QQCCMMVVGGTT
1161 日本の飛鷹型空母は商船改造ながら、低速力と脆弱さを除けば、正規空母として申し分ない性能を持つことが出来たといいますけども、飛鷹と隼鷹以外で、このクラスか、それに準ずる空母に改造可能な商船は無かったのでしょうか?
甲殻機動部隊

  1. 飛鷹型は商船改造空母に分類されていますが、ベースとなった出雲丸・橿原丸が「空母への改造を前提」に海軍の予算補助(6割)を受けて建造開始された船なのです。
    そもそも2万7千トン(商船時の計画)というサイズ自体が当時の日本の客船としては最大のものであり、発注者の日本郵船も「定期船としては大きすぎる」と建造に消極的だったようです。
    という訳で、出雲丸に匹敵するサイズを持ち、商船として運用されていた船というのは無かった、と言うべきだと思われます。
    Revi

  2. 具体的な寸法の比較をあげておきます。(2)-(4)が当時の最大級の商船です。(姉妹船の数値は代表船のものです。)
    垂線間長−幅−深さ 最大速力 総トン数(これは体積のこと)
    (1)出雲丸、橿原丸
    (2)浅間丸、龍田丸、鎌倉丸
    (3)新田丸、八幡丸、春日丸
    (4)第二図南丸(捕鯨母船/油槽船)

    (1)206.0m-26.7m-13.9m 25.5kts 27,700GT
    (2)170.7m-22.0m-13.0m 20.9kts 16,947GT
    (3)168.0m-22.5m-12.4m 22.5kts 17,150GT
    (4)163.1m-22.6m-17.3m 13.3kts 19,263GT
    IWA

  3.  隼鷹型のこの評価は搭載機数が多い、飛行甲板が長い、島型艦橋アリ、といったことが要因だと思います。
     この点から言えば、神鷹こと独客船シャルンホルストも入ると思います。排水量の割に新田丸型より一回り大きいので、格納庫を2層にすることも可能だったそうです。実際には資材と工期の関係で、改造要領は大鷹型に準ずるものにされましたが、2層格納庫にして伊吹みたいな小型の艦橋を付けて、飛行甲板も200m弱の全長一杯まで設けてしまえばかなり立派なものができます。(←妄想迷走中)
    tomo


Back