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683  ふね関係で初めて質問させていただきます.
 先の第二次世界大戦中,イギリスは”カタパルト船”なる船を建造し,輸送船団の護衛に当てていた,と言うようなことを本で見ました.本題に入ります.
 @カタパルト船とは軽空母のような船なのですか?
 A空母型の船なら,全通甲板を持っていたのでしょうか?
 B持っていないとしたら,搭載機,搭乗員は使い捨てでしょうか?
 以前に質問されているかもしれませんが,よろしくお願いします.
となりの大トロ

  1. 丸数字はやめましょうね

    1:商船にカタパルトを括りつけた代物です
      第一次大戦で多用された商船改造水上機母艦みたいな構造です
    2:一部にはそういった改造をされた物も有ったようですが
      基本的には普通の船です
    3:搭乗員は適当な船の近くで着水することで回収されます
      機体は使い捨てです>中古のハリケーンを使ってます

    SUDO

  2.  カタパルト船=カタパルト武装商船(MAC船、もしくはカムシップ)は輸送船団に攻撃を加えたり、Uボートを呼び寄せたりする疫病神、独FW200への対策として主に北大西洋で使用されました。護衛空母が付くまでのつなぎのような苦肉の策ですが、効果を上げています。で、

     @ただの商船の船首にカタパルトを付け、ハリケーン1機をその上に載っけただけです。船自体、商船として使用されました。
     Aしたがって、全通甲板はおろか、航空偽装もカタパルト以外はろくに載せていません。
     B当然ながら搭載機だけ使い捨てです。搭乗員は商船の近くに不時着水するか、パラシュート降下して救助されます。ただ、不時着水の際、パイロットが負傷してしまうことがあり、危険ではありました。

     また、ノルウェーからの激しい航空攻撃にさらされる、北極海のソ連向けレンドリース用の船団に付けられたこともあります。この場合、ソ連から着陸許可を予め取っており、そのままソ連領に着陸するか、凍死の危険を冒して氷の浮かぶ海上で救助されます。後者の場合も、すぐに救助されれば凍死の危険はすくないようです。(パラシュート降下時の高度が低すぎ、それが元での重傷で死亡した例はありますが。)
     このハリケーンのパイロットは戦闘や脱出以外にも苦労が多かったようです。使い捨てとはいえ、カタパルト上の乗機はシートがちぎれとんで、吹きっ晒しで波にあたり、機体は腐食し、エンジンは錆び、電装系は故障したりしてしまうことが少なくなかったり、いざ戦闘に出ようと思えば左記の理由で完全に使えなかったり、前方の輸送船が邪魔で発進できなかったり、出たら出たで味方の機銃に狙われたり、といった例があります。
    tomo

  3. >1 丸数字はやめましょうね
     すいません。以後慎みます。
    tomo

  4. CAMシップとMACシップは全く次元の異なる船です。MACシップは下手すると格納庫まである立派な空母ですよ。日本で言えばしまね丸等がそれに匹敵します。
    BUN

  5. ↑ あう。そうでした。本読んでて、なんか変だとは思ってたのですが……。ありがとうございます。
    tomo


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