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357 戦時賠償艦としてソ連に引き渡された艦艇は、赤軍で使われたのでしょうか。
蛍菜

  1. 使ってますよ、がんがん。
    黒海艦隊でのイタリア艦は軽巡(アオスタ)こそ1年あまりで退役してますが、駆逐艦(ソルダティ級2隻)と戦艦(ジュリオ・チェーザレ)(※「チェザーレ」という読みはよくないです)は、艦隊で長く使われました。
    ソ連の巡洋艦はイタリア式のつくりだったのに、軽巡を使わなかった点が腑に落ちません。引渡時に状態不良だったのかもしれません。
    バルト海艦隊ではドイツ軽巡(ニュールンベルク)を手に入れ、練習艦任務につけて10年以上も使いました。
    まなかじ

  2. 便乗質問になってしまいますが、秋月型の「春月」(ソ連)、「宵月」(中国)、「夏月」(イギリス)、「花月」(アメリカ)のその後の運命は?
    舞弥

  3. まなかじさん
    ダオスタは1957年頃まで使われてたと
    去年の暮れに出たイタリア巡洋艦史には出ています
    引渡しは1949だそうですから、8年使ったんですね
    スヴェルドルフ級に置き換わったと見るのが正しいのでは?


    SUDO

  4. まなかじさん、SUDOさん、ありがとうございました。私が知りたかったのは、宵月をはじめとする日本艦艇のその後でした。
    蛍菜

  5.  春月はポスペシヌイ(後にオスコル、ヴネザプヌィ)と艦名を変えて1965年まで使用されています
    (同年標的訓練艦(TSL-64)に類別変更。以降の消息不明)。響はヴェルヌィ(後にデカブリスト)と
    艦名を変えて同時期まで使用。初桜はヴィラジテルヌィと艦名を変えて艦籍に編入されたものの
    予備艦とされ、1959年に非武装の標的艦兼魚雷揚収艦TSL-24として現役に復帰、1966年退役となっております。

    大塚好古

  6. 夏月は賠償艦として引き渡された後に解体、花月はDD-934の艦名で米艦籍に編入されましたが
    40年代に各種試験がなされた後除籍解体、宵月は国民党政府艦隊にありましたが停泊訓練艦として
    使用されたのみで稼働艦としては使用されなかったようです。
    大塚好古

  7.  最後に雪風。1959年まで魚雷発射管を撤去し、機銃を40mm機銃に変更した状態で国民党政府艦隊で
    使用されており、同年に米式の5inMk30単装砲3門に主兵装を変更、レーダー/ソナーなどを米式装備に
    変更するなどの改装を受け、以降1970年まで現役艦として稼働していましたが、同年台風により座礁、
    復旧不可能と判定されて解体されました。なお、現役時には 大戦中に摩耗した機関のためか最高速度を
    27.5ktに制限して使用していたようです。
    大塚好古

  8. 皆様、回答ありがとうございました。雪風の中華民国での名前は、確か「丹陽」でしたか。
    蛍菜

  9. 私からもありがとうございます。断片的には知っていたのですが、こうもパーフェクトな回答を頂けるとなんか感動してしまいますね。
    舞弥


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