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2137 こんにちは、まったくの素人です、ご迷惑をおかけいたします
装薬のことですが、全然解りません、複数個重ねて使用するものですが
点火はどうやっていたのでしょうか?すべての薬缶に雷管があったのでしょうか?
それから、薬缶は、ただ複数個重ねてあっただけなのでしょうか、
それとも外れないようにロックされていたのでしょうか
本などにも砲弾のことは、色々と書いてあるのですが、
装薬に関してはあまり書かれてなくぜんぜん解りません
よろしくお願いします
おねがい

  1.  何処から何処までが判っていて、何処が判らないのか定かではないので、冗長になりますが・・・。

     日本海軍の場合です。
     火薬缶とは、装薬を入れておくケースの事で、薬缶・薬嚢覆と称する場合も有ります。
     雷管は、銃弾の薬莢に組み込まれているもので、砲では火管と呼びます。
     装薬を何個用いるかは、砲の設計や運用次第であり、一つしか用いない事もあります。常装の場合、戦艦主砲級で4つ、20糎級で2つ、それ以下では一つの薬嚢で済ますようになっていました。
     装填時には、火薬缶から薬嚢を取り出しますが、薬嚢間を固定したりはしていないようです。
     薬缶は真鍮やジュラルミンで作られており、その中に絹製の袋に入った装薬(薬嚢)が入っています。薬嚢には紐がついていて、その紐は絹製で中に伝火薬が仕込んで有ります。
     この伝火薬の効果で、複数の装薬に同時に点火するようになってます。

     装填においては、弾薬を込め、次に装薬を込め、尾栓を閉めます。
     尾栓には火管が仕込まれており、砲の引き金を引くと、火管が作動し、薬嚢を覆う伝火薬入りの紐に引火し、薬嚢内の装薬が燃焼するという構造になってます。
     火管は適当なところで交換するのですが、その頻度は資料不足でわかりませんでした。すいません。

     陸用火砲や薬莢式の場合は、また異なるところが多々有ると思います。
    SUDO

  2.  ああ、また用語間違ってるし・・・。

     えっと、砲弾を発射するために用いる火薬を「装薬」と言い、装薬を引火させる為の器具を「火管」と言います。
     砲弾に仕込まれて、砲弾を炸裂させる火薬を「炸薬」と言い、炸薬を引火させる道具を「信管」と呼びます。
     そして信管は作動すると「雷管」を反応させ、雷管の発火爆発によって、打撃針作動等の採用が働き(例えば一三式信管では雷管の発火で管帽薬を反応させ、91式時限信管では雷管の反応で伝火薬が発火し、その後管帽薬を完爆させます)起爆薬・管帽薬が反応し、その起爆薬が、砲弾に内蔵している炸薬を反応させます。

     という訳で、雷管は装薬には関連しない言葉でした(日本海軍の用語の場合)
    SUDO

  3. ありがとうございます、まったく1から10まで解らなかったので、
    詳しく教えていただきましてありがとうございます
    おねがい

  4.  ああ、更に混乱するようなネタをば(マテ
     魚雷のエンジンの燃料点火にも「火管」を用いました。

     「魚雷加熱用火管」といいます。
     魚雷が発射後水面に落下した衝撃で、撃針が作動し、雷管が発火し、内蔵している無煙火薬に引火しというプロセスで作動します。
     よって「火管」と「雷管」は無関係ではないです。

     火薬加工兵器取扱規則によると
    ・火工兵器とは、火薬・料薬を、包装・加工したものを言う。
    ・火工兵器は以下の三類に分類する。
     甲:火薬を適当な機構と共に包装・加工したもの。信管、火管等を言う。
     乙:火薬を包装・加工したもの。炸薬、装薬、伝火薬、導火薬等を言う。
     丙:火薬を主用部品にしたもの。雷管、導火線等。
    という事になってました(SUDOが適当に意訳しました)

     甲と丙ってどう違うんだ? とか言いたくなるけど、まあ、そういう事らしいです。
    SUDO

  5. >SUDO様
    1.で書かれた薬嚢の構造ですが、手元にある本”軍艦メカニズム図鑑 日本の戦艦 下”に記述されたものと異なっているようです。この本の中では、伝火薬は、ひも状とは書かれてはおりません。同書によれば、伝火薬として薄い布団状の黒色火薬が、薬嚢の端部につけられていると記述されております。また、薬嚢の材質も、日本海軍の場合、純毛製と記述されております。
     当方、知識不足のため、どちらの記述が正しいのか見当がつきません。上記の点について、何か情報がありましたら、お教えください。

    れん太

  6. >5
     記述を良く見て欲しいのですが、伝火薬を仕込んだ絹紐です。

     さて、布団状のものは、薬嚢が一つの中口径以下で用いました。
     尾栓>伝火薬>装薬>弾頭という順番になります。
     このスタイルですと、複数の装薬の場合に困ります。
     尾栓>伝火薬>装薬>装薬>弾頭となり。この場合、奥のほうの装薬に火が上手く回りません。
     そこで、薬嚢に紐で縛るようにして伝火薬を薬嚢周囲に張り巡らすわけです。
     また薬嚢の材質は私の記述が足りなくてすいません。中口径以下では毛織物も用いていました。
     燃焼条件や使用条件で分けていたのではないかと思います。

    SUDO

  7. >6
    ご返答ありがとうございます。また、記述の解釈に誤解があったことをお詫びします。

    しかし、疑問が解けませんでしたので、重ねて質問させていただきます。
    5で記した本には、例として46 cm砲の九三式一号火薬の薬嚢が図示されています。
    したがって、この本の記述は中口径の場合には当たりません。
    また、この図に従えば、各薬嚢の端部に伝火薬がありますので
    尾栓>伝火薬>装薬>伝火薬>装薬>弾頭
    の順番となり、燃焼に問題があるとは思いまえません。
    私の知識、資料不足のため、人の本の受け売りにしかなりせんが、興味のある話題ですので、よろしくお願いします。

    れん太

  8. >7
     おお、私の記述と読解に間違いがありました。
     れん太さんの述べられたように、絹紐で伝火薬を接続していました(資料は良く読もうな>俺)

     というわけで修正します。
     羽二重で包んだ伝火薬を装薬に絹紐で接続したものがセットになります(どうも型式で色々あるのね・・・)

     れん太さん、ご指摘有難うございます。

    SUDO

  9. >8
    こちらこそ、有難うございました。
    れん太


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