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519 工作船は具体的にどんなことをやっているのでしょうか?  やはり46時中動いている機関の整備などなのかな。 大戦中は25mm機銃でもつけていたのでしょうか

  1. 装甲とか大物の修理じゃなくて、各艦艇で自製できない金具、部品類など、旋盤、フライス盤などで機械加工しなければならないものを、洋上で調達できることが一番のメリットです。
    BUN

  2. 日本の「明石」は,平時の連合艦隊の作業量の何割かを1隻でこなしていたって話を聞いたことがあります.
    工廠のドックに入るほどではない軽作業の類は,ほとんど一手に引き受けていたのかもしれません.
    勝井

  3. ↑何割とはそれこそ何割のことですか、勝井山。何にせよそれは大袈裟。明石が搭載していた工作機械の台数と種類を見れば、出来る作業の大体の見当はつくはず。もし、そうならば例えばトラックに停泊していた明石の横には何隻もの材料運搬船が横付けし、島々には下請け工場が並び立ち、そこに通う工員達の為の歓楽街が形成され、戦後もその名残を留めた風俗街となり、無頼庵氏が足繁く訪れていることでしょう。ホラ吹いちゃ駄目です。
    BUN

  4.  お察しの通り、機関の整備や損傷艦の簡単な修理や応急修理を中心に活動していたようです。揚子江では河川用の工作艦が忙しく、まめまめしく舟艇などのエンジン修理、調整などを行っています。多分、遡航作戦での損傷艦の応急修理も手がけているのではないでしょうか。また、これも私の想像ですが、例えば銃弾や弾片などで船体に穴が開いた駆逐艦等小艦艇は穴を塞ぐ等の作業で済みますから、工作艦で十分でしょう。ちなみに、修理までの間これらの穴は、冗談ではなく、予め作っておいた木の栓を突っ込んで塞いでいました。
     こんな書き方をしていますが、工作艦の応急修理能力には馬鹿にできないものがあります。例えば工作艦関東は、日露戦争において、樺太の大泊にて大破着底していた露軽巡ノーウィック(後の鈴谷)の救難を行い、1915年、メキシコで擱座、大破着底した浅間を浮揚させたり、はては1924年、カムチャッカで遭難、沈没した新高の解体を行ったりと結構な活動をしています。
     明石については、戦時中常に4、5隻に何らかの修理を行っていました。ラバウルで爆弾に大穴を開けられた最上や、被雷した大和(1発で弾薬庫などに4000トンも浸水して大騒ぎになったアレです。)の破口を塞ぐ応急修理をおこなったりもしています。

    >25mm機銃でもつけていたのでしょうか
     明石の能力ならば、機銃や旋回系の部品さえ送れば台座をこしらえて装備するくらいは可能かと思います。が、実際にやるとなると、忙しくてそれどころではなかったと思いますよ。

    ↑2、3
     BUNさん、ほらじゃないですよ。明石の設備で連合艦隊の平時年間工数の約4割を消化できる見込みでした。この平時年間工数というのがどのような内容なのかはわかりませんが、やはり機関の整備などの、電装系も含めた部品交換や調整といった保守整備が中心であったと思います。明石乗員の回想では「あらゆる修理工事が可能であった」とのことです。
     それと勝井さん。>ほとんど一手に ということはないでしょう。戦時ともなれば、無茶な運用、損傷艦の修理などで作業量は激増します。
     新造工作艦は明石のみですし、朝日も17年5月に沈んでしまいましたが、特設工作艦があります。前述の関東も朝日も特設工作艦のような物ですから、かなりの能力が期待できるでしょう。特設工作艦は朝日の前に1隻、19年初頭に3隻、明石も破壊されてしまったトラック空襲でも1隻が沈められていますが、裏を返せばそれだけの需要があり、それだけの数が造られたということです。それに加えて各種潜水母艦や水上機母艦もかなりの工作能力を持っており、工作艦任務に就いています。
    tomo

  5. 工作艦は、船体の穴を塞ぐ作業までしたのですか?
    BUN

  6. この場合の「ほとんど一手に」てのは、平時のことを想定して書いたのですが。
    ともかくフォローサンクスです。
    勝井

  7. ↑5 損傷した阿賀野が水線下の破口をケーソンで塞ぐ作業はトラックで明石が行ってますね。

    大塚好古

  8. ↑5
     被雷の痕など、大きな破口に関しては仮に塞ぐだけの応急修理が精一杯でしょう。これだって本格的な修理のためにどこかの設備に移動する際には重要なことです。また、小艦艇の船体は薄っぺらな鋼板ですから、銃弾や弾片などによる小さな穴程度なら楽にふさげると思いますよ。

    ↑6
     そうでしたか。ちょっと先走りしすぎたようですね。すいません。
    tomo

  9. >7 成る程、ケーソンを突っ込んで修理するんですか。しかし、それだと
    ドック入りしてまたケーソンを引っこ抜き、新たに外板を造らなきゃならな
    いんですね?
    takukou

  10. 春雨や秋月も明石による修理を受けています。
    秋月は魚雷の命中で出来た8メートルほどの破孔を塞いでいるようです。

    Ta

  11. ↑9 そう言うことだと思います。あくまでドックに入るまでの応急処置ですね。某国の巡洋戦艦みたく
    ドックが無いためケーソンをあててから一年以上実戦参加する羽目になった艦もありますが(汗)。
     
     話は変わりますが、阿賀野の二一号電探装備工事も明石によってトラック在泊中に行われているんですね。
    これは明石以下の工作艦が如何に戦自の修理改修工事において重要な役割を果たしていたかを示す
    一例として挙げられるでしょう。

    (う〜ん、なんか今日は日本語の使用法がおかしい気がする大塚好古)。
    大塚好古

  12. しかし、阿賀野ってその後本国回航の時に沈められてるんですよね。

    ゴミでした。
    takukou

  13. >11.あのー、
    戦自ってのは、「戦国自衛隊」のことでしょうか?
    それとも「戦略自衛隊」のことでしょうか?←確信犯(笑)
    勝井


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