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1106 神戸海軍武官府 第20号駆潜特務艇乗組員発信の葉書があります
神戸海軍武官府とは
駆潜特務艇とは

姫野

  1. 駆潜特務艇は、戦前型の駆潜艇を改称した(後に雑役船になった)251〜253号の3隻と、蘭印でオランダ艇(数タイプあり)を捕獲した101〜118号(108欠)の17隻を除くと、昭和18年半ば頃から昭和20年の年明けくらいまでにかけて200隻(1〜100号、151〜250号)が建造された、漁船型の木造小型艦艇です。
    正規の駆潜艇は金がかかり、大型漁船や捕鯨船を転用した特設駆潜艇を動員しても数が足りないことから、この両者のストップギャップとして計画されました。
    全国の漁船造船所を総動員して集中建造されています。
    一部はニューギニア・ソロモンあたりまででばっていきましたが、大部分は本土周辺に配置され、潜水艦が出たというと出動して制圧に当たるのが主任務です。船団に随伴して護衛を行うことはあまりないようです。

    排水量130トン、速力11ノット、武装7.7ミリまたは13ミリ機銃1挺、爆雷18個(投下軌条1)、機関ディーゼル400馬力(波号潜水艦の主機とおなじもの)1軸

    第20号は昭和18年4月15日竣工、昭和20年7月22日に港内で空襲を受け擱座。後に浮揚して、戦後海上保安庁の掃海船MS14となり、朝鮮戦争で元山上陸作戦に協力中、昭和25年10月17日に触雷、沈没しています。

    まなかじ


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