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2262 アメリカ海軍の巡洋艦の運用についての質問です

米海軍は、なぜデ・モインとセイラムを先に退役させてボルティモア級重巡を現役に残したのでしょうか?

また、何故ボルティモアの性能改善版であるオレゴン・シティをボルティモア級より先に退役させたのでしょうか?
まりん

  1.  CAG/CG改装を受けたバルチモア級及びオルバニー級(ボルチモア級/オレゴン・シティ両級からの改装艦)を現役に残して、旧来のCA各級を予備役に廻すのはある意味当然ではないかと思いますが。
    大塚好古

  2. 特にミサイル艦への改装をしていないセント・ポール、ヘレナ、ロサンゼルスを残しているのが不思議なのです…

    オレゴン・シティについてはCA-122が1年で退役した理由です。
    まりん

  3.  セント・ポールはニューポート・ニューズ(CA-148)同様の艦隊旗艦としての改装を受けていたことが現役に留まった大きな要因になっています。ヘレナとロサンゼルスの二艦はトレド(CA-133)及びメーコン(CA-132)と同様にレギュラスSLCM搭載艦としての改装が施されたのと、艦隊旗艦としての限定的な改装が行われていたため電子兵装が刷新されていた事等が影響しています。

     オレゴン・シティは「The ships and Aircraft of the U.S.Fleet(1950版)」によれば公試が完全に終了していない状態で予備役に編入されたという話ですので、公試時に何か問題が発生したものの、大戦後の軍縮時なので修理せずにそのまま予備役に編入したのではないかと思います。
     なお、オレゴン・シティは後にフォールリバー(CA-131)及びシカゴ(CA-136)と共にSCB173改装によるミサイル巡洋艦化(後のオルバニー(CG-10)級)が考えられていますが、本艦とフォールリバーは船体の状態及びその他の理由から改装費用が他艦を改装するより高いものになる、と判断されたため対象から外された結果として、最後まで原型を止めた状態で予備役にとどまった後に退役することになります(この両艦の代わりに改装されたのがオルバニー(CA-123→CG-10)とコロンバス(CA-74→CG-12)になります)。
    大塚好古

  4. 回答ありがとうございました。
    まりん


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