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416 最近めっきり下火になったイロモノ裁判において言及された
仏製タンブルホームですが、
やはりメリットがあったから採用されたんですよね。
てなわけでタンブルホームの利害得失、誰か教えていただけませんか?
(特にSUDO記者−笑)
勝井

  1. 先日の緊急オフで
    BUN師匠に帆船時代からの名残なのではないかと指摘されましたが
    たぶんそうなのでしょう(ぉぃ

    一般的には、船体上部の重量を軽減できます
    マイナスとしては甲板面積が小さくなる事で武装配置等に影響が有ります
    また、狭いからと上に構造物を重ねて
    何のために軽くしたか意味不明になるのは
    フランス艦に有りがちな情緒ですの問題なしです(ぉぃ
    ちなみに、一般的に上部構造物と船体の違いは水密構造の有無ですが
    往時の仏艦を見ると
    船体にも素敵な舷窓がまるでパリのアパルトメントに様に並んでおり
    『上部構造物と大差なし』状態で風情があり、とてもエレガントです
    まあ、これはこの時代の艦艇としては、良くあることなのですが
    仏艦の場合は、この傾向が私の主観ではとても強く、素敵度倍増です

    タンブルホームの問題点は、浸水等で傾いたとき
    水線面積が増えないので、復元性能が悪いという問題点があります
    これに上部構造物が高くて重心が以下略だったり
    武装配置に苦しんで妙な所に妙な物を搭載して大穴が空いていたりすると
    ボロジノファミリーのような、痛快な自体に繋がる可能性が高くなります

    また、強烈なタンブルホームを付けると
    船体外壁に装甲板を装着するのが困難になることも予想されます
    しかし、装甲を貼ると重くなるのです
    せっかく軽くした意味がなくなりますからね気にしてはいけないのでしょう


    なんかネガティブな事も書いてしまいましたが
    タンブルホームの本当の利点は、その禍々しい醜悪さなのです
    仏の威信とアイデンティティを内外に示すには
    極めて効果的だったのではないでしょうか

    SUDO

  2. いや、素晴らしいレポートありがとうございます。
    腕は落ちてないようですねSUDO記者(笑)
    勝井

  3. ジョーレギベリ級あたりは上甲板からボートを下ろすにも、普通の
    デリックではタンブルホームが邪魔なので、外側に大きく展開する
    専用のを開発しています。つまり新規技術開発につながり、フランスの
    科学技術振興に役立つというメリットがあります。

    あと往時の仏(伊艦もだけど)の舷窓は、沢山あるだけでなく、水線近く
    まであり、美しいレースのカーテンがひるがえっていたという事を
    忘れてはいけません。つまり過剰なまでの居住性追究により、退役時には
    客船に改造できるかもしれません(確か巡洋艦では前例があった様な)。

    あと、大きな傾斜にそって梯子を付ければいいだけなので、搭乗用タラップ
    の設置には非常に有利だった様です。
    きしもと

  4. 艦首尾線方向に火力集中できる利点があるような気にさせられる(ジョールギベリやブーヴェの武装配置を見ると)が、これは、そうしたくてタンブルホームをつけたのではなく、タンブルホームがついているとこうする、という例でしょうね。

    まなかじ


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