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1849 アーレイ・バーグ級を元に設計された護衛艦こんごうですが、ヘリ運用能力がないのにわざわざ旗艦設備を設けた理由は何なんでしょうか?
また旗艦の設備というのは「護衛隊群の旗艦」なんでしょうか、「護衛艦隊」の旗艦なんでしょうか。ご指導願います。
f2viperzero

  1.  旗艦にまず必要なのは、通信機能と司令部要員という余剰人員を受け入れられるだけの大きさです、ヘリはあれば便利でしょうが絶対必要というわけではありません。
     現在、護衛隊郡の旗艦を勤めているのは、しらね型、はるな型、計四隻のDDHです、この四隻はかなりの高齢ですがすでに代艦の計画もありますので、こんごう型が護衛隊郡の旗艦を勤める事はまずないでしょう。
     こんごう型の旗艦設備は、平時においては護衛隊旗艦として、有事においては任意に編成される臨時部隊の旗艦として使用されます。
     ちなみに護衛艦隊の旗艦は第一線を退いた老朽艦が勤めます、こんごう型にもいずれお鉢が回ってくるかもしれません。
    中村

  2. 99年の不審船事件時や、過去のリムパックの時には護衛隊群司令がイージス艦に
    座乗して指揮を取ったことがあるようです。
    ただし、この時は護衛隊群の全力が出動した訳ではなかったようですが。
    「こんごう」型のCICには、アーレイバーク級のCICにはない司令用のディスプレイがあるそうです。
    旗艦としてヘリがあると便利なのは、護衛隊群司令が他艦を訪問する時くらいしか思いつきません。
    それよりも通信能力(データ通信含)の方が重要なのではないでしょうか。

    そういえば第7艦隊旗艦ブルーリッジも固有のヘリは搭載していなかったのではないでしょうか。(記憶カキコ)
    SAW

  3. 失礼、99年不審船事件の時には、第3護衛隊群司令は「はるな」から指揮を取ったようです。
    SAW

  4. なお現在の護衛艦隊旗艦は「たちかぜ」が務めています。
    SAW

  5. こんごうの旗艦設備が護衛隊群のためでないことは分かりました。
    しかし今回計画されている代艦(13500t級、いわゆる改こんごう級)ははるな、しらねの代わりとはならないのではないでしょうか。改こんごう級ではヘリ搭載機数が2機となっていますし、13500t級では計画では4機、実際建造となると更に多数の機が積めるようになりそうです。護衛隊群はDDH1、DDG2、DD5の編成ですが海自が八八艦隊にこだわる理由はあるのですか?
    f2viperzero

  6. >しかし今回計画されている代艦(13500t級、いわゆる改こんごう級)ははるな、しらねの代わりとはならないのではないでしょうか。
    >改こんごう級ではヘリ搭載機数が2機となっていますし、13500t級では計画では4機、実際建造となると更に多数の機が積めるようになりそうです。

     ここのあたりいささか混乱があるように見受けられるのですが、13500t級は改こんごう級ではありません、改こんごう級は7700t級と仮称されています。

     13500t級ははるな型(はるな、ひえい)の代艦として計画されており、能力もより向上したものとして計画されております。
     いざと言う時には一個護衛群全体のヘリを収容可能な余裕が見込まれているとの話もありますし、また、八八艦隊の編成そのものも見直される可能性もあります、実際にどの様に運用されるかは今後の課題として残されているのでは無いでしょうか?
    ooi

  7. 「世界の艦船」増刊「海上自衛隊護衛艦史1953ー2000」の「こんごう」型の項目には、群司令部施設の付与という記述がありますので、少なくてもハード的には護衛隊群旗艦としての機能があるようです。

    ooiさんも触れておられますが、ヘリ搭載機数から見れば88艦隊から踏み出そうとしてるようにも見受けられますね。
    SAW

  8. そういえば週刊ワールドウェポン第2号では、
    「商船構造が採用されて云々」なる記述がありますね、こんごう級。
    マジですか?
    勝井

  9.  4個護衛隊群が『八八艦隊』編制を今後も継続すると仮定した場合、次期7,700t型DDGは常時搭載機を持たずに運用することも考えられます。従来ヘリの着艦のみしかできなかったDDGにもある程度のヘリ収容・整備能力を与えておくという意味合いになるでしょうか。
     次期7,700t型DDGの『原型』とも言える米アーレイ・バーク級フライト2Aの中にも、常時搭載機を持っていない艦があったように思うのですが?

