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2110 レイテ沖海戦前の、第一遊撃部隊がブルネイで出撃準備中のシーンを写した写真に、タンカー到着後の補給作業を効率化するため、戦艦が重巡をに横付けさせて先に重油の補給を行なっている一枚がありました。日本戦艦について他艦への給油装置といった物は記憶に無いのですが、この時の作業も一般的なポンプとホースといったもので済ませていたのでしょうか?
烈風天駆

  1. 結論から言ってしまいますと、通常のポンプとホース(油送管)を使用して補給を行った、と考えます。
    通常、停泊中に油船から補給を受ける場合も、特殊なことはなにも行いません。
    そもそも、補給艦が特殊な補給設備を装備しているのは、縦曳き・横曳きの洋上補給を実施するためです。
    そして、洋上補給を実施する際にも、受給側には特別な装置が必要、という訳ではありません。
    (現用艦艇の「受給ポスト」等の装置は、洋上補給作業の簡略化と安全性を向上させるための装置です。)
    また、補給設備が不足している港湾では、
     @ 駆逐艦等小艦艇が巡洋艦等の中型艦から受給
     A 巡洋艦等の中型艦艇が戦艦・空母等の大型艦から受給
     B 戦艦・空母等の大型艦が油槽船(タンカー)から受給
    という順序で補給作業が行われることが多かったようです。
    これは、移動に手間のかかる大型艦と、油槽船の移動を最小に止めるための配慮です。

    元むらくも乗員

  2. レイテ沖海戦前のブルネイでは、戦艦から巡洋艦・駆逐艦へ給油が行われ、給油艦が入港したときには、戦艦のみを給油すればいいようにしていました。
    GO

  3. ブルネイって油が採れるのになんで給油艦が必要だったのでしょうか? 
    Yakisaba

  4. >3
     ブルネイ湾に製油施設がどの程度整っていたのか、またそれが艦艇で横付けできて給油できる施設であったのかが鍵でしょうね。
     現代に於いても、ブルネイの製油施設はブルネイ湾ではなく100kmほど南西のミリ等にあるようです(油田もこのあたりにあります)ので、ブルネイ泊地ことブルネイ湾には艦艇に直接給油を行う機能は無かったと思われます。
    SUDO

  5. ああ、確か戦記ではなく別の文庫本で、ブルネイの栗田艦隊への給油について述べた個所がありました。(題名忘れました)
    ブルネイは確かに産油地で、当時も石油を産出していましたが、単に、給油設備(配管等)の建造が間に合わなくて、栗田艦隊への送油ができなかったそうです。

    benben

  6. 回答していただいた皆様、有難うございました。
    給油作業効率化の為の手順というのは、状況が該当すれば一般的に行なわれていたのですね。てっきりこのケースでは、作戦の迅速な発動が望まれる為の特別措置かと思っておりました。
    (なら肝心要のタンカーの手配と到着が何故遅れる…手際の悪い)

    >戦艦から巡洋艦・駆逐艦へ

    戦艦で給油作業を行なったのは第一戦隊だけでしょうか?
    武蔵が最上に横付けしているようなので、適当に割り振られていただけかもしれませんが…
    烈風天駆

  7. >5
     吉田俊雄氏の「特攻戦艦大和」(朝日ソノラマ)ではないでしょうか?
    「今度は油送船『大和』になった」という趣旨の文章がありました。
    けーくん

  8. 油送船『大和』というくだりは初耳なので別の本であり、半導体開発だったか戦後の企業創業者の話だったかマグロ関係だったか、戦争とは全然関係ない真面目な内容の文庫本でした。戦後のブルネイの地において何かのビジネスで、急に栗田艦隊の話が入っていたのです。
    「ブルネイという名前より、ブルネイ泊地といった方が年輩の方には通りがよいかもしれない。○○年○○、栗田艦隊が集結・・・ブルネイの石油は、原油でも重油と似た成分で艦艇にも使用可能(ここは記憶自信ナシ)・・・山側から港への配管工事が未完成・・工事はあと少しだった・・工事が終わっていれば、艦隊の待機時間も短縮できて・・・栗田艦隊は燃料節約のため明け方の16ノットをせずに、18ノット出せて潜水艦の追跡を振り切ることができ・・・」と(その後ひょっとしたらもっとうまくいって(勝って?)たかもしれない?というニュアンスの内容)という具合で、うろおぼえ甚だしく、書かれてある本がどうしても思い出せないので、ゴミ情報ですね。失礼しました。
    benben

  9. 10月20日のブルネイでの給油は記録が残っているので簡単です。

    大和→2Sd
    武蔵→10S、鳥海
    摩耶→4S1小隊
    最上→妙高、羽黒
    利根→熊野、鈴谷、筑摩
    金剛→満潮
    榛名→野分

    という具合です。補給量もある程度は判るんですが、またの機会にでも。。
    tackow


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