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2312 初めて質問させて頂きます。潜水艦にまでカタパルトを搭載して航空機を運用しようとした旧日本海軍。このカタパルトフェチの海軍がどうして空母にはカタパルトを搭載しようとしなかったのでしょうか?技術的な蓄積は十分あったと思うのですが?
統治局

  1. う〜ん、別に旧海軍はカタパルトフェチだったわけではなく、航空機を運用(発進)できる気象条件、時間、艦の運動等を考慮していった結果、カタパルトの搭載が追従してきたわけで、、、、それはさておき、空母にカタパルトは研究はしておりましたし、加賀にはその準備の為に、場所まで確保してありました。しかし、肝心のカタパルト(蒸気カタパルトであり、一般に艦船に装備した気蓄式や火薬式のものではありません)が実用の域に達しなかったため、装備しなかったということらしいですね。
    ちなみにアメリカやイギリスは空母にカタパルトを装備、その先見性は云々と良く言われていますが、実際、戦前〜大戦中期まではあまり運用実績もよろしくなく、アメリカでは無用のカタパルトははずしてしまえ、なる話もあったとか。(横発進用カタパルトについてだったとは思いますが)実際旧海軍の現場では、当時、発艦促進機(カタパルトね^^;)が無くても十分運用できる。という意見もあったといいますし、蒸気式カタパルトが十分実用的なものであれば装備していたでしょうが、実験段階では装備しなかったのでしょう。
    Lachesis

  2. 日本海軍が空母用に研究開始した射出機の形式は空気式とフライホイール式の二種(空廠式、畑式)です。これらは成功していませんが、その後も空母用の射出機は同時発艦機数を増大することができ、小型空母を戦力化する重要な兵器であるためにその実用化が急がれています。
    しかし他の発着兵器(着艦制動装置等)と同じように機体の重量増大に性能が追いつかないという傾向があり、射出時に迎え角を取った滑走車を使用するなどの射出実験が繰り返されつつ、昭和十八年中に補助ロケットの採用に切り替えられています。
    この時の射出機もまた蒸気式ではないと思います。
    BUN


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