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915 波201・101潜水艦の乗組員の内訳(機関士や水雷士、航海士などの数)を教えて下さい。
吉野

  1.  とりあえず、波201は二直制を前提としていたそうですが……。
    tomo

  2. 内令を見ないと分かりませんので、質問の回答にはなっていませんが…

    手元に昭和12年における一等潜水艦や二等潜水艦の定員表がありますが、例えば二等潜水艦
    にせよ(艦型によって下士官兵の定員に若干の違いはあるものの)士官は、

    潜水艦長 少佐        一
    乗組   少佐、大尉     一
         兵科尉官      一
    乗組   機関少佐、機関大尉 一
    乗組   特務中少尉     一
         機関特務中少尉   一

    などとあり、乗組の少佐、大尉、兵科尉官は、一人が航海長、もう一人が分隊長、機関少佐、
    機関大尉は機関長兼分隊長の、それぞれ職務執行と指定があり、特務士官は掌長配置だと考え
    られます。

    したがって、元々潜水艦にはその配置がない水雷士や航海士の配置が、これよりも定員が少ない
    と推定される波号潜水艦にあったとは考えにくいです。一等潜水艦の唯一の乗組の兵科中少尉に
    しても、通信長兼分隊長が定員に無い艦においては、艦内命課による通信長兼砲術長職務執行が
    相場でしょうから(もっとも、定員表には職務執行の指定はないですが)、呂号潜水艦や波号潜水
    艦において、航海士や水雷士が置かれていた可能性はかなり低いでしょう。また、「機関士」は、
    その歴史的背景から、そのような配置そのものが海軍には存在しないはずです。

    今泉 淳


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