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2063 こんにちは、いつもお世話になります。
教えてください、空母信濃の機関ことですが、なぜ
蒸気タービンとディーゼル機関にしなかったのでしょうか?
大和建造の時には不安があり断念されたディーゼルですが、
大和に搭載予定の機関は他の船で問題なく故障も無かったと聞きます
航空母艦は速力が速いほうがよく、蒸気タービンとディーゼル機関
の方が良いと思いますが、建造時期も遅く設計見直しも可能では
なかったかと思います。
どなたかよろしくお願いします
大艦巨砲主義

  1.  潜水母艦大鯨などが積載したディーゼル機関が、良好な成績が出せず、大和型へのディーゼル積載が見送られました。その改良版であるディーゼル機関を初めて積載したのが、水上機母艦日進でありそれが竣工したのが1942年であり、その機関の運用実績を踏まえて、信濃の積載機関に据えるには時期的に厳しいと思われます。

     そして、全蒸気タービンの形式にするため、また積載した蒸気タービン機関も当時あった初春型駆逐艦用の蒸気タービンユニットをデチューンしたものを積載したため、蒸気タービンとディーゼル機関混載の案よりも機関スペースを大きく取ることになり、その分機関スペースに余裕があります。ですから同じスペースに、そのユニットより後に完成した高性能の蒸気タービンユニットを積んで馬力を確保するという手っ取り早い方法も選択肢としてありえるので、あえて蒸気タービンとディーゼルに混載に拘泥する理由はありません。

     ただ現実問題として当時、大型艦用の高性能の蒸気タービンユニットが不足しており、その不足から雪風型駆逐艦用のユニット(デチューンする前の初春型のユニットよりも高性能)を替わりに積載している艦も出るほどでした。
     これら替わりの機関を積載した戦時建造の空母(雲龍型空母の一部、改造空母の何隻か)と異なり、信濃は飛行甲板が長く27ノットの速力でも問題なく発艦可能であるためこれ以上の速力向上をはかる必要性が乏しいため、戦艦用に準備されていた機関にかえて高性能機関に積む要求が認められにくいと考えられます。
    アッサム

  2. 1>訂正です。

    正:そして、全蒸気〜
    誤:それで大和型の最終案では、全蒸気〜
    アッサム

  3.  簡単な事でして、信濃は大和型戦艦として建造されたのです。一部の防御に多少の差異は有りましたが(水中防御を強化して舷側装甲等を薄くした)重量面では変わらない範囲で、船体設計で言うなら、大和型から逸脱していないと言っても良い艦だったのです。であるから、機関変更等、船体に大きな変更を強いるような改設計を建造時には行わなかったのです。
     また信濃の起工は昭和15年ですから、#1でアッサムさんが述べられたように、日進の新型機関の実績も明らかではなかったので、改設計をして機関を変更させる必要性は、建造着手時には無かったと言えるでしょう。

     信濃は後に空母への改造に着手されましたが、この時にも早期完成を目指して、手間のかかる工事や改造を極力行わないようにしてます。よって、この時点で、機関を変更するという選択肢は事実上無いのです。
     実際、信濃の工事の為に雲龍型空母数隻(数忘れました)を諦めているのですから、海軍としては信濃に出来る限りの手間と労力を既に投入していたのです。
     勿論、更に他の戦力整備を諦めれば、信濃を、よりもっと凄い空母へと改造する事も可能だったでしょう。ですがそれだけの手間をたかが空母一隻には払えません。払ったとしても、然程戦力が向上する訳ではないのです。高速空母が欲しいなら、信濃なんて放り出して雲龍型を数隻作るほうがずっとよいのですから。

    SUDO

  4. >3.
    >信濃の工事の為に雲龍型空母数隻(数忘れました)を諦めている
    横須賀で建造予定の2隻ですね。
    勝井


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