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537 米海軍の空母ワスプ(伊19にやられた方の)について質問します。
(レンジャー)、レキシントン級、ヨークタウン級、エセックス級と
続く正規空母の経路にはのってないみたいですけど、
他の軽空母や護衛空母(インディペンデンス級とかカサブランカ級)と
比べると、搭載機数等でこの空母はかなり有力ですよね?
同型艦も見当たらないのでおそらくは改装とかだと思うのですが、
ワスプの建造経緯や意図等について詳しい方があられましたら、
よろしくお願いいたします。
せん

  1. 記憶モードです。それも軍国少年時代にアメリカ空母にしては同じサイズの僚艦がいない事を不思議に思って調べたというものすご古い記憶です。

    軍縮条約で決められた枠をいっぱいにかつはみ出さないように使うため、総枠から既存艦の総トン数を引くという算数で決められた基準排水量で作られた新造艦で、設計は直前のヨークタウン級を元にしていると思いました。ヨークタウン・エンタープライズ姉妹の小柄な妹ですね。数字的フォローは詳しい方お願いします。
    SHI

  2. 基準排水量1万4700t。29.5ノット。
    搭載機80〜84機です(世艦「新版・アメリカ航空母艦史」より)。

    建造コンセプトは空母第1艦ラングレーの代艦の意味も含みますが、
    やはりヨークタウン級の縮小版です。

    もともとアメリカはレキシントン級2隻建造により残った建造枠を5分割し、
    1万3500t級空母5隻建造の予定で最初にレンジャーを建造しましたが、
    使い勝手が悪いということで2万トン級に拡大したヨークタウン、エンタープライズに移行しました。
    しかし、中途半端な量の建造枠が残ってしまい、
    それならということで建造されたのがワスプです。


    勝井

  3. ↑細かいことを言うと航空機の予定搭載定数はレンジャーと同じ4sq(1sq=18)+50%の予備〔計108機)ですな。
    大塚好古

  4. なるほど、条約の建造枠の端数でつくっていたんですね。

    そういえば、HPによってワスプ級として正規空母に分類されてたり、
    軽空母にはいってたりと、まちまちな分類でしたし。
    おまけに、出てきてあっけなく沈んでるから影が薄いというか・・・

    ヨークタウン級の縮小版ということは正規空母に準ずる艦と
    いったところなんでしょうか?
    ちょっと前からの疑問だったのですが、ご回答ありがとうございました。
    せん

  5. 関連ですが、レンジャーとかワスプの「使い勝手の悪さ」ってどこら辺と思います?

    カタログデータ見るだけだと、走攻防バランス良くまとまってて、十分戦力として通用しますよね。
    継戦能力とか居住性あたりでしょうか?
    勝井

  6. ↑レンジャーとワスプの欠点とされたのは艦隊型空母としては速度が低いことと、20000トン型に比べて
    皆無に近い防御力(レンジャーは弾薬庫以外防御装甲なし、ワスプは装甲が全般的に薄く、また対魚雷防護
    が殆ど無い)、航空機用燃料・弾薬搭載量が小さいため継戦能力に劣る、といったとこです。


    大塚好古

  7. 日本海軍だったら、ヨークタウン級を1万8千トンと言い切って、3隻建造したこと間違いなしなんだが。
    (N)

  8. だからワスプって、あっけなく沈んだんだ。
    さくらちゃん

  9. いや、確か4本命中でしょ、ワスプって。
    多分大鳳やエセックスあたりでも轟沈するぞ、それ。
    しかも日本が誇る酸素魚雷だし。
    勝井

  10. >9
    えぇ〜そうだっけ?確か命中魚雷数は2発じゃ・・

    いずれ、ワスプって被雷後数時間は浮いてたと記憶するんで、4発命中だとす
    ればエセックス級や大鳳よりもつおいのネ?
    tackow

  11. きっとつおいんですよ(汗)

    ともかく、ワスプについては6本発射、4本命中ってのをどっかで読みました。
    勝井

  12. ん? そうすると、駆逐艦(オブライエンだっけか?)とノースカロライナにも命中してるわけだから、
    6本全部命中ってことになるな。本当か?

