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1064 最近、イギリス人海軍ジャーナリスト、ヘクター・バイウオターが1925年に発表した近未来軍事小説Great Pacific War(邦訳「太平洋大海戦」)を再読いたしました。その中では、日本は赤城・加賀を戦艦(および巡洋戦艦)に再改装したという設定になっておりました。この設定に関連していくつかの疑問が生じたのでお尋ねいたします。

1)このような改装にはどの程度時間がかかるでしょうか? 主砲や装甲版を事前に用意してあるかなどの条件によって変わってくると思いますが、その点も含めてお教え願えればと思います。
2)ワシントン条約によって、空母に改装された戦艦等が再び元の艦に改装される危険性について当時の関係者および軍事ジャーナリスト等はどう考えていたのでしょうか? また、それを防止するためのなんらかの方策は考えられていたのでしょうか?
3)日本(あるいは他の条約加盟国)は、空母への改装にあたって、元の艦種への再改装を考慮した設計をおこなっていたのでしょうか?

質問事項が多岐にわたりますが、なにとぞよろしくお願いいたします。
カンタニャック

  1. 改造空母は空母への艦種変更に際して徹底改造している赤城などの艦と、元の艦の構造をかなり残して改造している伊吹などとで事情は大きく異なります。前者の最改造は時間と手間がかかり過ぎ、全く意味をなさないでしょう。しかし戦艦は船体、兵器、機関でほぼ1/3ずつのコストがかかりますから、赤城が再改造されなかった理由も、ヴァンガードが建造された理由もこの辺りから解釈してよいのでしょう。
    BUN

  2. BUNさんどうもありがとうございました。
    へんな小細工するのではなく、しっかり空母を作った方がいいと考えられていたわけですね。当時の感覚では条約期間あけには、赤城も加賀も旧式艦でしょうし。


    カンタニャック


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