     超余談。ちなみに、本件とは多少事情が違いますが、地方隊配備となった『はつゆき』型DDもヘリは搭載していません。個人的な考えですが、各地方隊隷下の哨戒ヘリ航空隊に艦載型SH-60J(K)を配して地方隊の『はつゆき』型と組ませるというのも地方隊の作戦能力強化の一環として有効なアイデアと思ったりしております(実際は人員等の問題で無理なんだろうけど)。
    ブラック・タロン

  10. >8
    海保最大の巡視船「しきしま」と海自最大の護衛艦「こんごう」をごっちゃにしたのか90年代末期の一部海外文献で「こんごう」が商船構造だと書いてあるものがありました。たぶんそれをそのまま引き写したんじゃないでしょうか?
    けい

  11. >6
    すいません、言葉のアヤです。13500t級と、もうひとつ改こんごう級(7700t級)という意味でした。と、いうことは13500t級は最低でも4隻建造ということですか?現在の海自にとって人員的にも無理があると思うのですが。
    >9
    ということは改こんごう級はしらね級、はるな級の後継ではなくて、あくまで一個護衛隊群あたりイージス2隻体制のための艦ということでしょうか?


    f2viperzero

  12. >と、いうことは13500t級は最低でも4隻建造ということですか?現在の海自にと>って人員的にも無理があると思うのですが。
    一応「はるな」型の代艦と聞いていますので(記憶カキコ)、4隻建造かどうかは決定されていないのではないでしょうか。
    また、艦の仕様なども紆余曲折の余地があるように思っています。

    >ということは改こんごう級はしらね級、はるな級の後継ではなくて、あくまで一>個護衛隊群あたりイージス2隻体制のための艦ということでしょうか?
    DDHの任務を引き継ものではないと考えていますが、ご指摘の艦型で4隻建造とも限らないのではないでしょうか。(予算とか構想の変化とかもあるかも)

    「しきしま」
    「世界の艦船」等に書いてある情報によれば完全な軍艦式とは言えなくても、純然たる商船式とも言えないような気が。



    SAW

  13. 記憶カキコかつ五月雨的レスで申し訳ないが、建艦計画は中期防衛計画とやらに基づいていたはず。
    このあたりを調べて見られれば現在計画中の「構想」の中身が判明するのでは。

    SAW

  14. 中期防は改こんごう級については大体概要は決まっているみたいなんですが、13500t級は「ヘリを4機搭載」ということになっています。10000tを超える船体で搭載機数が4機だけというのはあまりにも少なすぎます。海自としては「ヘリ空母」にしたいんでしょうが、名称に「空母」が付くと厄介なことになるのであえて護衛艦として搭載機数も4機だけということにしているんだと思います。
    4隻ないと一個護衛隊群の戦力も差が出てくるので普通4隻建造だろうと考えたのですが、浅知恵でしょうか。
    f2viperzero

  15. 現在の中期防(〜平成17年度まで)中に除籍予定されている「はるな」型2隻の代艦計画として、DDH-X の 13,500t 級が予定されている、のです。「しらね」型はその次の中期防で代艦建造ということになるかと思いますが、その時に今予定されている DDH-X をさらに建造するのか、それとも多少改正を施した改 DDH-X にするのか、はたまた本格的なヘリ空母に突き進むのか……それはまだ分からないのです。
    まあ、現在の四個護衛隊群を維持するかぎり、DDH 四隻必要なのは確かですけど。
    tac

  16.  リムパック等、実戦的な場面ではDDHよりも指揮通信能力が優れている こんごう型が、旗艦になる事が多いいそうです。要するに臨機応変に、柔軟に、対処しているのでしょう。
     また、確かに形はアーレイ・バーグ級に似ていますが、設計は日本独自だと思う。
    にわとり

  17. >中期防は改こんごう級については大体概要は決まっているみたいなんですが、13500t級は「ヘリを4機搭載」ということになっています。10000tを超える船体で搭載機数が4機だけというのはあまりにも少なすぎます。

     固有の搭載数が4機で計画されているからと言って、最大搭載数が4機であるとはどこにも書いてありません。(先に6で書きましたが)
     むしろ、八八艦隊で搭載されうるヘリすべてに対し収容・整備出来るだけの余裕が確保された為の13500tと言う船の大きさが設定されたのでは無いかと考えていいのでは無いかと。

