QQCCMMVVGGTT
1472 今まで面白く拝見していましたが、少し気になったことがあるので初めて質問します。
ドイツの新型艦であるザクセン級は艦橋構造物に高張力鋼を使用して、エクゾゼ程度の弾頭の直撃にも耐えるという話を世界の艦船で読んだのですが、自衛隊の艦船もこのような対策がなされているのでしょうか?
また、世界で駆逐艦程度の軍艦にこのような対ミサイルを想定した装甲(?)を施している軍艦はあるのでしょうか?

  1. エグゾセ級の対艦ミサイルは500kgぐらいあります
    この規模の物体が亜音速でぶつかった場合の衝撃は相当なものです
    もしそれに耐えられるようにするとしたら
    往時の戦艦や重巡洋艦の主要部並みの厚さの装甲が必要です
    よってザクセン級でも対艦ミサイルの直撃に耐えられる装甲なんて付与できません
    (現在の対艦ミサイルは半徹甲弾頭ですのである程度の遅動になってますし)
    頑丈に作る事で爆風や破片等による損害を局限しているって事ではないでしょうか?
    また、防御装甲と武器の関係は
    概ね武器の威力の方が向上しますので、基本的に無意味です
    エグゾセに耐える装甲を船体全域に張ると戦艦程度の図体が必要になりますし(浮力が必要なので)
    このエグゾセが成形炸薬なり自己鍛造なりの弾頭になったら耐えられませんし
    サンバーンみたいに超高速型や
    終末ポップアップで甲板に急降下するタイプも存在します
    またサイズをふた周りほど大きくしても良いでしょう(西側の主流であるハープーンはエグゾセより多少大きく重いですな)
    つまり、エグゾセに耐える防御をするのも大変で、そしてその防御を打ち破るのは比較的容易です
    当たらないようにする防御方式の追求がここ数十年の主流で
    そしてそれは今後もそうなのではないかと思います
    対艦ミサイルは、砲のように威力が限定されていて、簡単には置き換えられないものではないのですから

    ただし、命中後の被害局限を追及した防御方式や構造は各国で考えられています
    米国の現用艦隊は要所にケブラーを張って弾片等による被害を食い止めようとしています
    SUDO

  2. ご返答ありがとうございます。
    手元にその時の世界の艦船が無いので確認はできませんが、記事の内容は○○kgの弾頭に耐えられる(エグゾセは○○と注釈が入ります)、
    という内容であったと記憶しており、改めて考えてみますと”○○kg相当の弾頭の爆発・破片効果を低減できる”ということだったのかもしれません。
    ”直撃に耐える”はこちらの早とちりだったようです。



Back