    それとも、この2隻の戦果も含めて「4本」なのかな?
    だとすると「ワスプは2本」で正解になりますね。
    勝井

  13.  ワスプには右舷に3発命中しています。4発目は艦首をかすめ、護衛の駆逐艦ランズダウンの艦底を通過して、残りの5,6発目と一緒にホーネット隊に向かいました。艦底を通過するのを見た同艦はホーネット隊に警報を出しましたが、当時の米軍は95式魚雷の航続力を知らず、航跡の発見も艱難だったことから対応できなかったようです。で、残りの魚雷の1本はホーネット隊の駆逐艦マスティンの艦底を通過し、ノースカロライナに命中。さらにもう1本が駆逐艦オブライエンに命中しました。95式魚雷6本を発射して5本が命中したわけです。もし艦底起爆装置が使われていたら全弾命中もあり得たかもしれませんね。
     ワスプは9月15日11時45分に被雷しており、その時同艦は艦載機への給油中でした。被雷の衝撃でガソリンに引火、甲板の艦載機が積んでいた爆弾、魚雷が誘爆し、主消防ポンプも破損。ミッドウェー状態です。15時20分に総員退去命令が出され、19時にランズタウンの魚雷5本で処分されました。
     なお、ノースカロライナは11時52分に被雷し、修理のため戦列を離れました。オブライエンは11時54分に被雷、ニューカレドニアにて応急修理の後、10月19日、本国へ回航中にサモア沖で船体が切断し、沈没しました。

     こうしてみると、ワスプって結構がんばって浮かんでいます。
    tomo

  14. 加筆でっす。ワスプが処分されたのは鎮火の目途がたたなかったからです。魚雷による被害のくせに、浸水が原因ではないのです。
    tomo

  15. 大塚さん待ちですが(笑)
    世界の艦船別冊「アメリカ航空母艦史」や「ニミッツの太平洋海戦史」なんか
    だと2本命中となってるんで、その記憶に沿って書いたのですが。他の資料を
    当たったところ「右舷前部に2本、艦橋前方約50フィートに1本」と記され
    た資料や、単に「3本命中」とする資料もあったので、命中魚雷数は3本とも
    思います。
    もしかして、「右舷前部」の2本は箇所的に近接しているため、1本命中と誤
    認されていたのかも知れません。

    (勝井山+私)/2=真実だったかぁ・・
    tackow

  16.  呼んだ(笑)?U.S.Aircraft Carriersによると三本命中した魚雷のうち、最初の一本が
    使用中の航空機用燃料系統に命中し、その結果大火災を起こしたのが原因となって沈没した、
    とありますね。丸スペシャル〔第九九集)においても三本命中とされています。因みに四本命中説は
    伊藤戦記に記載されていたことがあります。二本命中説はtackow殿の指摘通りの書に記載されています。

     私としては三本説をとるものですが…。さあ、真実は如何に?
    大塚好古

  17.  とっても古いRoscoeの「Destoroyer Operation」には「2本が命中、1発は船体をかすめた」
    という表記がありますなぁ(^^;。
    大塚好古

  18. 素朴な疑問シリーズ

    >勝井山
    こらッ!2番の回答で「新版・アメリカ航空母艦史」から引用してんのに、
    なんで9番で
    >いや、確か4本命中でしょ、ワスプって 
    ってなんのヨ!「アメリカ航空母艦史」にゃ2本命中って書いてるだろっ!!
    暑いせい?せめて2本説を主張して欲しかったよお、、、
    も〜ッ、罰として、恵比寿の坂を兎跳びで百往復!

    まぁ、3本らしいけどサ・・
    tackow

  19. 気にしない、気にしない(ひそかに大汗)
    別にあてずっぽ書いたわけじゃないし。
    それに必ず該当頁を全部いちいち読み直すより、
    必要な(と思った)項目だけ拾い出すことの方が多いでしょ?
    勝井

  20. 勝井山、ここでもやってるのか・・・・。
    BUN


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