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962 第二次大戦当時の空母(主に米空母)のカタパルトによる艦上機の発艦についての質問です。
以前、仏空母クレマンソークラスの空母からシュペルエタンダール攻撃機が発艦
している場面をテレビで見たことがあるんですが、シュペルエタンダールは現代
の米空母の前輪のフックによる発艦ではなく、ワイヤーを機体のどこかに引っ掛けての発艦だったと記憶していたんですが、当時の米空母も同じようにワイヤーを
使っての発艦だったのでしょうか?
もしそうなら機体のどこにワイヤーを引っ掛けたのでしょうか。
また発艦中にプロペラによるワイヤーの切断なんてことはなかったのでしょうか。
それと、そのワイヤーはそのまま海に落っことすんでしょうか、それともそのまま使用するんでしょうか。
とりあえずワイヤーの使用を前提に質問しましたがよろしくお願いします。



やす君

  1. 解答1:ワイヤーを使っての発艦です。
    解答2:F4Fの場合だと脚のあたりの胴体部にワイヤーを引っかける場所があります。
        他の機体も似たようなものだと思います。
    解答3:ワイヤーの位置が低いのとプロペラ圏から遠いので引っかけるような事は
        無かったようです。
    解答4:ワイヤーは海に飛んで行き、海底を終の棲家とします。
    大塚好古@二日酔

  2. そのワイヤーは、ブライドルとよびます。艦上機のおなかには、それを引っかけるブライドル・フックがついています。おおくは2つのフックがついていて、ブライドルは「V」字型をしながらカタパルトで飛行機を引っ張りますが、一つしかブライドル・フックのない艦上機もあり、ブライドルは一本の直線になります。英国の空母は、少しだけ構造がことなり、呼び方も違っていました。なお、昔の空母の飛行甲板の先に突き出たホーンは、ブライドルを回収するブライドル・リトリバーです(今はほとんど、使い捨て同然だそうです)。カタパルト・フリークの端くれの少年タイフーンでした。
    少年タイフーン

  3.  「今は使い捨て同然」と言うより、いまの艦上機はブライドルを使わないで、
    前脚に直接にシャトルを接続して射出しているのでは。
    いまでもブライドル使う機体、アメリカでは残っていたでしょうか。
    便利少尉

  4. >3
    1)米国海軍の空母では、A-4などの最後のころにはブライドルがいっぱい余ってたので、使い捨てていたそうです。
    2)T-2C バックアイはまだ減益ですが、ローンチ・バーを持っていません。まだ空母から運用しているようですが、ブライドルを使っています。米国海軍の公式サイト:
    http://www.chinfo.navy.mil/navpalib/factfile/aircraft/air-t2c.html
    少年タイフーン

  5. ↑T-2Cバックアイの「減益」は現役でした。ごめんなさい。バックアイは少なくとも、1999年6月30日まで、空母で運用されていました:
    http://www.chinfo.navy.mil/navpalib/images/imageair15.html
    少年タイフーン

  6. >2への追加です:英国空母のカタパルトで運用するためには、艦上機にカタパルト・スプールとスリンジング・ポイントを装着します。もともと米国海軍機でも、英国海軍に渡された機体では、ブライドル・フックをはずして、カタパルト・スプール(これがとても重いそうです)に付けかえていました。戦後は、英国空母も米国式のブライドル・フックになりましたが、いつからかは全くしりません。また、ナチの空母も艦上機もカタパルト・スプールを使う予定だったそうですが、詳細はまったくわかりません。
    少年タイフーン


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