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2349 第二次大戦中の日本の駆逐艦は、どこにどれくらいの爆雷を搭載していたのでしょうか?また、爆雷以外の対戦兵器(ソナーとか)は装備されていたのでしょうか?
シンタ

  1.  艦尾の爆雷庫に格納
     爆雷投射機の隣の爆雷装填台に即応用として数発(モデルによって異なり、3・4・6発載)
     爆雷投下台等にも即応用として、1乃至2発が置けるようになってます。
     搭載爆雷定数は戦前の平時定数18発、戦時36発程度(クラスによって異なる)戦時中には60を越えました。
     ソナーは戦前は93式探信儀と93式聴音機が装備されましたが、聴音機の装備率は少し低く、探信儀は駆逐艦等にはほぼ揃っていたようで、一部では二組搭載していた艦もあったようです。
     戦争中には探信儀は三式に切り替わり、聴音機は四式の開発が行われました。
    SUDO

  2.  通常、艦尾に爆雷投射器や爆雷投下台が設けられており、そこから艦後方または側方に投射するようになっていました。
     爆雷搭載数について調べたところ、吹雪・島風型18発、初春型14発、白露・朝潮・陽炎型16発、夕雲型36発、秋月72発、松型36発、橘型60発という数字を見つけましたが、これは時期によって異なると思います。
     水測兵器については大戦初期は九三式探信儀(所謂パッシブソナー)と九三式聴音機(所謂アクティブソナー)が装備され、大戦後期には三式探信儀と四式聴音機の組み合わせに更新されています。
     なお、爆雷自体も大戦初期は九五式爆雷が使われていましたが、後期になると二式爆雷が使われるようになっています。
    T216

  3. > 1.
     被ってしまいました(汗
    T216

  4. >2
     アクティブは探信儀
     パッシブは聴音機です
    SUDO

  5. ボタン押すのが早ければ完全に被るところでした。
    で、細々とした事をば。

    新型の水測兵器
    三式探信器一型(二型は海防艦、三型が商船、四型が潜水艦用)並びに四式聴音器
    これらを新造時からクラス単位で装備したのは改丁型「橘」以降であるとされています。
    (橘級の竣工時期的に見て、秋月級の末期竣工艦にも装備の可能性があるかもしれません)

    前投対潜兵器

    WWIIに参戦した日本駆逐艦中最旧式クラスの峯風級2番艦「沢風」には
    日本駆逐中唯一の装備例として、9連装15cm対潜噴進砲が試験的に装備されています。
    搭載位置は旧一番主砲跡。
    この9連装15cm対潜噴進砲は不明な点も多く、しかも沢風自身も老朽化が著しかった為、
    この装備が搭載された時期以降は殆ど作戦状態に無かったものと記憶しております。
    (1944以降横須賀で対潜、特攻訓練に使用。速力も16ktsにまで落ちていたとか)
    恐らく実戦使用された機会は無かったものと想像されますが、同艦の使用状態から見ても
    やはり実験目的の搭載装備ではなかったかと思います。


    最後に、光人社NFの「駆逐艦入門」には対潜兵器が要領良く纏められた一章がありますので、機会があれば一度どうぞ。
    烈風天駆

  6. > 4.
     失礼、間違えて反対に書いてしまいました。
    T216

  7. >15センチ噴進砲(爆雷)
    完備重量:35.5㎏
    弾長:855㎜
    炸薬量:10.1㎏
    推進薬量:3.8㎏
    推力:700㎏
    信管:五式時限信管(対潜信管二型)
    最大射程:3000m
    最小射程:1000~1200m

    架台は25ミリ連装機銃の架台を流用したもので、
    重量1.730㎏(装填時)
    俯迎角度0~70度
    旋回速度16度/秒

    舞鶴で試験されていたようですね。

    >三式探信器一型
    昇降式として高速艦に装備可能としたものです。乙型には装備されていたのでしょうか?
    tackow

  8. > 1 補足
    汐風は三式と九三式の2組の「探信儀」を装備していたらしいです。
    但し書類の記述ミスでなければ。

    > 5 寂しい現実
    松型は三式二型探信儀に換装してたり。
    海防艦に準じた扱いなんですかね。それでもおねだりしてやっともらえた装備です。それまでは九三式。
    探信儀猫

  9. 三式一型は昇降させる関係でスペースを必要としますから、そのせいで丁型は二型を装備したのではないでしょうか?

    一応、三式二型は丁型に重点的に装備されている風にも感じられます。
    tackow

  10. なるほど。>昇降

    重点配備の方はどうでしょうか。海防艦も昭和20年になると新造艦は軒並み三式を装備しているようです。
    もちろん丁型駆の新造艦もですが。
    探信儀猫

  11.  19年の一括訓令では丁型の装備予定は三式になっていますよね。

     また、量産開始前の段階で大型艦などよりも丁型を優先、というニュアンスがあります。量産開始後は各型合計で月産数十台造っていた様なので、20年頃には末端まで装備可能となったのではないでしょうか?
    tackow

  12. 丁型駆の昭和19年(会計年ではなく暦年)竣工艦のうち、少なくても松~楓(10末竣工)までは九三式探信儀装備であるはずです。
    どの丁型駆が新造時より初めて三式を装備したのかはつかめていません。
    丁型駆に対する三式装備は何らかの原因で実現が遅れたと推測します。
    九三式から三式への換装工事自体はそれほど日数がかからないんですけどね。
    探信儀猫

  13. 一括訓令は19年の一月ですから、九三式で間に合わせたのかもしれません。三式が一般的になるのは19年も末だと思います。
    tackow

  14. > 13
    そのようですね。
    蛇足ですが海軍水雷史だと用途として哨戒艦艇となっていました。
    海防艦じゃないじゃん・・・。
    探信儀猫

  15. >14
     蛇足に追加
     水雷史だと、一括訓令時に三式を装備した駆逐艦は雪風と櫻ぽいんですが、三式二型を2セットだとか記されてますな>雪風
     いったいどういう流れで、何に積んでいたのだろう・・・。
    SUDO

  16. 冗長性を重視したのか、探知範囲の問題なのか良く判りませんが。三式を二台装備する、という方針もあったようです。
    tackow


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