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1887 アーレイバーク級やスペインのイージス艦アルバロ・デ・バサンには対空ミサイルとしてスタンダードとシースパローの両方が搭載されているそうです。
しかしながら、こんごう級にはスタンダードしかない様ですし、イージス艦ではありませんがそれに類似した形状をした、むらさめ級・たかなみ級は
シースパローだけとの事。
そこで質問なのですが、これらの船体の大きさ的には充分搭載できそうな海自護衛艦にスタンダード・シースパローの両方を搭載する案は無かったのでしょうか?

もぐら号

  1. 質問にある発展型シースパローESSMは非常に新しい装備なのです。
    ですが、在来のMk41VLS1セルに4発を搭載できますので、
    「たかなみ」は十分搭載のポテンシャルを有しています。
    というか、「あぶくま」のRAM同様、将来的に搭載を考えているんじゃないでしょうか?
    現在16発を搭載するところに4倍の64発を積み込めるのですから。
    「むらさめ」は前部16セルにのみこれを搭載する能力がありますが、
    ここはアスロックで一杯一杯なので、おそらく搭載の予定はないでしょう。
    勝井

  2. >1
     勝井さん、言われている事(スタンダート・シースパローの混載は考えていないのか)に対する答えになっていないと思いますが。

    >以下、質問に対する回答
     まずひとつ、類似した形状と言うだけでSAMの種類をほいほい変えても運用可能になる訳では無い事を良くお考え下さい、それと、ミサイルの要求された任務の違いと言う事も考えて貰ったほうが良いかと思います。
     艦に搭載能力があっても運用能力があるとは限らないと言う事です。
     また、初期段階でそのような計画案があったかについてはわかりませんが、結果を見る限り混載案が出る事は無かったようです。

    >こんごう級
     こんごう級は艦隊防空艦なのでシースパローを搭載しておりません、アスロックのVL型を一緒に搭載しているのみです、要求される能力から考えてシースパローを積む必要性が無いと言った方が良いかもしれません。
     個艦防空用にシースパローを積めば良いとおっしゃるかもしれませんが、現在こんごう級にそのようなものを搭載すると言う話は聞いた事がありません、搭載可能なポテンシャルは秘めていますが、シースパローは現有のVL型にしろ発展型のESSMにしろ、誘導にイルミネーターを占有する訳ですから、多少の改造が必要になってくる可能性があります。
     ただ、新型の7700トン型DDGは、アーレイ・バーク級フライト2Aとの共通部分も多いと言う話なので運用が可能かもしれません。

    >むらさめ級・たかなみ級
     たかなみ級の前部に配置されているMk41VLSはシースパロー(将来的には国産の艦載短SAM)とアスロックの為のものです、ESSMの搭載も考慮されているかもしれません、スタンダートSAMの搭載も可能でしょう、ただし運用が可能かと言うと、おそらく無理としか申し上げられません、イルミネータのFCS−2がスタンダートの照準が可能か疑問符(能力的な物ではなく、おそらく想定外ではないかと言う話)が付きますので。
     また、個艦防空程度のSAMしか必要で無いのに艦隊防空用のSAMを積む理由も思いつきません、それに共同交戦能力がある訳でも無いので弾薬庫代わりに搭載してもこんごう級が誘導出来る訳でもないでしょう。
     むらさめ級のばあい、VLSではアスロックの運用しか考えていない様なので、運用の予定は無いと考えて良いと思います、スタンダートを運用しないのは上記の通りです。

     ただ、一時期こんごう級の後継としてたかなみ/むらさめ級にFCS−3を搭載しDDGの替わりとしてはどうかという案があったらしい(伝聞)です、その場合はVLSが更に増設されスタンダートが積まれる事になったでしょうが。
    ooi

  3. 上、一部訂正m(__)m

    > ただ、一時期こんごう級の後継としてたかなみ/むらさめ級にFCS−3を搭載しDDGの替わりとしてはどうかという案があったらしい(伝聞)です、その場合はVLSが更に増設されスタンダートが積まれる事になったでしょうが。

     こんごう級の後継じゃなかったです(−−;
     たちかぜ/しまかぜ級DDGの代替ですね、何おかしい事書いてるんだか>自分。

    ooi

  4. 将来的にイージス艦のVLSにNMD用の弾道弾迎撃用SAM(SM-3?)が搭載されるようなので、艦隊防空能力の低下を防ぐ為に4600t型DDをスタンダードSAMの弾庫代わりに使うという可能性があるかもしれません。
    4600t型DDでスタンダードSAMの運用(正しくは積むだけ)をしたい場合には、イージスシスム(ベースライン7)の共同交戦システムとリンクできるシステムの増設と、ESSM(国産版含む)が必要だと思います。
    搭載数ですが、32セル中16セルはアスロックで埋まってますので残り16セルに積むわけですがESSMは1セルに4発、つまり従来の短SAMの所定数16発を4セルで収納できますので、残り12セルに積めますね。

    でも当分の間7700t型イージス艦にはスタンダードSM-2ブロックIII及びIIIAが搭載されるようなので、4600t型DDへのスタンダードSAM搭載という話も当分無いだろうと思います。
    まあ、将来的な選択肢の一つとして「DDへのスタンダードSAMの搭載」ができるよう短SAM用のVLSをMk.41にしたのかな?と私的に考えまする。
    507

  5. NMDじゃなくてBMD(弾道ミサイル防衛)。さらにいえばNTWD(海上配備型上層システムでした。なんかいろいろあって・・・(汗)。
    507

  6. 皆様、たくさんの回答ありがとうございます。
    DDGがドック入りとかで不在・いたとしても弾切れや故障の場合、汎用DDのシースパローだけでは防空が不安だと思い、それならば、たかなみ・むらさめ級にスタンダードを搭載すれば良いではないかと妄想して質問した次第であります。

    もぐら号

  7. >6
     その為に複数の護衛隊群があって、その護衛隊群に複数のDDGが居て、そのDDGを全部イージス化しようとしているわけです。
    SUDO

  8. >4
    その事は今月の世界の艦船に書いていましたね、たしか。
    書いていらっしゃるとおり、イージス艦がBMDの任務に配されるようになれば、DDに限定的なエリアディフェンス能力を付与する可能性もありえると。
    これはたしか海自の幹部学校研究部が書いたものだったはずですから、そういう考えを海自は頭の片隅に入れているんでしょう。
    まあ、本気で考えているかどうかは別として。
    ばりすた


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