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1694 比島沖海戦で撮影された対空戦闘中の大和の写真(真上から撮影したもの)を見ると、3基の主砲塔がバラバラの方向を向いています。
主砲は射撃指揮所からの統制射撃を行うものと思っていましたが、対空戦闘時は砲塔毎に個別照準で発砲することとしていたのでしょうか?
それとも、損傷により統制射撃が行えないような事情が発生していたのでしょうか。(確か武蔵がそうだったような・・←うろおぼえです)
どなたかご存知ではありませんか?


SETO

  1.  三式通常弾の暴発に備えてです。
    ザイドリッツ

  2. 案外、主砲じゃなくてその上に乗ってた25mm機銃指向のためだったりして。
    勝井

  3. 私の聞いたところによると、戦闘中は30度左右にずらして航行するようです。
    前に向けると主砲筒内に異物が飛び込みやすいとか。

    isao

  4. 私も対空戦闘中は30°づつ左右にずらすと、何かの本で読んだ記憶があります。対空戦闘の邪魔にならないようにだったかな?
    ちなみに砲塔上に25mm機銃が付いたのはレイテ沖海戦以降ですよ。<勝井さん
    GO

  5. 回答ありがとうございました。

    向きがバラバラなのは照準のためでなく、繋止位置に置いているということなのですね。
    確かに、個別照準で発砲し始めたら、退避ブザー鳴りっぱなしで露天機銃員が仕事できませんねー。

    同じ比島沖海戦(一番砲塔に被弾した瞬間のやつ)の写真や天一号作戦の写真(後部が煙に包まれているやつ)では1番2番砲塔を揃って左舷に向けているので、質問の写真の状況は何でだろうと思った次第です。

    長門や扶桑、山城もやはりバラバラの方向を向けていたのでしょうか(そもそも他の戦艦の対空戦闘中の鮮明な写真てありましたっけ?)


    SETO

  6. 「戦艦大和建造秘録」の連続写真を見る限り、2番砲塔は右90°に向いていたこともあったようです。
    また沖縄戦の時は、1/2番主砲は常に敵機に照準を合わせ、いつでも撃てる状態を保っていたのです。もちろん、向きは左舷だけではなく右舷に向いている写真もあります、ただ、あの天候で主砲塔による対空射撃には難があったそうです。

    レイテ戦時に空襲を受ける金剛の写真を見ると、主砲は通常繋止位置になっていますが、他の戦艦はどうなんでしょう。至近距離で撮された写真がないですからね。
    GO

  7.  光人社の「写真太平洋戦争4巻」の比島沖海戦の大和の写真を見ると、一番二番主砲が揃って左舷直角方向を指向している写真があります。三番砲塔は白煙のため旋回方向不明ですが、舷側に砲身の先端が見えないため一番・二番砲とは別方向に向いているものと推定されます(3番主砲塔だけ繋止位置のまま?)。また、戦艦「長門」が主砲で対空射撃中の写真では、一番・二番主砲塔は同じ方向(ほぼ正面向き)で発砲していますので、多分、主砲を発砲する時には、原則として方位盤射撃をしていたものと思います。
    なお・・・揚げ足取りみたいで申し訳ないのですが、質問でおっしゃっている「統制射撃」とは「方位盤射撃」のことと解釈しました。本来の「統制射撃」とは、戦艦が戦列を組んで敵艦隊と砲戦を行う際、全艦が一斉に撃つと弾着の識別や修正が困難なため、代表艦1艦がまず射撃をして挟叉を出したところで、後続艦も同一諸元を用いて集中射撃を行う、という方法のはずです。
    ちなみに、おっしゃるとおり「武蔵」はレイテ沖海戦早々に方位盤が故障(自艦の主砲発砲の衝撃によるとも、直撃弾の衝撃によるとも言われる・・・)し、方位盤射撃が不能となってしまいましたが、レイテ海戦時の大和にそのような事態が起こったという資料は見たことがありません。
    つね

  8. >7
    主砲以外にも、副砲や高角砲の射撃盤あるし後部射撃指揮所もありますから別に不可能ではないと思いますよ>方位盤射撃

    ああ、いうまでもなく副砲や高角砲の射撃装置で主砲を扱う事も出来ます>データを送る事は可能

    SUDO

  9. >8 SUDOさん

     >後部射撃指揮所もありますから別に不可能ではないと思いますよ>方位盤射撃

     武蔵って 後部指揮所の方位盤も 旋回不能となったんですよね

     >ああ、いうまでもなく副砲や高角砲の射撃装置で主砲を扱う事も出来ます>データを送る事は可能

     知らなかった
    セミララ

  10. >SUDO殿
    副砲はともかく、高角砲の指揮装置(94式高射装置)でも主砲の射撃緒元を送れるとは知りませんでした。ありがとうございます。
    レイテ海戦時の「武蔵」についてですが、方位盤の故障だけでも不運なのに、その後、1番主砲塔の中砲に機銃弾が飛び込み、装填されていた三式弾が暴発、砲の俯仰操作が不能になるという不運にも見舞われたようです。(学研歴史群像「大和型戦艦」より)


    つね

  11.  武蔵って 後部指揮所の方位盤も 旋回不能となったんですよね> 「新人物往来社 別冊歴史読本永久保存版 戦艦大和と武蔵」の中の「武蔵の主砲第一発令所の九七式射撃盤を担当した布田 昇 氏」の証言によると、「まず第一波の攻撃で命中した魚雷のため、前部方位盤の通信系統が破壊され、仕様不能となった。直ちに後部方盤に切り替え、先頭を続行。(ママ)」とあります。
    ザイドリッツ

  12.  11> ぐはっ、「先頭」じゃなくて「戦闘」だ。寝惚けてる・・・。
    ザイドリッツ

  13.  11> はうっ、「仕様不能」じゃなくて「使用不能」だ。
    ザイドリッツ


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