戦艦は北洋水師の鎮遠、定遠の２隻だけのはずです。本によっては経遠、来遠も戦艦に分類されていますが、本当は巡洋艦です。
　清国海軍は統一された組織になっておらず、北洋、南洋、福建、広東の４水師に分かれていて、それぞれが違う軍閥に所属していました。大抵は各水師はバラバラに行動していて、他の水師に援軍を頼んでも、「自分の所の省とは関係ない戦争だから」との理由で断られるほどです。そんな訳で、日清戦争開戦時（多分、この時が近代海軍となってからの最盛期。）、４水師合計で軍艦８２隻、水雷艇２５隻、総トン数８万５千トン、他に武装した運送艦若干があったのですが、実際に戦闘に参加したのは北洋水師全て（軍艦２２隻、水雷艇１２隻、総トン数約５万トン？）と、たまたま、恒例の北洋水師での連合繰練に派遣されていた、広東水師の巡洋艦３隻（いずれも千数百トン、毎年この３隻だけが参加していた）だけでした。
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