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826 先日テレビで「Uボート」を放送してました。その中でUボートが
ジブラルタル突破を命令されて航行中に爆雷攻撃を受け損傷、着底
しましたがその時の深度が270メートル。それでも圧壊はしませ
んでしたがUボートってそんなに頑丈なのでしょうか。それとも
映画だから?
KA

  1. そう、意外と頑丈なんです。映画でも270の深度には乗員も驚いていますけれどね。
    BUN

  2. 280mから生還した例が1件だけ有って、これが最深記録のはずなので、決して
    でたらめな設定ではありませんが、ほぼ絶望的な深さです。

    平均圧壊深度ってどれくらいなんでしょ?(記録が残ってる訳がありませんが)
    しゃるほ

  3. BUNさま、しゃるほさま。

    緊急事態におちいって、深々度まで潜航せざるを得なかった潜水艦の耐圧殻内の圧力は、この映画の場合も含めて、浸水などでかなり高くなっていると思われます。なにせ「へ号潜水艦」の時代から、潜水艦救難母艦には艦上減圧室(DDC)が装備されていたそうですので、救助された潜水艦のクルーは、それまで長時間高圧にさらされていることが前提だったのでしょう。潜水艦の耐圧殻内の圧力を数気圧上げれば、数十メートル分の潜航深度と、いくばくかの高酸素分圧の恩恵にあずかれるかもしれません。

    280mから生還された例は、大気圧潜水だったのでしょうか?それとも、浮上した後には、恐ろしい減圧症が待っていたのでしょうか?ぜひ、出典などをご教授いただければ幸いに存じます。
    少年タイフーン

  4. 「ヘ号」は出しちゃ駄目(笑)。
    BUN

  5. HMS Thunderboltが公試の際沈没した時、連絡をとるため脱出ハッチから脱出しようとした
    クルーが重い潜函病の症状を呈したため脱出を断念した、と言うのを呼んだ記憶がありますので、
    280mからやったら相当酷いことになりそうですなぁ…。

     因みに「へ号」に触れてはいけないのには同感です(^.^;)
    大塚好古

  6. 完全圧壊深度は沈降速度によっても微妙に変化するざます。
    幾ら圧延均質鋼で溶接部分を完璧にアニーリングしたとしても、圧延鋼自体、表面と内部では降伏応力が違うし、圧延過程でローラー端部が当たったところ
    と中央部が当たったところでも強度が違うもんです。下手すら数割違うです。

    それからすれば、一気に潜水した場合とゆっくり潜水した場合ではやはり応力緩和状態が変化するので、そのultimateな限界深度に違いが出てきますね。一
    般的な安全限界深度は最大潜水速度における限界深度に安全係数を掛けたものになるのが一般的でし。とかとりあえずなんとなく有識者ぶってみる(笑)
    sorya

  7. >3.
    出典が何だったか解らなくなっていますが
    http://member.nifty.ne.jp/history/html/frame.html
    にも280mと書いてあるので、多分間違っていないと思います。

    引き続き探してみますが、立ち読みしただけの不定期刊行物が元ネタだったら、
    2度と解りません。ごめんなさい。

    世界の艦船1999年7月号増刊第555集(増刊第52集)ナチスUボートを調
    べていたら104頁に、
    「1941年計画のVIIC型は内殻の板厚を18.5ミリから21ミリに増して安全潜航深度を
    120mに、圧壊深度を300メートルとしたもので、従来のVIIC型と区別してVII
    C41型と呼ばれた。」
    と書いてありましたので、280m生還の艦はこの型が怪しいですね。(74隻竣工)

    映画「Uボート」の艦は、原作によると従来のVIIC型のU96だそうで、この型だ
    と安全潜航深度100m、圧壊深度200mなのでちょっと無理が有ります。

    艦内の気圧については、浮上と共に徐々に減圧していけば大丈夫でしょう。
    しゃるほ

  8. >艦内の気圧については、浮上と共に徐々に減圧していけば大丈夫でしょう。
    良く良く考えてみれば、艦内容積の50%の浸水でやっと2気圧。
    そんなに浸水したら、自力では浮上出来なくなりますね。

    圧搾空気を艦内に放出しても、自力で浮上して潜水病になるのは難しいと思います。

    絶版ですが、堀 元美著「潜水艦 その回顧と展望」に
    「Uボートは次第に潜航深度を深くし、時には900尺(275メートル)にも潜
    航したので、爆雷もそのような深度まで沈んでから爆発するものが必要になった。」
    と有りました。

    戦況の悪化により、多くの艦長がVIIC41型の、深々度潜航能力に依存していた状況
    が窺えます。
    しゃるほ

  9. >4・5、BUNさま、しゃるほさま。
    勝手に「ヘ号」を出してしまい、申しわけございませんでした。なにせ、笑いっぱなしで我慢できなかったものですので、ご勘弁下さい。

    >8、しゃるほさま
    おっしゃるとおり、あの映画のような浸水だけではそれほど艦内の気圧は上がらなかったはずですが、具体的には、あの潜水艦は、どうやってあの状況で浮上できたのかよくわかりませんでした。私の理解では、どこか(司令塔?)の耐圧区画内に漏水をまとめておいて、高圧でブローして排水したように思いました。映画「Uボート」では、どうやって浮上できたのか、どなたかわかりやすく教えて下さい。
    少年タイフーン

  10. 「Uボート」の原作では、艦内に浸水した水をバケツリレーで「調整タンク」に
    人力で移し、それを圧搾空気で艦外に排出した、となっていたと思います。
    「調整タンク」というものがそのような構造になっているかどうかは素人の私
    にはわからないのですが。
    Hiro

  11. おトイレに付いている艦外排出手動ポンプって深々度潜航中でも使えないんですかね。

    乗員が用を足す度に浅深度まで浮上ってのは、兵器としては致命的。

    使えれば問題無いですが、圧壊深度を遥かに超えてるしなぁ...。
    しゃるほ


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