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1433 「坂の上の雲」(に限りませんが)、日露戦争の日本海海戦でロシア海軍は日本海軍の砲弾を「鞄」と呼んだ、とあります。
どう見えていたんでしょう???
アタッシェケース?
リーマンの通勤鞄?
それともご婦人の買い物用鞄?

それと、これは「坂の上の雲」での記述ですが、同じく日本海軍の砲弾はくるくる回転しながら飛んできた、とあります。こう特記する以上この回転とは「旋転」のことではなく、バトンのような回転であったと思われますが、こんな回転をしていてかの命中率というのは不思議でなりません。戦場心理が露兵をして砲弾が回転しているように見せたのでしょうか?
satoski

  1. 小説に含まれる事実の検証は難しいものがありますが…。

    >こう特記する以上この回転とは「旋転」のことではなく、バトンのような回転であったと思われますが、
    銃砲弾が「縦に」回転する横弾またはキイホール(着弾穴の形状からそう呼ばれる)現象というのはありますが、これを起こすと当然ながら射程・命中率・貫通力が激減します。日本艦の砲弾が軒並み横弾になったとは私にも信じられません。
    もし砲弾が何かの理由で煙を曳きながら飛んだ場合、煙の航跡が螺旋状になることはあり得ます。第二次大戦のガンカメラ映像で曳光弾が螺旋状の煙を曳いて飛翔する映像を見ることができますが、日露戦争時日本海軍の砲弾に曳光弾が使われたかどうかは寡聞にして知りません。
    ささき

  2. お疲れさまです。

    司馬氏の小説の場合、多分に資料(少なからず一次資料)を参照しての記述が多い、とされているのである程度こういう、登場人物の心理描写からかけ離れた描写は本当なのかもと思いつつ読んでいます。
    そういう意味で、この「回転」自体がどういう意味のモノだったのか、おそらく戦闘詳報なりにそれらしい記述があってのことだと思っているのですが、仮にも旧陸軍の戦車隊で勤務した司馬氏の記す砲弾に関する言葉なので、「回転」が訳もわからぬ転記とは思えず…。
    とはいえやっぱ本を読む限りではとくに詳細な説明もないので単なる書き写しかなあ、とか思ったりもしてはいますが、しかし「鞄」とまで言われるということはよほどでっかく見えたのだろうし、縦に回転すれば砲弾もそんな風に見えるかもしれない。でもそれで中るのか、と不思議でもあるのです。
    satoski

  3. 出展は失念しましたが、ロシア将校は日本海海戦の前(旅順港?)での戦役の際に日本軍砲弾を旅行鞄(チェモダニ)とあだ名しました。
    日本海海戦の際、バトンのようにビッカース製30センチ砲弾が飛んでくるとは思えないので(伊集院信管が作動しないでしょ)多分28サンチ砲弾がチェモダニなのでは?
    どのような鞄かは映画タイタニックで積み込んでいるものやルイスビトンの旅行鞄(ハ−ポマルクスが忍び込んでいるようなでかいやつ)ではないでしょうか。
    ビクトロラ


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