QQCCMMVVGGTT
1473 対艦ミサイルについてなのですがこのようなタイプのミサイルは通常音速並
かそれ以下り速度で目標物へ向かいますが何故マッハ2,3等の超音速で
飛翔する対艦ミサイルがほとんどないのでしょうか?
高速であれば運動エネルギーを利用して攻撃力を向上できるのに・・・。
蛮型搭乗兵

  1. 超音速巡航は燃料をとんでも馬鹿食いします。
    対鑑ミサイルはなるべく遠距離から発射する物ですから、超音速巡航する燃料を
    搭載しようと思うと、滅茶苦茶馬鹿でかくなり運用に不便が生ずるので音速以下で
    飛んでいきます。
    後、最終誘導の段階で音速なんて出してたら容易にかわされてしまいます。
    威力も弾頭重量を増やした方が効率的ですし。
    leo

  2. 対艦ミサイルの打撃能力は、運動エネルギーによるものが主体ではありません

    戦艦の主砲でも、ミサイルでも
    敵艦に与えるダメージは弾頭炸裂による破片が主体なのです
    よって、速度はダメージには直接的には影響が有りません
    ですから威力向上を狙う場合、弾頭サイズを大きくするのが正しい方向と言えるでしょう

    敵艦が戦艦のような装甲を纏ったものの場合は
    その装甲を貫く為に高い運動エネルギーを必要とするかもしれませんが
    現用艦艇は基本的に装甲が無いので、高い運動エネルギーはあまり大事ではないのです

    そして、高速発揮をさせると燃料を消費しますから射程問題が生じます
    ですが、迎撃回避(というか対処時間を奪う為)を狙って超高速突進を行うタイプも存在します

    対艦ミサイルの種類としては

    A:低空を亜音速で飛翔して突っ込む
    初期の対艦ミサイルの多くはコレです、飛ばして当てるのが精一杯

    B;超低空を亜音速で飛翔する
    ハープーンやエグゾセがこれです
    被探知距離は高度の二乗根に比例しますから、なるべく低く飛ぶ事で対処時間を奪うのです

    C:高空を超音速で飛翔する
    冷戦期のソ連のものに例があります
    高空ですと空気抵抗が小さいので速度を出しやすいわけです
    終末期には急降下して突っ込みます、頑丈で巨大な空母を主目標にしたものです
    言うまでも無く被探知距離は大きくなりますが
    成層圏まで上がれる対空砲やミサイルは少なく迎撃に晒される時間は意外と短いです(何しろ高速ですので)

    D:低空(超低空)を超音速で飛翔する
    サンバーンなんかがコレです
    イージスのような優れた対処能力を持った艦艇が相手ですと
    従来型の対艦ミサイルで、探知が30km程度、対処時間は120秒になります
    このタイプですと50kmで探知されても、対処時間は70秒になり、迎撃で減らされる数が少なくなり、効果率が向上すると考えられます

    被探知距離(レーダー水平線)が高度の二乗根に比例し
    既に実用上限界まで飛翔高度が下がりつつあると言う現状が
    こういった対処に繋がったと思われます

    現代の対艦ミサイル戦は対処時間との競争なのです
    リアクションタイムの短縮や同時誘導数の増大を狙ったイージスシステムは
    短い対処時間を最大活用する為の物であり
    低い高度を飛翔する対艦ミサイルはその対処時間を可能な限り縮める事を狙ってます

    大事なのは対処時間を奪う事であり、その為の手段として高速を選択する場合も時と場合によっては有ると言えるでしょう
    SUDO

  3. >1
    超音速のミサイルを艦艇が回避できるモノでしょうか?
    飛行機だって超音速のミサイルを回避できるわけではないし
    無誘導の魚雷を回避できなくて被雷した艦船は無数に存在します
    砲弾だって超音速です、回避できているとは言いがたいですよね