     なお、中期防が完成した場合(平成21年度末)第一護衛隊群(横須賀)と第2護衛隊群(佐世保)には、13500t型DDHが配備され島嶼防衛/在外邦人輸送等に備えた編成となり、7700t型DDGは第3護衛隊群(舞鶴)と第4護衛隊群(佐世保)に配備され、弾道ミサイルに備えた編成となるとの観測が出ています。

     ここに書いた事は、ここ二三年の「世界の艦船」や、その他関連誌で仕入れたお話ですので、納得いかないなら漁って読んでみることをお勧めします。
    ooi

  18. >11
    > 改こんごう級はしらね級、はるな級の後継ではなくて、あくまで一個護衛隊群あたりイージス2隻体制のための艦

     わしは今のところそう認識しています。現段階においてイージスに勝る艦隊防空システムは思い付きませんので、今更『あさかぜ』『はたかぜ』のような非イージスDDGを新規開発するのは馬を牛に乗り替えるようなものでしょう。ただ、すでにレスがある通り、編制や運用構想等の変化、あるいは予算等の事情により、今後変化する可能性は大いにあります。
     とりあえず現在の中期防では、『たちかぜ』型DDG2隻の代替として次期7,700t型DDGが2隻建造されます。
    ブラック・タロン

  19. DDHも4隻同タイプでないし、「はるな」型は
    途中で改装したりしてるようですよ。

    戦術的、技術的にその時点では妥当で、海Jが欲しくても
    その通りならんこともありと言えるかも。
    また、海J自身も欲しいものが変わるかも。
    SAW

  20. >17
    計画の4機では少なすぎるからもうちょっと増えるだろう、ということだったんですが・・・。要するに4個護衛隊群全て同じ編成にするのではなくてその海域、隣国によって編成を変えてくるということですか?
    >19
    >DDHも4隻同タイプでないし
    正確に言うと同じタイプではないですが、仕様が変わったのは電子機器などの内部のことなので、後の改装などで更新されましたし基本的なヘリ運用能力などの面では変わっていないのでは?

    f2viperzero

  21.  >20 要するに4個護衛隊群全て同じ編成にするのではなくてその海域、隣国によって編成を変えてくるということですか?
     
     短期的見るとそのとうりですが、長期的には間違ってます。
     海上自衛隊が4個護衛隊群を保有しているのは、常時一個群を即応体制で維持するためです、ですので能力にばらつきがあると困ります。
     能力の均一化をめざすなら、三十二隻の艦艇を一度に交換するのが一番ですが、そんな予算はありません。
     仕方が無いので必要度が高い地域に優先的に艦艇を配備しているだけで、地域によって特殊性を出そうとしているわけではありません。
    中村

  22. >戦術的、技術的にその時点では妥当で、海Jが欲しくても
    >その通りならんこともありと言えるかも。
    に関する理由は中村氏が予算等の問題で述べられているとうり。

    自衛隊もお役所だから予算を取ったり執行したりする上での「制約」なんかもあるんじゃないないかい。
    なんか、必要だったり構想したりすると、それだけで買ってもらえるもんじゃないみたいよ。
    それを過度に戦術的や技術的な問題と関連させて(まったく関係ないわけじゃないと思うけど)「それじゃ○○型○隻は必要(不用)じゃないのか。」
    のかとか「こういう構想じゃないのか」と推測しても迷路に入ってしまう危険があるような気がするんですが。

    それに作ってる間に改良点ができたり、情勢が変わったりするというのもあるんじゃないかな。
    はつゆき型もかなりのハイペースで建造してたみたいだけでど、八八艦隊分20隻じゃなくて12隻で次の「あさぎり」型に移行したんじゃなかったのかな。(DDGは、Mビシだけが作ってのが最近ようやく新規参入したとか。作るのには時間がかかりそうですな)
    海Jの制服組が大体の構想を固めていたとしても、厳密に「○○型○○隻」という具合に100%なるとは仮に順調に予算が取れたとしても思ってないのでは。
    SAW

  23. 補足
    DDGはMビシ長崎しか作ってなかったのが最近になって2社目が新規参入
    して「ちょうかい」を建造したということです。


    SAW

  24. おっと途中で押してしまった。
    DD以上に建造に時間がかかるDDGだったら、2隻くらい
    作ったところで「改改こんごう」型とかになるとか
    の可能性もありでは
    SAW

