QQCCMMVVGGTT
271 始めまして。珊瑚海海戦のことを調べています。
レキシントン、ヨークタウン、翔鶴、瑞鶴の整備能力を知りたいのですが。
着艦状態の航空機を整備、武装するのにどの程度時間がかかるのでしょう?
また、一度に整備出来る機数はどの程度でしょう、各艦の整備能力が判る
方、どうか教えてください。
海幸彦

  1. 何を基準にしたらいいか、ちょっと迷いますが、魚雷の同時調定能力は各母艦、基地ごとにデータが有ったと思います。この辺が一度に整備できる数、といえるのかな。調べてみますが、他にご存知の方いましたら御願いします。
    BUN

  2. よろしくおねがいします。
    ゲームを作っています、厳密でなくても、大体の数字でけっこうです。


    海幸彦

  3. 私は日本海軍のことしか分からないので、それに限って書きます。

    これ、なかなか調べてもわからない部分ですね。整備能力って、例えばボード系の空母
    戦ゲーム(Flat Topや「航空母艦」)で数値化されていたりするので、何を根拠にしてい
    るのか非常に興味があるのですが、色々な資料を見る限り定量的なものはないし(探し方
    が足りないのかもしれない)、実は定量化が難しいのかもしれません。

    ちゃんと調べるならば、例えば艦内編制における、飛行分隊の整備員と整備分隊の整備
    員、それから兵器分隊の航空兵器員の数などに始まり、整備内容に応じた手順とそれに
    対応する各分隊の分掌割り当てなどをきちんと押さえる必要があると思います。航空兵
    器員にしても、射爆班と雷爆班の分掌事項や実際の運用(爆弾等の搭載作業は、各班の共
    同作業になる)、また発着艦配置においては当直員以外は飛行甲板で飛行作業の手伝いを
    する、さらには搭乗員も手伝いをして爆弾の装着作業をする、魚雷運搬車の台数はどの
    くらいか、機体が様々な考慮の対象となる事項があるかのように観察しております(そう
    いう資料があるのなら是非知りたい)。

    直接的データに関しては、例えば印度洋作戦中の第五航空戦隊の雷爆転装作業のデータ、
    南太平洋海戦の際の第一航空戦隊の雷装などに関する時間の記録が残っていると認識し
    ます。さらには、印度洋からの帰投中の第二航空戦隊の「飛龍」において行われた実験
    において、雷装から二五番(二発)、八〇番通常、八〇番陸用へ、逆に二五番(二発)、八〇
    番通常、八〇番陸用から雷装への転装時間のデータがありますが(これは非常に有名です
    ね)、これは爆弾や魚雷を弾庫から出して整備した状態で行ったデータを私は認識してお
    りますので、実際の転装作業がこのような時間で終わるかどうかは保証の限りではない
    と思っています。

    ということで、これについては小生自身定量的に示してありその根拠まで書いてあるあ
    る資料をご教示願えたらと思います。

    回答じゃなくてごめんなさい。(_O_)
    今泉 淳

  4. 数量化が難しいことは、わきまえた上の無理なおねがいで、ご迷惑をおかけして
    申し訳なく思います。

    特に日本軍の場合は、他の任務(対空射撃等)も兼ねており、一概に決める訳に
    もいかないのですが、全体としてみた場合、翔鶴の場合約80機の整備と武装を
    行うのに何時間ぐらい要したか。また、1機の整備武装を終えるのにどの程度の
    時間がかかるかが、分かれば一度に整備する機数が割り出せますね。

    厳密で煩瑣なシュミレートをする事が、よいゲームになるとは言い切れず、大雑
    把でも、結果的に現実と同じような結果が得られるなら、そのほうが良いと思い
    ます。そのようにお考えの上、大体の感じで結構ですから、教えていただければ
    ありがたいです。

    海幸彦

  5. ↑たしかに、緻密な再現が良いシミュレーション(特にゲーム)を生むか
    どうかに関しては同様の意見を持っていますので、上記は十分に頷けます。
    要するに、モデルで何を求めるかによって、現実に対する誇張と省略の部
    分が決まると思いますので。だから、別段謝ったりする必要はないですよ。

    ただ、私自身は「それじゃあ、そういう過程を経たはずの色々なゲームが
    どういう根拠に基づいてそのような省略にいたったのかなあ」ということ
    に対する興味が非常に強いのですが、実は案外それに答えてくれそうな文
    献がないのですよね。

    単純に雷爆転装についてなら、上記のように印度洋作戦の帰途に行った実
    験データがあります。一説には、調定の済んだ魚雷が機体まで運ばれてい
    ればその搭載作業は5分程度で終わるらしいですが(これも、まだ裏が取れ
    ないので確実ではないです)、その作業をできる雷爆員が何名いるのか、ま
    たそういう人達が魚雷の搭載のみに携われて艦攻の他の兵装作業(爆弾や機
    銃関係)に関与しなくて良いのか、そうではなくて手伝いをする必要がある
    のか、等など私としては調べてみるべき部分は多いと考えています。すなわ
    ち、大雑把な再現をする上でも、考証として行うべきことは、もし私がそれ
    をするとすれば多いだろうな、と思うわけです(決して、それを他の人に強
    制するつもりはないですので)。

