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505 分類上、丙巡になるはずの大淀だけど、丙巡は軽巡の一種なの?
でも、艦が大きいから20センチに換装したと仮定しても、軽巡かな。
すみません教えてください。
ふみ

  1. 日本海軍の種別の甲乙丙というのはその用途によるもので、

    甲巡・・準主力艦となるもの
        つまり、妙高、高雄、最上の各クラスがこれに相当します。
        利根と古鷹もここに含まれますが、偵察巡洋艦の性格が強
        いと思います。
        またここで注意が必要なのは最上級は15.5cm砲の時代から
        甲巡だったと言うことです。

    乙巡・・水雷戦隊旗艦用
        駆逐艦戦隊の先頭に立って切り込む任務のため運動性、
        敵駆逐艦を圧倒できる砲力、当然雷撃力が要求される。 
        阿賀野級がこの任務専用につくられた。
        5500t級、夕張級もこの任務に就いた。

    丙巡・・潜水戦隊旗艦用
        敵艦隊を発見する偵察能力とおおきな通信能力が要求される
        大淀級がこの任務専用に作られた。
        5500t級もこの任務に就く。

    5500t級、夕張級は八八艦隊計画の護衛艦として作られたので建造時に
    明確にこの任務が与えられた訳ではないと思う。


    これに対して重巡、軽巡は軍縮条約で勝手に規定されたもので
    排水量が一万トン未満で主砲が

    15.5cm〜20cmのものを重巡

    15.5cm未満のものを軽巡

    とすると決めたわけです。つまり船体が大きかろうが小さかろうが
    関係ないわけですね。

    で大淀は20cm砲に換装すると重巡になってしまうが、丙巡である
    ことに違いはないとなります。
    (もっとも大淀が潜水戦隊旗艦となったことはない)

    ww1時代は苦手なんで古鷹級や5500t級については間違いがある
    かもしれません

    taka

  2. ↑明らかに分類上甲乙丙丁が与えられ始めたのはB計画以降の建造艦じゃないですか?(駆逐艦甲とか潜乙とか)
    それまでも慣用として存在したのかもしれませんが。
    ついでに細かいツッコミですが、重巡の主砲は20.3cm以下。知ってたと思いますけどね。

    ただ、この分類が艦艇の用途を極端に限定し、汎用性を失わせる一因になってしまったようにも思います。
    勝井

  3. あ、そうですね。少々ぼけてました。重巡は8インチ(約20.3cm)以下、軽巡は6.1インチ(15.5cm)以下ですね
    taka

  4. 要するにですね、巡洋艦の甲乙丙というのは計画名称なわけです。
    ○四以降の建艦計画(○数字はMacのひとが読めないぜ、勝井山)で計画された巡洋艦は用途別に要求が出されており、それが、甲、乙、丙で表示されているのです。
    甲・乙・丙はあくまで計画時の分類であって、艦種類別等級とは直接の関係はありません。えーと、つまり、甲巡洋艦という艦種があるのではなく、甲型巡洋艦として知られる一等巡洋艦がある、という認識だと。

    とはいえ、要求上、
    巡洋艦甲は、艦隊主力に伍する、つまり一等巡洋艦。具体的には伊吹級。
    巡洋艦乙は、水雷戦隊旗艦用の二等巡洋艦。具体的には阿賀野級。
    巡洋艦丙は、潜水戦隊旗艦用の特殊巡洋艦。具体的には大淀級。
    となります。

    さて、巡丙ですが、これは一等巡洋艦に類別できないので、二等巡洋艦に入れたとするのが正しいと思います。
    もし、備砲を8インチ4門に換装した(しないでしょうが…(笑))と仮定しても、一等巡洋艦の任務は果たせない(砲戦力不足、雷装皆無)ことから、二等巡洋艦のままだと思えます。

    >2
    分類が先にあるわけじゃないぞ。
    来るべき艦隊決戦にはこういう艦種が必要である、との要求を分類してみただけのことだと思うが。
    阿賀野級に汎用性をなくさせたのは、艦隊決戦思想そのものだと思う。
    まなかじ


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