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803 艦艇で前部に3基の主砲塔を配置する設計の場合、
ネルソン級や大和試設計プランのように3番主砲塔を前向きにする場合、
日米の1万トン重巡のように後ろ向きにする場合、

後最上やウースターのように3番砲塔を1段高くする場合と
大きく3通りありますが、

これらの形式を決定する上で優先された要素は何でしょうか?
勝井

  1. あ、あとアトランタやダイドーみたいなオーソドックス3段背負い式もあった。

    ともかく、考慮される要素として後方射界の確保とか、
    バイタルパート短縮とか、考えつきますが、
    優先項目とか、そういうことは分かりません。
    勝井

  2. 特に知りたいのは、
    前2者で、3番主砲塔を前向きにするか後ろ向きにするかを決定した要素が何か、です。
    勝井

  3. 憶測ですが、後方射界の確保と、砲身の干渉が少ない事から、理想は3番後ろ向き
    のピラミッド配置なのだと思います。

    が、戦艦砲の場合は余りにも爆風、爆煙がすざまじく、艦橋方向への射撃が不可能
    である為、この場合に限っては、3番前向きとした方が、射界が広く取れるという
    事ではないでしょうか?
    しゃるほ

  4. ネルソン
      B→
    C→  A→

    日本重巡
      B→
    ←C  A→

    砲塔サイズと砲身長さに依存するだけで
    どっちに向いていても必要な空間は変わりません

    ただし、Cの射界をどのぐらい確保するのかで
    砲塔の前後に必要な間隔は変わります

    1:前方射界を多く取る場合
      CとBの間隔を大きくする
    2:後方射界を大きく取る場合
      Cと後方にある艦橋の間隔を大きくする
    間隔が大きくなれば砲身を水平にしても大丈夫なだけの空間も確保できます
    よって、前後どちらへの射撃を重視したのかで
    方向は異なると見て良いでしょう
    勿論間隔増大はバイタルパートサイズにも影響しますね

    ネルソンと日本重巡だと前後方向への射界は5〜10度異なるでしょう

    この配置と射界の問題は、戦術的要求や間隔増大に伴う防御範囲
    更には、しゃるほさんが指摘した戦艦の爆風の問題等も影響するでしょう
    余談ですがネルソン級ではやむを得ない場合以外は後方への射撃は慎む事とされていました
     ちなみにロドネイはビスマルク戦で後方にも射撃して
     自分の爆風で上部構造物を破損しています、大口径砲って怖い(^^;;

    SUDO

  5. >砲身の干渉が少ない事から、理想は3番後ろ向き
    3番砲塔が大仰角を採っている時に2番砲塔を後ろに向けるとぶつかってしまう
    と言う意味です。

    解り難かったですね。補足でした。
    しゃるほ

  6. ↑う〜ん、確かに理屈としてはそうですが、
     それはすなわち、2番砲塔と3番砲塔が別のしかも遠距離の目標を指向している、って状態になりますね。
     実際の戦場でそういう事態になるものでしょうか?
    勝井

  7. >5
    それって逆では?

    双方の砲塔旋回軸が近いほうが干渉する危険性は高いでしょう
    つまり後方係止の方が
    C砲塔を前にB砲塔を後に向けた場合に干渉する危険性が大きいと思います

    SUDO

  8. 3番後ろ向き    3番前向き
    \←B        ←B
     C A→     C→ A→
     干渉無し   Cが仰角を採ると干渉

    >7.
    言われてみれば、そんな気もしますが、ABの干渉対策が、CBにもそのまま適用
    出来ますから、抵抗は無いのではないでしょうか?

    >6.
    故障や戦闘による破損で、固定されるかも。
    気の回し過ぎでしょうか?
    しゃるほ

  9. >8
    なる程C砲を前後どちらかに固定してB砲を旋回させた場合ですね
    どっちの場合もC砲塔はB砲塔と構造物が邪魔ですから射撃不能です

    となるとC砲塔が前斜め方向を指向していて(それも遠距離)
    B砲塔が後方限界に旋回させた状況と言う事でしょう

    ではCが後方係止だった場合は
    C砲塔は前方限界に射撃体勢のまま固まってしまい
    Bが必死に後方射撃をするという状況
    もしくは
    後方限界でB砲が固まってしまい
    C砲が必死で前方射撃をするという状況は
    『無い』とかC砲が前方係止型の時よりも確率が低いというのですか?
    そんな事は有りませんよね

    重要なのはCとBが異なる方向を向くという「状況」で
    それはどちらの配置をしてもほぼ同じぐらいの確率で起こる事でしょう

    そして、双方の砲身が接触する可能性は
    最終的には間隙の大きさが決め手になります

    前方係止型はその意味では危険性が低く
    戦力発揮の度合いにおいては後方係止型よりも有利でしょう
    後方係止型は防御帯をC砲塔の砲身の分だけ圧縮する事が可能で
    それが最大の利点だったのではないでしょうか?

    SUDO

  10.  米海軍のブルックリン級の場合、前部砲塔配置をネルソン型と同様の配置にする事も
    考えられていましたが、上部構造物への爆風の影響を考慮してあの配置にしたそうで。
    大塚好古

  11. >後方係止型は防御帯をC砲塔の砲身の分だけ圧縮する事が可能で
    >それが最大の利点だったのではないでしょうか?

    あ!巡洋艦の場合...仰る通りでした。

    ただ8.の図の様な干渉が問題となるケースとしては、敵艦が左後方から右後方に
    位置を変えた、といった場合が有りますが。
    (前周りに300度も旋回させたら砲塔員が目を回すかも。)

    使い勝手は結局、一長一短という所でしょうか?
    しゃるほ

  12.  勝井山への回答。米海軍の場合、ブルックリン級は前後どっち向きでも大差は無いと判定されてますが
    爆風問題であの配置になり、ウースター級は前後方向への対空射撃のためにあの配置になっております。

    大塚好古

  13.  例題から外れますが、五連装二基は検討されなかったのでしょうか??
    三連装三基よりも重量的に軽減できそうですが・・・やはり爆風で悪影響が
    出ますか??
    K−SYAN

  14. おそらく艦の全幅が太くなり過ぎるのでは?
    艦艇の全幅は主砲塔の3倍の幅が必要だそうですから。
    勝井

  15. ↑ブルックリン級で五連装砲塔は検討されてますよ。砲塔の重量増大と機構の複雑化が
    嫌がられて実現はしてないですが。
    大塚好古

  16. 5連装砲塔3基の1万トン巡洋艦ですか…
    見てみたかった気もしますね。
    勝井


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