    「まあ、大雑把に言えば1時間か1時間半くらいはかかっちゃうでしょうね」と
    いう風にも書けるのかもしれないのですが、これにしても根拠や論拠は全くな
    いのですよねえ。どうなんでしょう? > 皆様

    案外、既に商品化されているゲームを参考にしてしまうのも、一つの割り切り
    だったりして。(^^;)
    今泉 淳

  6. すみません。空母は見つからなかったのですが、航空基地については面白いデータがありました。沖縄特攻の中心的基地で、九州方面最長の1700m舗装滑走路他3本の滑走路を持つ鹿屋基地では同時調整可能魚雷本数は12本です(20年8月1日の状況)。他の基地も6本から8本が普通ですが、格納魚雷本数と同時調整可能本数の間には一定の比率があるようで、標準的な8本調整可能な基地の格納本数は72本、小規模な種子島基地では4本可能で、36本格納可能です。例外もありますが、ひとつの目安でしょう。想像するに空母の場合は同時調整可能本数は鹿屋基地を超えることはないと思われます。真珠湾の例から見ても一度に整備できる雷撃隊は飛龍クラスで8機、大型空母で12機なのではないかと思います。
    BUN

  7. 真珠湾攻撃のX日計画表によると
    第一次攻撃隊発進後
    次回魚雷準備 差シ当タリ12ヲ運搬車ヘと有ります
    この計画表には艦名や戦隊名が出ていないのですが
    発進予定の数量を見る限り、個艦だと思うので
    各空母が、それぞれ12本を「取りあえず」用意したみたいです
    つまり全力なのかどうかはともかく、12本ぐらいは待機させられるみたいです

    また、12月4日以降の警戒態勢には>これも想像ですが各空母
    全搭載機は早朝に試運転して、完全整備完了状態で

    戦闘機は
    6機が「1分待機」
    6機が「5分待機」で飛行甲板に置かれ
    他は格納庫にあって「30分待機」

    艦爆は、9機が爆装して飛行甲板に「30分待機」
    他は格納庫に置かれて「2時間待機」
    同様に艦攻は、9機が80番爆装で飛行甲板「30分待機」
    格納庫に置かれた物は「2時間待機」

    それぞれ爆装機には何をどの信管でとまで記載されてますから
    格納庫のは爆・雷装はしていないのでは無いかと想像します

    戦闘機の「1分待機」は搭乗員が乗り込んでいる緊急迎撃体制
    「5分待機」は搭乗員無しって事でしょう
    また、増槽の整備確認が12月5日午後に当てられてましたから
    格納庫の戦闘機は増槽無しで運用する可能性が有ります>もしくは既に装着
    格納庫から飛行甲板に上げて、迎撃指示を与えられて出撃するには
    最大30分かかるのでは無いかと想像します

    また、既に爆装してる艦爆・艦攻が30分待機なのは
    各9機ですから数十人の人間が乗り込むこと
    簡単なブリーフィングも必要であることを考えると納得できる数字です

    以上から、爆装(雷装)するには2時間弱の時間が有れば
    搭載機の半分強から7割に爆・雷装を施すことが出来る体制にあったのでは?

    また真珠湾の当日は攻撃終了後に
    甲板に戦闘機を置き、全艦爆は爆装、全艦攻を雷装しておくこととしてます
    つまり全機武装状態で格納庫に置くと言うこともしてたのですね
    想像ですが、1時間程度で全航空機を発進させることが可能でしょう

    以上、モデルアート増刊 真珠湾攻撃隊から

    SUDO

  8. 今泉さん、BUNさん、SUDOさん、有り難うございます。非常に興味ある
    話で参考になりました。

    これで、空母の建造にかかれます(^^) まだまだ、プレーできるまで日にちが
    かかりそうですが、下記に制作中のゲームを置いてあります、宜しければご覧
    ください。今後ともアドバイス頂ければ幸いです。
    海幸彦

  9. URLをわすれてた(^^;)

    http://www1.mahoroba.ne.jp/~omodaka-


    海幸彦

  10. > 想像するに空母の場合は同時調整可能本数は鹿屋基地を超えることはな
    > いと思われます。真珠湾の例から見ても一度に整備できる雷撃隊は飛龍
    > クラスで8機、大型空母で12機なのではないかと思います。

    航空兵器員の雷爆班の兵員数は、空母と陸攻の航空隊(一応戦争前半を
    想定しています)で比べると、後者に比べて前者のほうが少ないという
    話も一説にありますので(定員表などを見たわけではないですが)、空
    母の同時調定本数が陸上基地のそれを上回るということはなかろうと
    いう推測は、一応私も同意見です。


    今泉 淳


Back