    SUDO

  4. leoさん、SUDOさん回答有難うございます。
    対艦ミサイルの攻撃力についてはフォークランド紛争かなんかでエグゾゼ
    ミサイルが不発だったにもかかわらず結果的にその運動エネルギーによる
    攻撃力でもってフリゲートを撃破したというのをなんとなく思い出しまして
    書いたものです。
    蛮型搭乗兵

  5. >4.
    シェフィールドで弾頭が不発にもかかわらず大きな被害が生じたのは、ロケットの残燃料の燃焼による火災が原因でしょう。
    (N)

  6. ついでに英国海軍伝統のダメコン対応の悪さとか中国人コックが調理していたテンプラ鍋がひっくり返って引火した(ほんまかいな。)のが火災による被害を拡大したとか言う話がありましたね。

    運動エネルギーといえば、不発爆弾が船体の右から左に抜けて「貫通銃創」を負った英国艦があったそうですが、爆弾直径の穴が開いただけで比較的損害軽微だったそうです。
    したがって運動エネルギーによって撃破というのは、失礼ながら記憶違いか、参照した元資料自体が誤りを記していた可能性が高いと思われます。

    SAW

  7. 速度が速い分だけ弾頭構造を強化しないと、衝突時の衝撃で弾頭が破壊されちゃう
    から。ASM とは、本体と独立した半徹甲弾頭をデリバリーするための手段に過ぎな
    いのです。(ここいら微妙な言い方)

    sorya

  8. 西側諸国が超音速ミサイルを配備しないのは、亜音速ミサイルでも仮想敵国には
    防ぐ手段がない、と判断しているからと考えて良いのでしょうか?
    taka

  9. まともなポップアップ機動ができんというのは聞くですね。
    まっつぐ突っ込んでいくなら幾らでもできるんですが(笑)。
    sorya

  10. ホップアップできないと不都合があるんですか?
    目標の選定とかですか?
    taka

  11. >8
    超音速ミサイルであっても、低高度を飛ぶ方がレーダー覆域の関係で有利ですよね。ですけど、低高度で超音速を出すと、熱だの何だのの対策でとんでもないことになりませんか。結果として大きく、高価な物になってしまうでしょう。
    あとはコストパフォーマンスの問題でしょう。
    仮に同じ敵を撃破するのに、超音速ミサイルなら1発、亜音速なら2発必要だとする。だけども、超音速ミサイル1発配備する容積・予算で、亜音速ミサイル3発配備できたら……どっちが有利だかは自明でしょ。
    #実際には兵器は100パーセントの稼働率なんてまずないから、2発は撃たないとならんし……
    tac

  12. >>ポップアップの是非
    一度追従系のシミュレーションを自前でしてみると良くわかります。
    CIWSの追従性が如何に異常なことかがわかりますよ。
    sorya

  13. イージス以外は天頂がレーダー死角になると聞いた
    のですが
    SAW

  14. 真偽のほどは知りませんが、本当だとしても別に驚きませんね。
    単艦としてはそうであっても、相互連携すればカバーできちゃいますし。
    勝井

  15. >13
    海自の「むらさめ級」DDに搭載されているOPS-24は、一枚回転型のAPARで垂直方向は電子走査するそうですが天頂までカバー出来るんでしょうか?
    ガンヘッド507

  16. ARARを理論的に検証すれば、取り付け方によっては可能なことが分かります。
    あくまでも理論上では(笑)
    sorya

  17. >16
    了解しました。
    ついでに言うとASM-3の推進方式がIRR(インテグラル・ロケット・ラムジェット)となっていたのでASM-3は超音速ASMになるんでしょうね。
    アクティブ電波/赤外線画像の複合センサーとなってたけど、超音速出して赤外線センサーは熱とか大丈夫なのかな?
    ガンヘッド507

  18. センサーはそれだけじゃないけどね。
    でも、一応だいじょぶでした。
    波長の問題だね。そういうのは。
    sorya

  19. >16
     でも、超音速出る赤外線誘導ミサイルってのは結構あるんじゃないですか?
    tackow


Back