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1823 旧海軍の戦艦、「伊勢」や「日向」などは後に航空戦艦なるものに改造されていますが、あれはどういったものだったのでしょうか?後甲板が空母のようになっているのでしょうか?だとしたら発着艦はどの様に行ったのでしょうか?
シンタ

  1. ゴミレスですが、基本的に言われている事と言えば…
    伊勢級は第四砲塔から後ろが改造されて格納庫と飛行甲板が増設されました。
    勿論全長が不十分で、発艦はカタパルトによって行うとしたものの、通常の空母のような着艦は出来ず、発艦出来るのも水上偵察機と艦上爆撃機“彗星”に限られていたと言います。
    もっとも、搭載する飛行機すらなく、改造したものの航空戦艦としては活動しませんでした。
    専科大和

  2. 伊勢、日向、最上等、一般に航空戦艦、航空巡洋艦とも呼ばれることのある艦は、ミッドウェー海戦での四空母喪失を補う為に立案された空母増勢計画の流れの中で応急的に航空兵装を強化した代用空母です。カタパルトで射出された搭載機は陸上基地等へ帰還する構想でした。このような構想が実施された背景には、巡洋艦等の搭載するニ座水偵に急降下爆撃能力を持たせて正規の母艦航空隊の攻撃力を補完するという、開戦のはるか前から準備されていた構想があります。こうした考え方の延長線上にいわゆる「航空戦艦」が存在するのです。

    また実戦において、マリアナ海戦時には搭載機が間に合わず出撃を見合わせましたが、レイテ海戦時には伊勢、日向にそれぞれ瑞雲のみ22機、彗星のみ22機の搭載区分で訓練も進み、出撃可能な状態にあったのですが、台湾沖航空戦で陸上基地への進出方針が決まり伊勢、日向の飛行機搭載状態での出撃は実現していません。
    なお、搭載する彗星は一一型ベースの二一型、一二型ベースの二二型と二種あるように言われていますが、実際には伊勢、日向用に集められた彗星は第十一航空廠で射出対応改造の際に、一一型は全てエンジンを換装し、二二型となっています。

    瑞雲については今年「瑞雲飛翔」の題で非常に優れた調査記録が発表されています。しかし残念ながら私家版の為、既に入手は困難とのことです。

    BUN


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