて?)


  14. 別の本では(丸増刊「日本の空母」世界文化社「航空母艦」)『敵攻撃圏内に一歩深く入り、近距離から搭載機を発進させ攻撃隊の効率を上げ「肉を切らせて骨を断つ」式の戦法をとる為』としてます(「世界の艦船」でも巻末の解説では同様な記述があります)。私見ですが、消耗したら後方から補充を受けるのでしょうが、中継基地として固有の攻撃隊を持たない(最終的には艦攻も搭載)「信濃」と違い、あくまで「大鳳」の設計は「攻撃空母」と考えます、同艦の搭載機数に触れたのは、その点で「信濃」と明確な違いがあるからです。(T-SATO)


  15. そう言えば「信濃」の格納庫甲板は、前半部が緩く坂になっている(大和型の特徴)前代未聞な空母ですね。(飛行機の移動が辛そう^^;)


  16. 「赤城」の格納庫と飛行甲板も後半部が坂になっていますね。飛行機の運搬方向を考えると,格納庫内での移動はかえって楽かも知れませんが。「加賀」なんて,飛行甲板が前下がりで格納庫は後ろ下がり。信濃は戦艦時の設計ですでに甲板が坂でしたが,赤城は空母への改装時に前後甲板数を変えてわざわざ坂にしてあります。着艦をし易くするためだったかな?翔鶴の水平な飛行甲板と見比べた将兵は「翔鶴こそ本物の空母だ」と感じたとか。


  17. 艦政本部の計画案では大鳳は信濃同様の前進基地としての機能を持った船でした。この方針は軍令部と連合艦隊からは反対され、史実の通りになった訳ですが、私見ではありますが、伊勢、日向の艦載機が彗星から瑞雲に変更された一つの要因としてマリアナでの大鳳の損失があるのではと考えています。発進専用の航空戦艦搭載機のたどり着く先は装甲空母の飛行甲板だった、なんて・・・。


  18. [


  19. 「前半部が緩く坂になっている(下の記述)」,牧野氏によれば搭載機の取扱を考慮して1番砲塔付近の凹みは線図を変えて一応は水平に変更したそうです


  20. ↑確か元の線図よりは1m上げたそうですけど、完全な水平にはなっていないと記憶していました。(間違ってるかも^^;/T-SATO)


  21. 線図を1m上げたのは1番砲塔付近で最上甲板がさがっているため中甲板より上に1層しか居住区を設けられない(上甲板と中甲板の間は背の低い倉庫らしい)、ので空間の有効利用のためで格納庫のためというのは二義的なのでは?


  22. あの天井が低くなってる部分は何に利用しているのかと思っていたら倉庫なんですか。空母だと色々と航空機の補用部品も積まなければならないから、かさ上げすれば甲板も水平に出来て艦内の収容容積も増すし一石二鳥ですね。まあ、どっちにしと使い難いし、そんな理由でしょうかね^^(T-SATO)


  23. 図面を見ると,1番砲塔付近で居住区が一層なのは最上甲板が低いためではなく,中甲板である水平装甲が盛り上がっているためです。ヴァイタル・パートより前方では上・中・下甲板とも最上甲板に合わせて下がっているので,部屋の高さは余り変わりません。信濃も最上甲板は大和より高くなっていますが上甲板高は変わらないようで,エレベータ後方から艦橋までは上〜中甲板の間隔が1.5m前後しかなく,大部分が防水区画,一部は倉庫となっています(倉庫は司令部倉庫と第2乾物庫)。


  24. (↑続き)また最上甲板のかさ上げは,空母に改造する前から決定していたようです。「軍艦メカニズム図鑑 日本の航空母艦」(グランプリ出版)のp.59に戦艦信濃の改良点として,<「大和」では1番主砲の位置で最上甲板がもっとも下がっているが「信濃」ではこの位置をもっと前方に持ってきて乾舷も「大和」ほど下げていない>と書かれています。変更の理由は船体強度,凌波性,復元性,予備浮力の向上ではないでしょうか。


  25. (↑また続き)ちなみに信濃の甲板の最も低くくなる格納庫前端部の中甲板に「細菌検査室兼毒物検知室」なる部屋があります。A(核)はともかく,BC(生物・化学)戦は既に想定していたということでしょうか。


  26. BC(生物・化学)戦は大戦前から想定していたでしょう。長門の話ですが、艦周囲に煙幕を焚いて対毒ガス防御の演習をしている写真を見た事があります。(毒ガス研究は戦前から日本も熱心に研究してましたから、防御手段も研究しているでしょう)(T-SATO)


  27. 赤城や加賀などの甲板傾斜が話題のようですが、理由は海軍休日による戦艦/巡戦の船体利用による空母建造時におけるトン数の節約です。詳細は朝日ソノラマの空母機動部隊参照。川浪



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