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1711 日本海軍の25mm機銃についての質問です。戦記などを読んでいると「濡れ雑巾やサイダー瓶を叩き割って銃身を冷やした」といった冷却に関する苦肉の対応の記述があります。一見したところ25mm機銃には根っこの部分の蛇腹(じゃばら)のような膨らみくらいしか空冷らしい構造が見られません。

他国の銃器も似たようなものかと思うのですが、アメリカ軍の12.7mm水冷機銃のような構造の“熱しにくい”水冷機銃の開発を日本は出来なかったのでしょうか?
紀伊国屋

  1.  毘式(ヴィッカース社から輸入)の40ミリと12ミリ機銃は水冷です。機構に問題があって大戦時には艦から下ろされていますが。
    井中かえる

  2. 水冷式は重たくなるのと部品数が増えるのに加えて、破損しやすいのです。
    水配管のどこかが破れただけで撃てなくなります。

    総合的に見た場合、水冷化することで重量が大きくなることで動力銃座化とか、連続射撃に対応した大型弾倉(重量もすごいでしょう)の準備等の対処も必要、もしくは性能活用として要望される事になります。
    そうした諸々の諸性能のバランスを考えた場合、大して利点は無かったのではないでしょうか。
    SUDO

  3. 残念ながら、ホ式系の機銃は、水冷にしたくても出来ないのです。
    以前、どこかのAnsQ.で、同様話題にレスしましたが、ガス圧利用方式の銃は、
    銃身廻りに水冷ジャケットを装着し難いのです。
    理由:利用後のガスを逃がす為のエキゾースト・ポートが必要だからです。
     
    世の中の銃身水冷方式の銃は全て、その作動方式は、ガス圧以外の機構です。
    >.アメリカ軍の12.7mm水冷機銃−−−−は、反動利用ですね。

    日本(海軍も陸軍も)が、ホ式系機銃や、ガス圧利用方式にこだわっている限り、水冷化は有り得ません。

    軌跡の発動機?誉

  4. 質問者です。ご教示ありがとうございます♪。
    「機銃本体にかかる部品数が多くなる」「水冷機構故障の際は射撃できない」といったデメリットもあるのですね。ただ単に『水冷の方が長くうち続けられるのでは?』といった考えだけではダメなのがわかりました。
    紀伊国屋


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