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2331 大戦中の潜水艦の潜望鏡は模型や簡単な図面で見る限りただの円筒形をしているようですが、どうも波による抵抗面で他の形状(船型、笹の葉型、楕円形)より不利そうな感じがします。
実際、潜望鏡深度航行中の映像では白波が割合大きくたっており、それが艦艇側にとっては「敵潜発見!」の目印にもなるわけですし・・・。
構造上、もっと「白波がたちにくい」工夫は出来なかったのでしょうか?
素人モデラー

  1.  ご指摘のような造波抵抗の少ない断面を採用した場合、たしかに航跡は少なくなるでしょうが、潜望鏡本体を回転させるのに大きな力が必要になると思います。二重構造にして内筒のみを回転させる形状にした場合では、耐圧船体の切断面積が大きくなる、構造が複雑かつ重くなると言う欠点を内包しているように思います。船体ならびに船体艤装に関して多くの知識を持つ者ではありませんが、潜水艦の隠密性を保持する上で重要なのは露頂時間を短縮することが最善だろうと思います(このため、現在の潜水艦においては潜望鏡にカメラを取り付け、短時間で撮影された映像をヴィデオで検討するという方法も使われているようです)。
     なお、潜望鏡よりも長期間海面上に露出する機会の多いシュノーケルの場合は、整流板等を設置するのではないかと思って検索してみましたが、いい画像を見出すことが出来ませんでした。

    hush

  2.  抵抗の大きさは兎も角、白波を立てるかどうかは潜望鏡サイズじゃ殆ど関係無いのでは?
    SUDO

  3.  整流板つき二重構造の潜望鏡やシュノーケルは実際に戦後の米潜水艦を含め各国の潜水艦が装備してます(海自潜水艦も一時期装備していました)。整流板が装備されたのは、確か水中航行速度増大に伴う機器にかかる水の抵抗による圧力を和らげる意味があったと記憶します。
    大塚好古

  4. 整流板つきの潜望鏡の画像は、ネットで探すより世界の艦船で探したほうが
    早いし、腐るほど見つかります。
    すすむ

  5.  しまった!

    hush

  6. 夜間とは言え、浮上雷撃を敢行したUボートのことを思えば、
    潜望鏡の白波をどこまで気にするかとも思ったり。

    すすむ

  7. う〜ん、戦後になってそういった形状のものが出てましたか。ありがとうございます。
    素人モデラー

  8. 「続艦船メカニズム図鑑(グランプリ出版)」によれば、潜望鏡の整流被いは、水の抵抗による震動を押さえるのが目的で、波きりの高さはたいして変わらないそうです。
    WC-Co

  9. >各種マストを露頂させての航行は下のURLをどうぞ。
    アゴスタ級の写真です。

    http://www.naval-technology.com/projects/agosta/agosta4.html



    すすむ

  10. >水の抵抗による震動を押さえるのが目的で・・・

    形状による効果は大して変わらないのですね。回答下さった皆様方、重ねてお礼申し上げます。
    素人モデラー


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