  25. うーんと、私や他の方が言われているのは、こういう
    ことでは。

    あるタクシー会社が車を新しくすることに
    しました。
    しかし、全部を交換する予算がないので、とりあえず
    半分をA社の○○に交換すると公表しました。
    確かに○○は技術的に優れた車で評判も良く、
    会社の担当者も内心は残り半分も○○という
    構想なのかもしれません。
    しかし「いい車なんで残り半分も○○なんでしょうね。」
    と聞かれても、景気やライバル社の動向
    の変化、自動車のモデルチェンジなどの
    可能性があるので、100%現在と同じもの
    が入ると断言できないし、今までもそういう
    ことはあったよと言わざるおえないと。
    なんか一般家庭の買い物でも似た事例は
    あるのでは。

    他の作業の合間にカキコしてるんで五月雨カキコ
    かつ文意が不明瞭なところがあり申し訳なし。
    ということでこのあたりでご勘弁を


    SAW

  26. >17
    >計画の4機では少なすぎるからもうちょっと増えるだろう、ということだったんですが・・・。

     搭載機数について、色々な観測からの推測ですが。
     現在DDでは各一機のヘリコプターを運用していますが、整備等の点においてどうしても行き届かない事がある訳です、その様な場合、ヘリ戦力の低下を招きます。
     また作戦中にDDが被弾し、ヘリの運用が不可能になった場合、無傷のヘリが一機戦列を離れる、または失われる事になります、DDの格納庫には、実は余裕があるので収容だけは可能なのですが、その代わり強制着艦装置のたぐいは一式のみしかないので運用には大幅な制限をつけざるをえません。

     それを防ぐ為にはいざと言う時一個護衛群の全ヘリを収容するだけの余裕がある、DDでは手の回らない支援を与える事が出来る艦があれば良い訳です、それが新DDHです。

     ですから、この艦の大きさは13500tだから、何機固有の搭載機が無いとおかしいのではないかと言うのはあまり的をえたお話では無いです、個艦の能力を積み上げて一個護衛隊群の能力を論じるだけではなく、むしろ一個護衛隊群の全体がどうなっていくのかをよく見ていかないと、「木を見て森を見ない」事になってしまいます。

    >要するに4個護衛隊群全て同じ編成にするのではなくてその海域、隣国によって編成を変えてくるということですか?

     たまたま中期防が完成した場合にそう言う編成になる予定だというだけの事です、少々誤解を与えてしまったようですね、申し訳ありません。

     中村さんが言っている通り海自が4個護衛隊群を維持しているのは、常に1個護衛隊群を戦闘可能な状態に置く為です、おそらく将来的には残る2個護衛隊群に新DDH相当の戦闘能力をもつ艦を配備するつもりでしょうし、DDGはおそらくイージスかそれ以上の能力を持ったもので更新されていくでしょう、現在の中期防はたまたまその過渡期に当たっている訳です。
     その中で、能力的に配備海域などを考慮した編成になり、各護衛隊群に特色が出る様になっただけと考えていいかと、実際各護衛隊群の対潜ヘリの総数が変わった訳ではありませんし。
     ただ、海上自衛隊のあり方そのものから次期防で見直される可能性も無い訳ではありません、ここで出た事が答えでは無いし、今後DDGに各護衛隊群司令部が恒常的に置かれる可能性もないではありません。

    >>DDHも4隻同タイプでないし
    >正確に言うと同じタイプではないですが、仕様が変わったのは電子機器などの内部のことなので、後の改装などで更新されましたし基本的なヘリ運用能力などの面では変わっていないのでは?

     そら、最重要な要求項目なんであわせただけでしょう、各護衛隊群の航空機運用能力がばらつくような仕様にしてどうするんですか?
    ooi

  27. 訂正、上は20へのレスです。

    >追記
     13500t型DDHには、確かに4機ヘリを搭載しますが、今のところ3機をSH−60K(J改)、EH−101を一機の計4機搭載する構想の様です。
     ですから、各護衛隊群の対潜ヘリ数は変化しません。

     こんごう型は日本独自の仕様が増えてしまったため、改こんごう型ではアーレイバーク級フライトIIAになるべく必要な個所以外は手を加えない事が前提になっている様です。(それでもかなり違いますけどね)
    ooi

  28. >16に追加。
     指揮通信能力→指揮管制能力に訂正。突っ込まれるのいやなので情報元を探してみたら「世界の艦船」561号1ページ目に書いてありました。でも他にもどこかで読んだと思うんですけど。


    > 13500t型DDHには、確かに4機ヘリを搭載しますが、今のところ3機をSH−60K(J改)、EH−101を一機の計4機搭載する構想の様です。

     EH-101搭載といっても、MH-53でも搭載できる設計になるらしいですね。
    にわとり


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