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28 五式中戦車の副砲の件、どうもです。んで、実際にどの程度の対戦車能力があったのでしょうか?M4の初期型と互角と言ったら怒られるかな、萌え。

  1. 「戦車データーベース」の資料を見ると、五式の全面装甲75mm、M4は89mm。五式の主砲でM4を撃ち抜けるのは200m以内の距離、一方M4は1000m離れても84mmを撃ち抜きます。徹甲弾の材質がよほど悪いんでしょうか…このデータに従う限り、正面から撃ち合ったら勝ち目はなさそうですね。五式のほうが逃げ足が速い(45Km/h vs 39Km/h)らしいから、ひたすら逃げましょう(ささき)


  2. グランドパワーNo.031によるとM4の車体前面最大装甲厚は50.8mm〜63.5mm。五式の主砲は1000mで80mmを撃ち抜くはずだったそうです。


  3. う〜ん、資料によってずいぶん違いますねぇ。本当のところはどうなんだろう?(ささき)


  4. 五式の主砲はボフォース75mmの他、九九式高射砲即ちタイガーの88mmと姉妹砲が検討されていませんでした?


  5. 大日本絵画刊「世界の戦車1915〜1945」によるとM4系列はM4A3E2を除き最大装甲厚が63.5mmのようです。これが本当なら1000mくらいでの戦闘は可能なはずですね。やってないからわからんけど。


  6. ↑M4の前面装甲は傾斜装甲だという事をお忘れ無く


  7. 機動90式野砲でM4の正面を貫通した事例があるので、それより高初速の砲なら十分戦闘になったのではないでしょうか?


  8. やはり同時代の戦車(大戦末期)と比べないと意味無いかな?・・・萌え


  9. ジャンボっていう装甲強化型のシャーマンが大戦末期に欧州戦線で出現しています。朝鮮戦争ではT34-85と対戦しないといけないわけですが、朝鮮戦争でもジャンボが使用されたのでしょうか?


  10. ジャンボは恐らく現地で全てスクラップになり、一台も本国には持ち帰られなかったと思われます。朝鮮戦争時にはM4A3E8の戦後生産分のみが参加したのではないでしょうか?BUN


  11. 5式の主砲なんですが、生産が始まったばかりの新七高より、既に生産されて主力高射砲となっていた「88mm」九九式八高の方が現実的だったのではないでしょうか?新七高は終戦時の配備状況から見て、たとえ二〇年一杯かかっても戦車砲用に余分に生産することは出来なかったのでは?BUN


  12. 僕は「88式7.5cm野戦高射砲」の傾斜生産の方が良かったと思うけど。これでも徹甲弾をせめてAPC位を作れば(普通の)M4クラスなら1000mで撃破出来る・・・筈(T.S)


  13. 高射学校研修会著「高射戦史」によると、八八式七センチも九九式八センチも両方とも対戦車任務を想定していたとのこと、特に88mmには期待がかけられていた模様です。しかし、この分厚い本、全体に88mmはあまり評判の良くなかったようなニュアンスがあるのが興味深いんですよ。BUN


  14. ただ八八式七センチ高射砲の方も、駐退機が水平射撃だと数発で壊れちゃうらしいのですよ^^m(高射砲の水平射撃は機構上よろしくないって話しと、実際の体験記で八八式7センチ高射砲が数発の水平射撃で敵戦車を撃破した後、砲が壊れて蹂躙されたって話しがあって・・・)、その本にこの話し書いてありません?(T.S)


  15. 水平射撃で壊れる理由がよくわからんが,後退して復座するさい,留め金がやわで上向きなら自重でショックが弱いけど,水平で復座が止まらず,制止金具を破壊して前方に飛び出るのかな?


  16. 書いてありました!どうも七高は復座装置が耐久性に乏しかったようで水平射撃でなくとも連続射撃を行うと復座装置が気密漏れを起こして圧搾空気が抜け、復座しなくなるようです。防空戦闘であまり問題にならなかったのは一回の戦闘で発射するのは一門当たり五発程度だった為、と思われます。あと弾薬の種類ですが遅延信管を調節するだけで対空用の榴弾を発射していたようで、弾薬そのものの供給状況も乏しく独の88mmのようにはいかなかったようです。BUN


  17. 更に高射砲についてですが、関東地区の防空の主力は九九式八高、クルップ式の88mmでした。よく「依然旧式の八八式七高が主力で」と書かれた本を見かけますが、それらは全然資料を調べていなかった訳です。七高は少なかったのです。八高、十二高で守られた関東の空は密度の差はあれ独本土上空と同じように爆撃機にとって危険な空域でした。


  18. ↑有り難うございます、高射砲特有な問題じゃなくて根本的に八八式の駐退機が弱いんですね^^;・・・し、しかし高射砲っての本来は発射速度が早くなきゃいけない筈なのに・・つまり八八式7センチって中高度をゆっくり飛ぶ爆撃機以外は、さして有効じゃないんですね(日本陸軍の野戦防空が弱い訳だ・・兵隊さん可哀想T-T)、まあ古いからしょうがないか(後期には改良されたと信じたいけど)(T.S)


  19. 高射戦史を読んで興味深かったのは高射砲の射撃ががいわゆる弾幕射撃ではなくて「狙撃」だったことでした。低空を侵入するB25に複数の砲がそれぞれに距離を分担して正面から一発ずつ撃ち込んで撃墜するなんて戦法もあったようです。松本零士の「零距離射撃88」の冒頭のモスキート撃墜は「マンガ的表現」ばかりではなかったのでした。BUN


  20. ↑せっかくいい本を持っているのだから、どうせならもっと一般的な対空射撃について欲しいのだけれど。「狙撃」なんて事を本当に考えていたとしたら日本軍はアホだ。


  21. 有名な久我山の十五センチの武勇伝も「狙撃」そのものでしょう。こうした射撃法の為、一回の来襲に対する一門当たりの発射弾数は五発程度に留まったとのこと。(だから八八式の復座装置の問題も対空射撃では出なかった)もう一つは弾薬の不足で、東京の空襲には六千発/


  22. 六千発程度の射撃が行われていましたが、終戦時、主力の九九式の88mm砲弾は一門当たり50発の配備しか無く既に、矢尽きていたのです。



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