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1427 第二次世界大戦の輸送船等の荷役についてご質問致します。
ガタルカナル、フィリピン等々の戦場でせっかく揚陸した物資を揚陸した途端爆撃等で物資が損なわれる描写が戦記物等で見受けられますが戦中の荷役風景はどのような物だったのでしょうか?船倉からひとつずつデリックで積荷を下ろす様なのどかな風景だったのか、それとも現代の風景と変わらないフェリーの様な船も有り、扉が開いたら積荷が次々と吐き出されている様なスピーディーな物だったのでしょうか?
伊号

  1. 現代でも主力はデリックなりクレーンなりで荷役してます

    フェリーとはカーフェリーのような物を言うのだと思いますが
    戦車揚陸艦等の車両が直接乗り降りできるタイプも存在しましたがあまり大型の船は居ません
    (言うまでもなく車両が一般に普及しないとカーフェリーなんぞ登場しません)
    結果として荷役作業では港等が使えるならそこに大型船をつけてクレーン等で下ろし
    そうでない場合は大型船から大発等の上陸用舟艇を下ろして行う事になります
    場合によっては水陸両用車両もつかわれました
    SUDO

  2.  概略は↑でSUDO様が触れられた通りですね。ガダルカナルの揚陸では、
    「1ヶ月の内、揚陸に使えるのは闇夜の15日である
     一日の24時間の内、使えるのは深夜から夜明けまでの4時間である
     1万dの輸送船でも、4時間で揚陸できるのは240dである」
    旨の改装がありました。
    (三岡氏?の改装だったはず。記憶なので誤りがあるとは思います)
    能登

  3. 早速の回答有難うございます。
    能登さまからのご指摘の様な物だとすると受け取る側としては喉から手が出るほど欲しい補給物資が4時間で240tしか受け取れないとするともどかしくて堪らないものだったのでしょう、戦争後半に登場する1号、101号系統のスッリプウェイやLSTタイプの輸送艦を使用せずに、普通の輸送船から何というかダンプする様な(ドサッと落とす様な)積荷を一気に揚陸させる手段や物資の陸揚げをもっと短時間で出来る方法は無いものでしょうか?

    伊号

  4. いや、ダンプカーみたいに海に落とす方法も無いわけじゃないけれども、それはドラム缶輸送と同じことになると思う。
     Fo-Fo船ってのがRoRo船やコンテナ船が普及する前に流行ったが、これはドック型揚陸艦と同じ考えで船内にバージを抱えて物資ごと海に投げ出す方法。もう一つは土砂運搬船等のように船体を横転させて甲板上の物資を投げ入れるもの。どちらにせよ、水面に浮かぶ物資を陸に引き揚げて、隠蔽しない限り空襲などで焼き払われる点では替わらないのではないでしょうか。

    >2.だめだ、三岡氏の回想だよ。氏を改装しちゃだめだ、、、
    能登

  5. >3
    #4で能登さんが仰るような事になります
    次善の策としては水陸両用車両を輸送船の舷側から吊り下ろす事になるかと
    (だから大戦末期には水陸両用トラックの類が色々出てきます)

    大事な事は、軍隊が保有する輸送船は少数派であり、その多くは徴用船舶であったのです
    既存の商船ですからどうしても制限があります
    大発や水陸両用車両のような揚陸専用機材を別途用意して、それを徴用船舶と組み合わせる方が
    専門の揚陸艦を用意するよりコストパフォーマンスで優れているといえるのではないかと思います

    ノルマンディー戦で無理矢理マルヴェリーなんて作っちゃうぐらいですから
    多少の工夫より港を押さえてしまえば良いと言う考えもあったのかもしれません
    SUDO


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