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始めて質問します。 「アメリカ海軍の戦艦は、パナマ海峡を通る為に全幅を33m以内にする」という公式な決定事項の記録ってあるんでしょうか? バッカス |
- 決定事項っていうか、要求段階で「全幅106ft以下」という項目があるものと思いますが。
勝井
- >1:というか、米国海軍の艦艇で、最初にパナマ運河をとおらなくてもよいとして建造されたのは、航空母艦だったはずです。アイオワ級戦艦たちも、パナマ運河を通ることができなくてはならないことが、設計段階でのきびしい制約の1つだったものと存じておりいます。
少年タイフーン
- 参考までに、旧式戦艦の中に、改装でバルジ装着の結果、
パナマを通れなくなった艦がいくつか存在するようです。
勝井
- テネシーが初の通行不可の軍艦です
星芋
- >最初にパナマ運河をとおらなくてもよいとして建造されたのは、航空母艦
これは、フォレスタル型空母のことでしょうか?モンタナ型は幅が33mを
越えてなかったんでしょうか?(起工なされたと思うんですが)
taka
- 米国の戦略上、パナマ運河を通る必要があるのならば船幅を106ft以下にせざるを得ないと言うことではないでしょうか。106ftは戦艦、空母等の主力艦に当てはまるので、設計上、大きな制約だったと思います。
私がかつて、船舶の基本設計をしていた頃、パナマックス・タイプの標準船と言うものがありました。(いまでも準じたものがあると思う。)
これは、パナマ運河を通過できる、もっとも効率的な最大船形のものでした。これで船幅32m、垂線長で200m程度でした。この船幅で運河最狭部通過時に両舷各1ftほどだけ空くはずでした。商船としてはバランスの取れた船形と当時考えられていました。
ちょっと回答にはなりませんが、参考程度にしてください。
gsz
- ↑モンタナ級は1、2番艦の建造が造船所に発令、3~5番艦が建造予定とされていましたが、
起工はされていません。なお、米海軍最初のパナマサイズを脱却した空母はCVB-41級です。
大塚好古
- ↑うお、割り込まれた^^;。上は二つ上への回答です。あとついでにいうと条約開けに設計された
艦艇の幅の制限数値は106ftではなくて108ftです。モンタナもミッドウェイも当初はこの制限を
守って設計される予定でしたが、モンタナの場合は主砲射撃時の安定性の確保、ミッドウェイは
大型化に対応する速力維持のための機関出力増大によりこの制限を上回る幅になっています。
大塚好古
- モンタナ級戦艦は、パナマ運河の改修とセットになって計画されたもので、広くされたパナマ運河なら通過できることになっていました。ご承知のとおり、モンタナ級戦艦もパナマ運河の改修も、どちらもキャンセルされてしまいましたが、米国海軍の軍艦にとって、パナマ運河をとおることができるかできないかは、いつも大きな問題と制約になっています。
少年タイフーン