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1699 学研の太平洋戦争シリーズの「大和型戦艦」に大和は16ノットで11000海里の航続力をもっていたと記され、その理由として4200tあればいい燃料を6300t積めた、とありました。また、信濃は9000tの燃料搭載で18ノットで10000海里という航続力があるというのが一般的です。両方とも事実だとすると勘定があいません。実のところはどうなのでしょうか?

isao

  1. 16ノット11000浬とは 688時間です、1時間あたりの消費量は約9.2トン、同じく18ノット10000浬は556時間、1時間あたりの消費量は約16.2トン
    概ね速度の三乗に比例して馬力が必要になり、また馬力に比例して燃料は食います(実際には機関の特性等でも変わる)
    16の三乗は4096、18の三乗は5832ですから

    大和が18ノットで走ったら13トン以上食うでしょう、この条件ですと信濃は18ノットで12000浬ぐらい
    でもって、信濃の18/10000が正しいなら、16ノット時の消費量は11.4トンぐらいで、大和の搭載量で約9000浬

    まあ、このあたりの数字の差異は機関特性だとか計測条件でも変わるものですし(信濃は燃料が多い分だけ航行序盤での燃費は悪いかも)
    恐らく大和の公試成績から信濃の航続力を予定したのだと個人的には思いますが、大和の結果は当初の予想を大幅に上回る好成績ですから、それを完全にアテに出来なかったんじゃないかと思ったりして(推測です根拠はありません)
    SUDO

  2. SUDOさま
    いつもありがとうございます。大変参考になりました。
    考えてみれば、大和の16/11000は一応実測値で信濃のはカタログ値なのですから、比べてみても一概に結論は出せないのかもしれませんね。おっしゃるとおり、信濃が18/12000くらいでもなんの不思議もないですからね。
    速度が1ノットでも増すと燃料の消費率が大きく変わってしまうのはよく理解していたつもりですが、具体的に数値をあげていただき改めてよく分かりました。
    isao

  3. それが設計時に判明して設計を手直ししてたらどんな大和になったんだろう。もちろん絶対に知り得ないので想像するしかないけど。2000tくらいじゃあまり変わらないすかねぇ?
    Yakisaba

  4. もし、大和が計画通りの燃料搭載量だったとすると、過積載分のスペースも含めて4000t強軽くなったみたいですね。そうすると基準で約60000tてことになりますかね。少しは変わったかもしれませんね。

    isao


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